ダンまち メモリアフレーゼ(以下ダンメモ)とアナザーエデン(以下アナデン)
似たような作りになっているこの2つのRPG、どれくらい違いがあって、あなた自身が楽しめる・合っているのはどっちなのか。
どちらも同じwright flyer studiosが開発し配信、アナデンのは2017年4月、ダンメモは2017年6月とアナデンの方が先ですね。
ダンまち メモリアフレーゼについて
元は「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」というライトノベル。
本編13巻、外伝9巻、漫画化、アニメ化、ゲーム化、といったコミカライズを多数抱える人気作品です。
あまり作品について知らない人からしたら、タイトルを聞いてあんまりピンと来ない、むしろ何その名前?って思うかもしれません。
ですが、内容はかなり基本を抑えた王道のファンタジー小説。
主人公であるベル・クラネルが、ダンジョンに初めて挑んだ際に、本来ならいないはずのモンスターに襲われ、もはやこれまでと思われたとき、彼を救い出した女性冒険者アイズ・ヴァレンシュタインに憧れを持ち、より冒険にのめり込み仲間を作り、成長していく、といった内容。
ダンメモの特徴として、原作の最初からアニメが終わった時点までの内容をフルボイスで体験できること。
小説は字が中心、アニメは動きが中心にするとすれば、ダンメモはその中間。アドベンチャーゲームに近い感覚ですね。
ダンまち メモリアフレーゼ(ダンメモ)の良いところ
・原作好きな人が嬉しい要素が多い
・オートプレイ可能なので”しながら”が可能
・運営が良心的で石の配布が多いのでガチャが回しやすい
・限定キャラのガチャは最高レア確定が多く、キャラを整えやすい
ダンメモの一番の魅力は、原作好きの人にとって嬉しい要素が多いこと。
アニメ化の際に省略されてしまった部分のボイス追加、ハロウィン、クリスマス、正月といった、原作では見られないイベント、掛け合いがフルボイスで見られます。
ダンメモは運営がかなり良心的で、配布される石の配布が多く、イベントも豊富なので無課金でもかなり石を貯めやすいです。
更にイベント毎に行われる限定キャラのガチャは、3人のうちから初回、4回目、7回目、10回目とどれかの最高レアが確定といったことも行っており、石を貯めておいて好きなキャラ・強いキャラのときに回しまくるだけでもかなり戦力強化が可能。
ちょっと違う話になりますが、運営に関しての反応って面白いもので、某スマホゲーがツイッター上で不具合があってメンテナンスしたとき、運営に対して罵詈雑言の嵐だったのに大して、ダンメモは何かあっても、頑張ってください、無理しないで、といった暖かいコメントが多いんですよ。
普段からしっかり運営して信頼を得ているのが分かりますねー。
ダンまち メモリアフレーゼ(ダンメモ)の悪いところ
・原作を知らないと魅力が半減
・出せるキャラが少なく、同じキャラの衣装違いが多い
・ダンジョン探索などのシステムがなく、ワクワクする要素がない
・(現状では)世界観が狭く、冒険している感覚が味わいにくい
当たり前ですが、原作を全く知らない状況だと面白さは感じられません。
基本はキャラゲーなので、興味無い人にとっては魅力は半減。
と言っても、元がいい作品なので知らない・見てないからダメなのではなく、あくまで知っている、もしくは興味ある状況だとより一層楽しめるということ。
そして、このゲームの抱える根本的なマイナスポイントなのですが、物語の広がりがアニメ化の範囲までしかなく、原作では他のファミリアとの戦いやダンジョンでの更なる出会いといった広がりが、今のダンメモにはありません。
主に出てくるのは、ベルの所属するヘスティアファミリアと、アイズが所属するロキファミリアのみ。他にもいくつかファミリアは出てきますが、メインとして出てくることはありません。
これはガチャにも当てはまり、限定キャラという名目での衣装違いのキャラがかなり多いです※上の画像へ
(2018年2月現在)主人公のベルは全レア度を含めて8種類、主人公格のアイズは7種類。キャラは全部でのべ78人、ベルとアイズだけで約1/5は埋まってしまいます。
せっかく”ダンジョン”というとっておきの冒険要素があるのに、クエストそのものは1回で敵を3グループ倒すのみ。
戦闘のシステムそのものが単調なので、飽きが来やすいようにも感じますね。
アナザーエデン 時空を超える猫(アナデン)について
アナデンは原作が無いオリジナルストーリーのゲーム。
クロノトリガーやクロノクロス、ゼノギアスなどスクウェアの名作品のシナリオを担当した加藤正人。
同じくクロノトリガーの作曲を担当した光田康典。
などのメンバーが並び、2年の開発を経て満を持して配信、ツイッターなどでかなり話題になりました。
アナザーエデン 時空を超える猫(アナデン)の良いところ
・RPGらしさが詰まっている
・戦闘の戦略性が高い
・時間を行き来する広大なストーリー
・音楽の評価が高い
・ソシャゲ要素が無く、ゲーム機でプレイしているクオリティを味わえる
アナデンの特徴は、ソシャゲ要素を無くした上でできるゲーム。
ガチャに関しては、戦いを進めていく上で必要になってくる仲間を手に入れるために利用することになります。
これで無料なの!?と驚いてしまうほど、戦闘のシステムは良く出来ていて、強いキャラは必要ではありますが、しっかりと鍛えることで最高レアではない星4でも十分に戦力になります。
そしてRPGと言えばストーリー。主人公はどんな旅に出て、どんな味方・敵と出会い進んでいくのか。
