

ポポロクロイス物語の新作がスマホアプリとして登場しました。
私は初代発売時にちょうど少年時期だったので、いくつか作品をプレイしてました。
アプリが配信されたと聞いて、懐かしいなぁ、遊んでみようかなぁ、と思ったんですが・・・。
今10代20代の方って知っているのかな、と疑問に思ったんですが、意外と作品が出ていたんですね。ちょっと安心しました。
「こういう作品だったよね!」と話しても誰も知らないとさすがに悲しいですからね(笑
初代「ポポロクロイス物語」は1996年にプレイステーションで発売されました。
優しく、明るく、正義感が強いポポロクロイス王国の王子ピエトロを主人公に、ヒロインのナルシア、頼れる仲間白騎士、自称悪の魔王・ガミガミ魔王を中心に絵本のような楽しく、時には悲しく、時には笑える物語が展開されます。
王道で、シンプルで、分かりやすいお話が特徴で、登場人物も愛くるしい、まさに絵本のようなと言えるのがシリーズ全体の特徴。
主人公にヒロイン、3枚目の仲間、そして憎めない敵、と当時の流行・・・とまでは言いませんが、アニメや漫画でよく見られた展開でしたね。魔神英雄伝ワタルのクラマが好きだった、あの頃の私。
それからシリーズを重ねるごとに、年月も重ね、ピエトロやナルシア、登場人物は少しずつ成長していきます。
今回アプリで配信されたスマホ版ポポロクロイス物語は、最初から8年後の物語。
時系列的にはポポロクロイス物語(10歳)→(※ポポローグ(12歳))→ポポロクロイス物語2(12歳→15歳)
※ポポローグは特殊な事情により別次元扱い。
最初を知っている人なら、大きくなったね~、ピエトロ~、と親戚のおばちゃんのような温かい目で見れ、知らないなら純粋に強くてしっかりした主人公が見られるので、そこまで違和感が湧かない作りになっているのは、中々に巧妙。
そんなスマホ版ポポロクロイス物語。どんなゲーム性なのか、ストーリーは?ガチャは?システムは?気になる点を私なりに突っ込みながらお話をしていきたいと思います。
それにしても、ナンバリングが付かないからか、呼び方が定着しなさそうですね。
気の利いた(?)略称も思いつかないんで、ここではスマホポポロと仮に呼んで進めたいと思います!
スマホ版ポポロクロイス物語のストーリーとキャラクター紹介
妖精王メディアの求めから、旅立つ王子ピエトロと森の魔女ナルシア。
大人に成長する二人を待ち受ける大きな使命・・・・・。
カオス<闇>の復活から世界を救うため苦難を乗り越えるピエトロと
ナルシアの姿は世界中の勇者<ブレイブ>の心を動かした。そして、運命の祈り人ザマドと出逢う・・・・・。
※公式サイトより。
主人公 ピエトロ王子とポポロクロイス物語
初代ではお母さんを求め泣き叫び、最初は戸惑いながら旅に出て、少しずつ頼もしくなっていく主人公。
上でもちょっと触れましたが、優しく、明るく、正義感に満ち溢れた性格はそのまま、より頼れる子として成長。
ほんと気の利いたコメントが出ないほど、正統派で隙がなくていい子。
たまに女性問題を抱えて右往左往しますが、そんなところもざまぁみろ愛嬌を感じさせるポイントですね♪
ヒロイン ナルシアとポポロクロイス物語
ピエトロと出会う前は(年の離れすぎた)姉のギルダと2人で森の奥に住んでいた、元森の魔女。
正統派な成長を遂げたピエトロ王子とは打って変わり、大学デビューを果たしたかのような派手さを身につけたナルシアちゃん。
おしとやかで人に優しい性格ですが、ピエトロの女性関係に目を光らせる強かさも光ります。
本質的にはとてもいい子。多くは言えませんが、大体いつも物語のキーポジションにいます。
頼れる仲間 白騎士とポポロクロイス物語
ポポロクロイスシリーズ屈指の人気を誇る人気キャラ。
見た目通りの屈強なパワーファイターながら、鎧が錆びるとダメ、お化けがダメ、高いところがダメ、と苦手なものが多い萌えキャラ。
初代ポポロクロイスでは、中の人は赤い彗星と呼ばれていた。白騎士だけど。
2頭身だからこその愛嬌の良さがあった過去作と、リアル頭身になったスマホポポロでは印象が結構変わるかも。今作は力強さがバキバキに出てるイメージ。
城の兵士 ゴン・ドンとポポロクロイス物語
一瞬誰?と思わずにいられなかった人達。
初代では新兵、2では兵士長、今作では兵隊長と順調に昇進を重ねる、いわばモブ兵。
