ダンジョンにレベル1から潜り、倒されると持ち物を全て奪われて追い出される。
風来のシレン、ポケモン不思議のダンジョンなどの不思議のダンジョンシリーズでおなじみのローグライクゲームとして、魔女の迷宮というスマホアプリが登場。
私もこのローグライクゲームが大好きなうちの1人でして、特に風来のシレンシリーズはかなりやり込みましたね。・・・といっても下手の横好きではありますが。
元々、ローグライクゲームはあまりスマホでは流行せず、家庭用でも遊ぶ人は鬼のように遊ぶ、そんなちょっとニッチなジャンルのゲームでした。
その理由として、どうしても操作性が悪く、ストレスが溜まる仕様のものが多かったから、と私は思っています。
タップする、弾く、といったスマホで当たり前の動作と、1つのミスが命取りになるローグライクゲームではあまり相性が良くなかったんですね。
そんな中登場した魔女の迷宮ですが、そこそこローグライクゲームをプレイした私から見て
「これは断然面白いし、ダンジョンが揃えばもっと面白くなる」
そう思えるアプリでした。丁寧に作られていて、経験者として見ても非の打ち所がないんです。
そもそもローグライクゲームとはなんぞや?
具体的にローグライクゲームの定義というのは実は決まってないんです。
・ランダム生成されたダンジョンをクリアしていくこと
・ターン制の戦闘である
・レベルは毎回1に戻る
・倒された場合、持ち物を全て失う
この辺りが基本中の基本だと思います。他にも言い始めるとたくさんありますが。
通常のRPGだと、レベルは積み重ね、ダンジョンは決められた地形であり、敵に倒された場合は所持金が減少するかゲームオーバーになるかといった違いがあれど、持ち物をひっぺがされるようなことはないので、大きな違いですね。
ちなみにローグライクゲームっていうのも、ローグというゲームを元にした”ローグのような”ゲームという意味。
上にある記号がチマチマした画像がそのローグ。ダンジョンや通路、敵やアイテム、自分も含めて全て記号でできているほど古いゲームでしたが、システム面やそれまでに無かったゲームであったことが評価されたそうです。
と、知ってるような話をしていますが、私自身はスーパーファミコン版の「トルネコの大冒険のダンジョン」からなのでローグそのものはプレイしたことないんですけどね。
魔女の迷宮が、何故ローグライクゲーム経験者に刺さるのか
では魔女の迷宮の話に戻りまして。どうして経験者に刺さるようなゲームになっているのかと言いますと。
まずは操作性。画面上に周囲8方向のボタンが作られていて、その場で方向だけ変える、ダッシュと切り替える、といったコマンドが分かりやすく、使いやすく、間違いにくい親切設計。
攻撃ボタン、弓矢(遠距離攻撃)ボタン、アイテム袋、クリスタル袋といった行動するためのコマンドがちゃんと触りやすい位置にあること。
ダッシュしたときに、ちゃんと行き先の通路やモンスターと同じ軸で止まること。
敵と接触したらしっかりと敵の向きに自動で振り向くこと。間違って違う方向に攻撃してしまうことも無し!
こうした細かな設計を行っていて、プレイする上でのストレスがかなり少ないんです。
「あー分かってるなー」感がビンビン伝わります。
リリース直後から、少しアイテム袋の使い勝手が悪いかな、とか考えていたら即座に修正と改善。・・・うん、分かってるなー。
ローグライクゲームはターン制で、時間制限などはないんですが結構細かな判断を要求されることが多くて、操作性にまで気を使わないといけないとなると、
魔女の迷宮と存在しないガチャと課金要素
魔女の迷宮の課金要素は3つ。
1つめは遠征チケット。
2つめはアプリ下の広告を消す権利。
3つめは操作キャラの使用権。
主に必要になるのは遠征チケット。
これは主人公のおともキャラがダンジョンに単独で潜り、アイテムをゲットしてくるというもの。
本来なら帰還するまでにリアルタイムで3時間必要になりますが、広告を見れば即座に帰還可能です!しかも回数が(ほぼ)無制限、やったね!!
・・・って下手くそか!おそらく広告からもお金が入ってくるのでしょうが、何のための3時間だと問い詰めたい。
もう少し欲張ってもいい気がする。長く続いて欲しいですからね。
2つめはアプリの下の画面にある広告を消すための課金、480円也。
・・・って下手くそか!(2回目)おそらく広告からも(以下略
一度払ってしまうと終わりというのが、こっちからすると楽ですが。サービス継続面ではちょっと考えてしまいます。
一ユーザーが気にし始めたらキリがないんですけどね^^;
魔女の迷宮と使用キャラクター
そして3つめの操作キャラの使用権。魔女の迷宮は操作キャラクターが現在のところ3人用意されています。
初期キャラのクレアちゃん、謎に包まれた剣士ユウト、ケモノ族の戦士アヤメちゃん、この3人。男に敬称なんていりません。
ユウトはゲーム内通貨のゴールド10万 or 480円。アヤメちゃんは現ナマ480円なり。この2人は単純に性能に差があります。
まずはクレアちゃんの能力からご覧ください。
聖都を護る聖騎士団の一員。王女からの信頼も厚い、説明文を見る限り有能なクレアちゃん。くっころとか言わないように※気になったら検索してみよう!