内容に関してはネタバレを避けますが、主人公であるアルドは連れ去られた妹を助けるために、過去、未来、そして現在といった時間を行き来していくことに。
音楽に関してもかなり評判が高く、私個人としては戦闘曲系がめちゃくちゃ好きですね。
街やダンジョンなど、雰囲気に合った曲が多くて聞いているだけでも十分価値があると言っていいほど。
最初期のバトル曲。
アナザーエデン 時空を超える猫(アナデン)のデメリット
・オートプレイが不可
・配布石が少なく、無課金だと辛い
・育成(主にクラスチェンジ)が辛い
デメリットに関しては、メリットの良さが逆に仇になる形に見えます。
RPGらしさはひしひしと感じられますが、スマホアプリらしくは無いので、じっくりとやっていかなければいけません。
オートプレイが不可であることも、おそらくは開発陣のこだわりがあるんだと個人的には見ています。
これはいいことなんですが、スマホアプリとしての評価は賛否別れるポイントだと思います。
配布される石、ストーリーやサブクエスト、勲章を集めることでガチャ石を溜められますが、かなり心許ない上に時間がかかります。
運が悪いとキャラにも恵まれず、進まないまま立ち往生してしまうこともあるかもしれません。
更に、育成に関してはかなり辛いです。特に星4から最高レアである星5にクラスチェンジする際に必要なアイテムは、リリース初期は絶望的とまで言われたそうです(今は緩和されているので、多少はマシに)
じっくりと楽しめることが魅力ではありますが、それが苦痛に感じてしまう場合にデメリットとなってしまうのかな、と思います。
ダンまち メモリアフレーゼとアナザーエデンの比較
手軽さ ダンメモ
一番の違いはオートプレイがある点。
事前に移動と戦闘、両方共オートに設定しておくとクエスト選択後、クリアできる場合はクリアまで自動で戦闘が行われます。
一からゲームを始める “手軽さ” ちょっとした時間でできる “手軽さ”
興味があるからとりあえず始めてみようかな、という手軽さはダンメモに軍配。
戦闘の面白さ アナデン
基本的な戦闘システムはどちらも同じですが、ある程度強さがあればゴリゴリで押せるダンメモと、自分たちの強化・敵の弱体・HPの回復といった要素を考えて戦うアナデン。
パーティはどちらも4人+2人構成。
ダンメモはここにアシストという、名前の通り冒険者をアシストし、能力値を底上げ + 個別効果を発揮します。
サブの2人は味方が倒された際のフォローのみで、戦闘中に戦略として組み込む事はできません。
アナデンは逆に、サブの2人をメインの4人と入れ替えつつ戦います。
サブは休憩中扱いになり多少回復され、メインと入れ替えた際はキャラごとにパワーアップしたり回復したりと、効果を発揮。
単調すぎず、面倒すぎずといったバランスを取れているのはアナデンかなと。
ストーリーの面白さ アナデン寄り(条件付き)
ここは賛否あると思いますが、少し条件が付いてきます。
ダンメモのメインストーリーはアニメ化した部分までしか配信されておらず(2018年2月現在)、原作小説の魅力を全て出し切れていないのが現状。
これはアニメ部分に関してはフルボイス化ができますが、それ以降のストーリーは難しい、という事情があるのかもしれないです。
ダンまちの外伝であるソードオラトリアも、アニメ化した部分は本編と同じ程度の進み具合。
本編は完結済みのアナデンと、まだまだ原作の序盤から中盤までしか動いていないダンメモ。
現状のままなら1つの物語の完結まで楽しめるアナデンの方が上だと思います。
原作はこのアニメ化後の方が面白いので、ここが加わればまた変わってきますね。
難易度の高さ アナデン
難しさはアナデンの方が断然上です。
ダンメモはメインストーリーがノーマル、ハード、ベリーハードと分かれていて、ストーリーを追うだけならノーマルで十分。
イベントに関しても、同じく3つの難易度がありますが、やはりそこまで難しくはありません。
逆にアナデンはこうした難易度はなく、レベルとキャラをそこそこ集める必要がある上、6章や10章はつまづきやすいポイントで、考えて戦わないとクリアできないほど。
難易度が高い、と聞くと構えてしまうかもしれませんが、やりごたえがある、とも言い変えられるかな、と思います。
難しさを求めたいなら、アナデンが上でしょう。
無課金プレイ(ガチャ石の入手しやすさ) ダンメモ
とにかくサクサクと石が手に入るダンメモ。
ストーリーの1つをクリアしてももらえる量は多くありませんが、オートでちゃっちゃか進む上に配布される石の量もスマホゲーの中では多い方。
最高レア確定系のガチャも多いので、戦力の強化も早いです。
アナデンは目的がストーリーの攻略で、そのためには強いキャラが必要、にも関わらず配布される石は少ないので無課金プレイでの戦力の強化はなかなか難しいですね。
ダンまち メモリアフレーゼとアナザーエデン 求めるものとやりたいこと
似たようなシステムを持ちながら、アプローチが違うダンメモとアナデン。
どちらが面白いか、というよりもどちらが合ってるかで考えて遊んでみるのもいいかな、と。
読み物としても原作の良さ、アニメらしさもしっかり表現し、オートプレイ可能、最高レアを引くまでのハードルも低く、サクサク進めやすいダンメモ。
ニンテンドー3DSなどの携帯ゲーム機でも十分に出ていてもおかしくないほどのクオリティの高さ、RPGらしさ、ソシャゲらしくなさ、といった他にはない特徴を持つアナデン。
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