初代も2も強敵を前にして(もしくは話を聞いて)王族のピエトロを放り出して逃げ出すという、最高にロックな行動を取る一般兵。作品によっては死亡フラグですな。
今作もピエトロとナルシアの旅に同行することになりますが、逃げずに理由あって離脱することになります。
何故か声優が豪華になっていて、キャラ付けも増えたので、もしかしたら重要なポジションになるのかもしれないですね。
スマホ版ポポロクロイス物語のゲーム性と戦闘システムと
スマホポポロの戦闘は縦3マス×横3マスの合計9マスにキャラを配置して戦うシステム。
攻撃には一定の時間が必要になり、攻撃が可能になると下にあるのキャラ毎のゲージが溜まります。
各キャラごとに攻撃ゲージの溜まりやすさも決められていて、これが速さとして表現されてます。
ゲージが溜まりキャラをタップすると、上の攻撃ゲージに攻撃の予約がされます。
ここは敵味方共有になり、敵の攻撃ゲージが溜まれば敵が、味方の場合は味方が攻撃できるようになるわけです。
この攻撃ゲージとは別に、必殺技のゲージもあり攻撃ゲージの行動に割り込んで繰り出すことが可能。
敵が攻撃する寸前に割り込んで、キャラによっては先に殲滅したり、防御を固めたり、相手にデバフかけたりといった行動も取れます。
これを繰り返して、戦闘が行われていきます。
あとはもう1つ、各キャラクターには4つの属性が振り分けられてます。
剣:前列の横一列に攻撃
斧:前列の横2×縦2マスに攻撃
槍:縦一列に攻撃
弓・杖:一番後列の横一列に攻撃
攻撃方法は決まっているので、相手の陣形次第では連れて行く仲間を選ぶ必要も出てくるんですが、最初は特に気にしなくても良いです。
とりあえずどうやって相手を殴るか知っておくだけで十分。慣れれば、相手の布陣によって攻撃の順番を素早く判断したり、一気に攻撃レーンを味方の行動で防ぎ敵に行動させないまま殲滅、などなど戦略性もそこそこあります。
他にも各キャラクターには戦術という特技のようなものも持っているのですが、これも最初は出番がないので無視で結構。いずれ分かります、いずれ(暗黒微笑)
もしかしたら、この戦闘システムについて聞いたことある、もしくは見たことがある方がいるかと思います。
実はこの戦闘システムはオルタンシアサーガというスマホアプリと同じもの。制作が同じセガなので流用したのでしょう。
キャラの育成や後述するガチャに関しても同じ。
プレイしたことがある人にとっては、良く言えば分かりやすく理解しやすい、悪く言えば新鮮味がないと言えますね。
難しいシステムではないので、取り組みやすいかなと思います。
スマホ版ポポロクロイス物語のガチャと提供確率と
ガチャは最低レアのRからSR、SSR、の3種類。排出確率はこちら。
排出率はSSRが4%と可もなく不可もなくといったところ。
ステップアップ形式のガチャが多めで、ガチャ石が○個得、○回目でSSR確定、といった内容。
単発ガチャを引くメリットはほぼ無いので、ガチャ石貯めが推奨されるシステム。
他にもガチャ玉と呼ばれる、ガチャ券があります。名前もうちょいひねれなかったんだろうか(笑
リリース時点では主人公のピエトロと、ヒロインのナルシアは初期配布で入手できるSRのみでSSRを引くことは出来ません。
これは予想ですが、バージョン違いや衣装の違いによってまた出してくるのかなーと思ってます。
【タイムスリップ、もしくはなんらかの理由で若返った10歳ピエトロ(とナルシア)】
【王位を継承したピエトロと結婚して王妃になったナルシア】
【水着、ハロウィン、クリスマス、浴衣、袴などを人気キャラが着る】
などなど、ざっと考えただけでもそこそこありそうです。
楽しみな反面、丁寧に扱ってくれることを願うばかり。
スマホポポロにリセマラは必要か否か
私自身スマホポポロの序盤を遊んでみた上で、リセマラは必要か否かの判断をしてみました。
私の中では、リセマラの必要性は低い、と感じてます。
SRが産廃になりにくいこと、SSRのみならず育成次第で生きること。
が大きいかなと。SSRは強いですが、SRの中には人気の出そうなキャラも多く見られ、使い道もあるかなと思うと、早くスタートさせた方が○
スマホ版ポポロクロイス物語の良い点
ストーリーはしっかりポポロクロイスを継承している
ストーリーに関しては、しっかりとポポロクロイスらしさが見えるかなと思います。
序盤から主人公のピエトロとナルシアは度に出ることになり、上でも触れたドンとゴンの2人を伴います。