歴代不思議のダンジョンの主人公たちはHPは15、力は8で固定の中、クレアちゃんは力が低いもののHPは18と高い。
2人めのユウト。初期HP24に力7、そして竜特攻(1.3倍)持ち・・・。
( ゚д゚) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシ ・・・(;゚д゚)?
違いすぎます。課金パワー全開!(480円)
とまぁ冗談はさておきまして、最終的に能力的にはそこまで大きな差にはなりません。
何故ならレベルが上がれば上がるほど、HP6差は微差でしかないからです。HP250とHP244でそこまで変わらないですよね?
能力値よりもユウトの場合竜特攻が大きいかなと思います。これはまだまだ予想の段階ですが・・・。
不思議のダンジョンシリーズのドラゴン系は強力なモンスターなので、早めに駆除できるようになる特攻要素は強いのでは、という考えです。
私がそれなりにやり込んだ「風来のシレン4」の最難関ダンジョンの最深部付近のドラゴンは同じ階にいるだけで追尾してくる炎を吐いてきて確実に殺しに来ます。この鬼畜!
そんな感じで、ユウトはそれなりに強力。最初に購入しておいて使えるようにするのもありなキャラ。
3人目のアヤメちゃん。ケモノ族という安易な名前の種族の戦士。
HP22、力は6ながら、モンスタークリスタルの所持数が1つ多いこと、ワナにかかりにくくなる特性持ち。
ローグライクゲームとワナは切っても切れない関係、ショートケーキといちごみたいな。そこまでおいしくありませんが。
ここを防ぐことができるのはかなり大きいです。純粋にマイナス要素を減らせるから。
モンスタークリスタルは各モンスターが落とす特有のアイテムと思って下さい。効果はそれぞれ違うのですが、何より道具袋とはまた別に保有するので、1つ多いだけでも利便性がかなり良くなります。
個人的には、3人の中で一番強いと思ってます。
ですが、最初は特性の強さが実感しにくいので、魔女の迷宮に慣れてきた頃に使ってみる方がいいかもしれないキャラかなーと。
こうやって3人並べて見てみると、クレアちゃんが(´・ω・`)な能力。可愛いんですけどね・・・。
ローグライクゲーム初心者のための今すぐ使えるテクニック集
アイテムをしっかり厳選せよ!
魔女の迷宮のアイテム所持数は20個。多いか少ないかでいうとかなり少ないです。
なのでアイテムがいっぱいになったら、優先順位の低いアイテムはどんどん切り捨てていきます。
最優先して持っておきたいのは、こちら。
・剣と盾、指輪、矢
・鈍足の杖、スパークの巻物(持てるだけ)
・高級回復薬(3つほど常備)
・火炎薬(3つほど)
・倍速薬
・無敵薬
・大きなパン(1つは確保しておく)
特に最初のうちは鈍足の杖は便利。その上ローグライクゲームにおける立ち回りの重要さを学べるアイテムでもあるので、ガンガン使って欲しい。
今回最優先にしたアイテムは、どんな状況を切り抜けるにしても便利な道具であることを考えて選びました。
これらのアイテムを優先して確保しつつ、ここからのテクニックを使っていきます。
体力が少なくなったら階段上でステップ。敵が来たらすぐ降りる。
テクニックというほどではありませんが、最新の風来のシレンではその場でのステップが(条件次第で)弱くされる程度には強い行動。
階段の上でのステップは、敵が来たら逃げられるのでほぼ万全の状態に持っていけます。
火を噴くドラゴンや目に見えないゴーストの出現する階は要注意。
鈍足の杖、叩いて下がるを繰り返す。
鈍足の杖はかなり万能。当てた相手に対して2回行動ができるようになるので、
鈍足の杖を当てる→1歩下がる(相手が歩く)→攻撃する(動けない)→1歩下げる(相手が歩く)→以下ループ。
これはボス戦でも有効なので、覚えておいて損はないです。
ただ、後ろから来た敵に挟まれることもあるので、使い方に注意は必要ですがかなり使えることは間違いなし!
杖は【0】になったら投げろ!
