1周年を迎える寸前のダンまち メモリアフレーゼをオススメしてみる

 

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか メモリアフレーゼ。

原作はライトノベル「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」

作品を知らない人からすると、中々香ばしさを感じざるを得ないタイトルだと思います。
命がけで潜るダンジョンで出会いを求めるってどんなチャラ男だよ!って思うところですが中身はれっきとしたファンタジー小説。

・・・というのは、実は以前お話ししていまして。ダンまち メモリアフレーゼとアナザーエデンの比較。

ダンメモと同じ会社で作られたアナザーエデンと比較した記事。なんでレビューより先に比較やってんだって話ですが。

一緒に読んでみると、よりどんなゲームかを把握しやすいのでお時間ありますときにでもよろしくです。

6月19日に1週年を迎えるということでレビューにしては、今さら感もありますがここで始めるということはそこそこ旨味のある特典を得られる可能性も高い、ということ。

ならばと、紹介・レビューを始める次第で。ダンメモの良い部分、悪い部分をお伝えしながら楽しめるゲームであることを伝えていきたいと思います!

まずはゲームの話の前に、原作について話させて下さい
私の中ではダンメモはキャラゲー(キャラクターを中心にしたゲーム)
遊ぶ前に原作の良さを少しでも知っていた方が、凄く楽しめるゲームだと思っています。
だからこそ、原作について触れて貰いたい!というのが本音でございます。

ダンまち原作のストーリーと良さ

ダンまちは既刊13巻、外伝”ソード・オラトリア”は既刊10巻、本編も外伝もアニメ化済み、漫画化も多数行われていて、本編2期に劇場版が既に決まっている超人気ライトノベル。
魅力的なキャラと心を突き動かされるストーリー展開、<<レベル>><<スキル>>といったRPG要素も小説に組み込むことで、より物語が盛り上がりより夢中になれるのが特徴。

私はアニメ化してから知った浅い口ですが、ラノベは名前で決めちゃいけないなぁ、と思い知った作品でもあります。
ガチのマジで最初タイトル聞いたときは全く理解できなかったんですが、内容を見ると、あぁなるほど、と思ってしまう説得力があって、アニメで見てから原作を一括購入して見て回ったほど。

主人公のベル・クラネルくん。幼い少年そのままに、白い髪と赤い瞳。ついたあだ名は白兎。
物語スタート時は新人冒険者。ダンまちは主人公の彼を中心にした成長と冒険活劇。
ダンジョン内でアイズに出会い、危機を救われた際に彼女に一目惚れ。強い憧れと恋心を持ち、もっと強く、もっと頼れる人間になるために頑張ります。
彼の強烈な感情が新しい<<スキル>>として現れ、これがなんと”恋心を抱き続ける限り強くなりつづける”というとんでもスキル。もちろんベルくん専用。ここから本格的にベルの冒険が始まります。
本来なら出会いなんて求められるはずがない状況下で起こった出会い、障害も多いその出会いは間違っているのだろうか、というタイトル名はある意味ベルの心からの叫びとも言えるのかもしれません。

担当声優は松岡禎丞さん。元々爽やかな主人公役が多い中、それまで幼い少年役はあまり見たことがありませんでしたが、バッチリとハマっています。
歳相応の頼りない部分と、ここぞ!というときに立ち向かっていく様は幼さを残しつつも、かっこよさも備えた主人公。

ベルくんの想い人、アイズ・ヴァレンシュタインさん。外伝<ソード・オラトリア>では主人公。
本来ならダンジョンの低階層にいないはずのミノタウロスに襲われていたベルを助け、そのかっこよさ、凛々しさからベルに想いを寄せられることになります。
実は後々このミノタウロスはアイズが所属する<<ファミリア>>がミスから逃してしまったことが判明します。なんというマッチポンプ。
ベルとは違い、既に数多くの冒険をこなしたことから<<レベル>>が高く、<<剣姫>>という二つ名で呼ばれる有名な冒険者。

担当声優は大西沙織さん。メインヒロインですが寡黙で天然気味なアイズさん、本編ではあんまり喋りません。

外伝では成長途上のベル達ヘスティア・ファミリアと違い、既に最上級であるロキ・ファミリア中心の話となり、ダンジョンの深層部を冒険し、強大な敵と戦っていくことになります。
本編と同じ時間軸を辿っていくので、アイズ視点での話を見ていくことで、アイズがどんな女の子か分かってくるのでダンメモから興味を持ったらアニメ・小説もおすすめしたい。