この旅は重要な旅なんですが、重苦しい雰囲気の中!ってことはなく、コミカルな掛け合いがあったりとストーリーはバランス良く進んでいきます。
物語が進めばサブタイトルの意味も分かってきて、シリアスさも増えて読み応えも増すと、より深く楽しめるので、ここは明確な良い点。
これが楽しめたら、初代、ポポローグ、2とPS3かVitaのアーカイブスで購入できるので、こっちもおすすめ。
ガチャそのものは確率的にそこそこ良心的
ガチャはそれなりに弾ける確率。最高レアが3%が多いソシャゲ界隈において、4%は結構優秀。
1%程度で?と思われるかもしれませんが、1%の差を侮ってはいけません。
キャンペーンも多くあり、ガチャ石の配布も多いので、悪く無いと思います。
スマホ版ポポロクロイス物語の悪い点
バトルの入り方が雑
どんなスマホアプリでもそうですが、ストーリーを読む合間合間に戦闘が挟まります。
が!スマホポポロの戦闘の入り方は、正直かなり雑に見えますね。
【従来のスマホアプリ】
ストーリー読む→あっ!敵だ!→戦闘→ストーリーに戻る→クリア
【スマホポポロ】
ストーリー読む→途中で突拍子もなく戦闘→ストーリーに戻る→クリア
全部が雑、と言うわけではありませんが、雑さが目立つ場面が結構あって、そこで戦闘入るの?!とツッコミを入れたくなるほど。違和感がありあり。
今すぐに直せるわけではなく、ゲームそのものの根本的な問題なんで、追加されるストーリーで気にして欲しいなぁ、と思うポイント。
キャラデザは好き嫌いが分かれる
キャラデザに関して。元々1990年台(漫画原作だともっと前)のデザインを継承しているのもあって、ちょっと今風とは言いがたいです。
具体的には【単一色の目】であること。白目が無く人よりも妖精など、ファンタジックな登場人物を思わせsるデザイン。
一部キャラは白目があり、通常のデザイン性を持ちますが、ポポロクロイス物語に登場するキャラのほとんどがこの眼。
今では見慣れないこともあって、好き嫌いはっきり分かれそう、という部分では悪い点としました。
そして・・・タモタモ。
ポポローグという1と2の間にある外伝作品で登場した隠しキャラ。
なんで一発目に登場させたのかと言いたいレベルだけど今は置いといて、見ての通りかなり特殊なデザイン。
しかもめっちゃ人気があるのか、と言われても・・・。というレベル。
スマホ版ポポロクロイス物語のこれから
私がある意味一番危惧している、スマホポポロのこれから。
それはインフレ。
これは同システムの開発元であるオルサガが、運営の途中で最高レアを追加してきたことを思って。
私もたくさんのスマホアプリを見てきましたが、最高レアが途中から増えるのはインフレを確実に助長する行為だと思っています。
・オルタンシアサーガ(オルサガ)【SSR→UR→URのコストアップ
・パズルアンドドラゴン(パズドラ)【星5→星6】
・ブレイブフロンティア(ブレフロ)【星5→星6→星7(→幻創)】】
今気にしても仕方のないことではありますが、それまで愛用していたキャラが一気に使えない、と言われるレベルに下げられたり、ガチャを引かないといけない状況を作られたりすると、人によっては凄く嫌がります。少なくとも私はこれらを過剰に要求されるのは嫌です。
なんでもバランスが大事。ピッコロ大魔王と戦おう!って時にフリーザが出てきたら地球は壊滅します。
ある意味ソシャゲも同じ。バランスを取り間違えると、壊滅(=サービス終了)します。
それはやめて!という私自身の切実な願い。これからのために考えるなら、こんなところでしょうか。
1. ポポロクロイスの世界観を活かして、ストーリーにガッツリと力を入れて、評価の高いものに仕上げること。
2. 各キャラクターにスポットライトを当てたイベントを行って、キャラクターに愛着を持ってもらう
3. ガチャの更新はほどほどにね(小声)
単純に可愛いキャラ、格好いいキャラをガチャで追加していればガチャを回してくれる、とか考えないでできれば長期的に考えて欲しいところ。
現状、私から見てスタートは上手くいっていると思います。
これからも”ポポロクロイスらしさ”を十分に発揮できれば、長期的に楽しめるゲームになる可能性も高いかなと。
私個人的には評価点は結構高いので、期待して遊んでみてくださいな。


“新しいポポロクロイスがここに!ポポロクロイス物語 ~ナルシアの涙と妖精の笛のレビュー!” への1件のフィードバック