残り回数が0回になった杖は、相手にぶん投げて当てることで、効果を発揮させることが可能。
杖を振った場合は必ず当たりますが、投げた場合は外してしまうことがあるのが難点。
アイテムのスペースを確保できることと合わせてメリットも大きいので、活用していきたいテクニック。
持てないアイテムはその場で使え。回復薬はHP満タンで使うと最大値が+1
道具袋のスペースは20個。持てるものは限りがあり、優先すべきものはある程度決まっているので、必要じゃないものは即座に使うこと。
特に普通の回復薬は回復量も少ないので、持っていける余裕がありませんがHPが満タンの状態で飲むと最大HPが+1される仕様。
更に、満腹度も5増えるので、ちょっとした腹ごなしにもなるので使ってもらいたいテクニック。
魔女の迷宮 初級を攻略せよ!
ではテクニックを活かすための実践、ということで実際に魔女の迷宮 初級を攻略しましょう!
初級に関してはボスもおらず、階層も浅いのでそこまで苦労はしないと思うんで、基礎を積み重ねていけば運の良し悪しに関わらずクリアは十分に可能。
とにかく敵とは1対1で戦うことを基本に。2体以上に囲まれたら通路に逃げるクセを付ける。
武器は木の剣と盾で十分。上の装備を拾ったら、すぐに入れ替え。
体力ギリギリの状況を絶対に作らず、博打も絶対に打たない。
自分が後一発で倒される体力なら、必ずその場で回復すること。
モンスターサーチの巻物を使っていて、周囲に敵がいないなら後ろに下がるのもOK。
レベル上げはそこまで必要な行動ではないので、フロアではアイテムを拾ったらさっさと降りること。
箇条書きのようなざっくばらんとした書き方になりましたが、大体こんな感じですね。
この動画は私自身のプレイ動画。そこまで変わった内容ではありませんが、ローグライクが初めての人は
基本的な行動ができていれば、そこまで苦労することはないので、もし詰まる場合は、気持ち無駄な行動を無くす意識を持てばやりやすいかもしれません。レットトライ!
魔女の迷宮 中級を攻略せよ!
最優先はボス戦への準備。初級をクリアした際のアイテムは持ち越せるので、序盤は特に問題ないはず。
ただ、最終階にはボスが待っているので、途中の階層ではボス対策用のアイテムを集めていくこと。
・鈍足の杖:2本
・倍速の薬:2個
・火炎の薬:2個
・スパークの巻物:1枚
・無敵薬:保険に1本
くらいあればOK。本数や個数は大体の目安なので、きっちり揃えなくても大丈夫。
戦略としては殴られずに圧殺する内容。合言葉は “殺られる前に殺れ”
ボスは良くても、木の剣と盾では後半の階は敵が辛いので、装備は道すがらアップデート。モンスターサーチの巻物があれば、敵を避けながら階段を目指すのも選択肢。
こっちもクリア動画です。ネタバレにはなりますが、中級のボス撃破まであるので多少は参考になるかな、と思います。
魔女の迷宮の今後の展開と期待したいポイント
初心者でも簡単に始められるローグライクゲーム、ということで、ゲームとしては期待以上の出来になっていると思います、ここは本気で。
あとはどうやって広げていくか。ダンジョンがただただ難しくなっていくばかりでは先行きは正直不安です。
難しくなりすぎず、楽しめる上にギミックが凝ったダンジョン、となると相当難しいんじゃないかな、と個人的には思います。
従来の不思議のダンジョンシリーズは “難しさを伴った楽しさ” が中毒性を産み、数時間潜った挙句ボコボコのけちょんけちょんにされた上に身ぐるみを剥がされて放り出されます。
「こんなゲーム二度とやるか!!」
と、キレた30分後にはまたゲームを始めるほど。
合成や壺のようなシステムの追加要望を少なからずいただいておりますが、魔女の迷宮は『ローグライクをはじめてやる人でも楽しめる』というコンセプトを強く意識して作ったタイトルのため、複雑化する仕様は基本的に追加予定がありません。#魔女の迷宮
— 魔女の迷宮【公式】 (@majo_meikyu) 2018年4月21日
合成や壺は、他ゲームだと必須級のアイテム。これらのアイテムは作品の魅力が増すアイテムでもあれば、確かに初めての人を遠ざける要因でもあったかもしれない。
正直な所、不思議のダンジョンにどっぷり浸かってしまっている私からすると、どうやって楽しめる要素を作ってるのか、想像できないです。
ただ、想像できない分楽しみでもありますね。
簡単なシステムである分、初めての人にはとっつきやすく、熟練者でもやりごたえのあるダンジョンもあるので、幅広く遊べるゲームに仕上がっている分、これからを見ていきたいところです