ヘスティア様。ベルたち<<ヘスティア・ファミリア>>の主神。アニメ放映時に二の腕から胸にかけて青い紐が話題を呼び、謎の紐、例の紐という二つ名を視聴者から頂戴した。かわいくてエロいを体現する神様。一時期薄い本のターゲットにもなりました。
幼い容姿、性格的にもベルくん大好き!寄ってくる女は許さねぇ!とはっきり言う男前スタイル。やだ、うちのヘスティア様、肉食過ぎ・・・。
ですがベルや後々仲間になる子供たち、同じ神の盟友やその子供たち、自らが認めた相手が道に迷ったときには正真正銘本物の神様として、正しき道を示します。

担当声優は水瀬いのりさん。それまでは大人しい・気弱な役が多かったイメージですが、快活な部分と神様としての威厳を表現する部分、どっちも素晴らしいです。

ダンまちの世界では、冒険者は神の眷属になり<<恩恵(ファルナ)>>を授かることで、モンスターと戦う力を手に入れることでなれます。
ドラクエなどのRPGでは敵を倒して経験値を得るとその場でレベルアップをしますが、ダンまちでは経験値を積んだ上で主神から<<恩恵>>を授かり、能力値のアップしていく形。行って帰ってくるまでが冒険です。
主神の気分次第では<<恩恵>>を得られずにステイタスを積めないことので、実際に<<恩恵>>を授けないクズな神様も多々おり、実際にぶちのめしていくのがダンまちのカタルシスの1つ。

アイズと同じ<<ロキ・ファミリア>>に所属する魔術を使う冒険者、レフィーヤさん。
本編での登場はなく(アニメではちょこっとだけ登場している)、外伝ではアイズと同格に近い主人公的なポジションにいる女の子。
アイズを慕い、アイズを敬い、アイズに恋い焦がれる女の子。アイズに近寄ってくる男には許さねぇ!というスタイル。こんなんばっかか。
必然的にアイズを慕い、アイズに慕われるベルとは(一方的に)仲が悪い。
<<ロキ・ファミリア>>のトップ勢と比べると実力は足りないながらも、どうすればもっと成長できるか、どうやって役に立つかを懸命に考えていて、敵視しているベルと実は似たような取り組み方をしているのは、彼も彼女もまだ知らない。

担当声優は木村珠莉さん。普段は気弱で大人しく心優しいのですが、やるときにはやります。やるまでに時間はかかるんですが。

他にも、もっと色々なキャラを紹介したくて仕方がないんですが、やり始めると多分文字数がえらいことになるので泣く泣くカット。

ちょこちょこ触れていますが、ダンまちはベルの物語とアイズの物語が同時に進んでいきます。これが本編と外伝に分かれます。
RPGにおいても視点の違いで進む物語、というのは中々ワクワクさせてくれるもので、ベルがこういう出来事に遭遇していたとき、アイズは何故こういう行動をしていたのか、を見事に補完しています。

ダンメモでは小説ほどの情報量はなく、アニメほど動きもありませんが、本編と外伝をひっくるめて楽しめます。ダンまちそのものと言ってもいいですね。グッド。

ダンメモの戦闘と育成について

オーソドックスなターン制の戦闘を基本3回、もしくは1回で1クエスト。
キャラクターのスキルや必殺技を駆使して戦闘を勝利に導くのが目的。当たり前ですけどね(笑)
パーティーはメイン4人+2人の合計6人パーティー。メインで戦闘不能者が出るとサブと交代する流れ。

他のRPGと違う点として、原作で登場する神様や非戦闘キャラを中心に、各キャラのパラメーターを上昇させたり敵・味方に特殊な効果をもたらすアシストキャラが存在。

敵の力や魔法攻撃力を下げたり、ターン終了時にHPを回復したりと文字通りアシストを行います。
場に4枚出せる形になるので、敵が物理タイプか魔法タイプかを見て相手にデバフをかけて生存率を上げたり、逆に味方の力や魔法攻撃力を上げてパーティーの火力を上げたりと組み合わせを考える戦略要素もあり。

各キャラクターはステイタスボードを発展させていくことで、各能力値を上げ、スキルを覚えていきます。

ステイタスボードと別にレベルも存在しますが、HPとMPの上昇と上限を開放するための条件といった程度の役割。
ボードを全部埋めることでランクアップが可能になり、次のステイタスボードへ移りまた埋めていき、ランクアップを行います。

全てのキャラクターが最高レアである星6までのランクアップが可能で、その後は限界突破をしていくことでより強くなっていきます。

ガチャによるレア度は星2から星4まで。初期レア度が上がるほど限界突破したあとのステータスも差が出てきます。当然星4の方が強くなってます。
ただ、限界突破するためには同じキャラをガチャで引かないといけないので、半端な星4よりも限界突破した星3の方が強いこともしばしば。
これは良い点でもありますが、キャラを手に入れるだけでは最大級の強さを引き出せない、という点ではマイナスな点でもあります。

ダンメモの戦闘に関しての評価

キャラの育成を進めることで戦闘を有利にしていきますが、個人的にはこの戦闘がまぁ、あんまり楽しいとは思わないわけで。
ちょっと戦闘の幅が狭すぎて、面白みにかけるというか。同じ会社のアナザーエデンでは常にサブメンバーとの交代ができて、キャラによって交代した際に様々な効果を持って入れ替わるので、戦略的要素が結構大きいんですよね。

ダンメモの場合、ストーリーをちゃんとクリアしていくなら “味方からは戦闘不能者を出さないこと” 基本中の基本になってきます。
サブメンバーはあくまでサブメンバーでしかないんです。一部のイベントではどちらか全員が倒れるまで戦うこともありますが、戦略要素はやっぱり薄くて基本的に強いメンバーをメインに詰め込んでしまえばいいのが現実。

これが課金勢ならもうちょっと違うと思うんですけどね。
初期星4キャラが最大まで限界突破したキャラが溢れかえるようなら、キャラの組み合わせや戦略性ももっと見えるのかもしれないです。

が!私にはまったくもって無関係!(断言)

なので戦闘面の評価はちょっと低め。私がダンメモを”キャラゲー”と推すのはここから。
もう少し自由度があれば、と願わずにはいられません。オート戦闘があるのでこれはこれで楽だからいいんですけどね。

ダンメモのガチャについて


ダンメモのガチャは戦闘で戦う冒険者キャラと、そのキャラを支えるアシストキャラを混ぜ合わせたガチャ。排出率はこんな感じ。

合わせて3%と中々辛いんですがダンメモのガチャは確定系が多くて、上の画像でも初回、5回目に3キャラのうちいずれかのキャラが確定。仮天井とでも言うべきガチャですね。

これだけでは最低でもそこまでは回さないといけないんじゃ?と思うかもしれませんが、ダンメモの良さの1つにガチャ石の配布の多さがあります。
半端に回さずにコツコツと貯めていけば、無課金でも最大まで限界突破を行うことも十分視野に入れられます。

ガチャのダメな点である “出なかったときのネガティブな気持ち” がある程度和らぐので、確率ほど辛さを感じないのは中々上手い方法です。

ダンメモの良い部分

ストーリーはほぼフルボイス。
収録時期の環境のためか、一部イベント時に特定のキャラがしばらく声がないことがあったり、中々やり繰りが難しそうだけど、最終的にはきっちりと仕上がっているので、キャラゲーとしての出来栄えは高い。
上でも触れましたが、本編であるベル編、外伝であるアイズ編、レフィーヤ編と違う視点からの物語が見れるのは大きいですね。
小説のようにじっくり読む、もしくはアニメのようにじっくり見る、という内容ではありませんがカジュアルに楽しめるのがメリット。

ダンまちのファンアイテムとしては破格の出来。
原作追体験のストーリーも然りですが、キャラクターひとりひとりにスポットライトを当てた交流。
全員実装されたわけではありませんが、主要キャラのほとんどが交流可能でマップ上で会話したり、パーティーに連れて行ったり、プレゼントを送ることで “CP” が溜まりどんどん仲良くなっていきます。
仲が良くなると、町での会話や交流時の会話が増えていき、心を開いてくれます。

逆に、仲良くなるまではめっちゃ辛辣です。
私はアイズが好きなので、実装当時にウキウキしながらタッチすると、凄い剣幕の声で怒られます。
この野郎!と思いつつ、仲良くなると触られることが嫌じゃないよ、と言ってくれます。天使かな?

これだけでも十分破格なんですが、他にも迷宮時計というキャラを利用した目覚まし時計もあります。
さすがに単体で購入できるものに比べれば多少質は落ちます。無料なのに多少落ちる程度。グッド。
交流できるキャラなら全て対応しており、セリフはゲーム中に入手できる”目覚玉”と引き換えに増やしていくことが可能。

ダンメモの悪い部分

同キャラのバリエーション違いが非常に多いこと。
最近では段々とアニメにも出ていなかったキャラが、声優さんと一緒に初出しで登場するパターンも増えたこと、キノの旅とのコラボを行ったことから、全体的に見て多少改善されているかなとも思います。
それでも多いバリエーション違い。戦闘キャラだとベルが9種類、アイズが10種類。
そしてベルと同じヘスティア・ファミリアの仲間のリリ(CV.内田真礼さん)は11種類と主人公ズをも超える種類を誇り、
戦闘キャラでないアシストキャラのヘスティア様は、16種類とさすがの貫禄を見せつけています。調べていたとき、あまりにも多すぎて思わず笑ってしまったほど。

RPG部分が物足りない。
上でもちょこっと触れましたが、ダンまちは原作のRPGとしての面が強く、ダンジョンというとっておきの要素があるのにダンメモでは残念ながら活かされているとは言いにくいです。

フォローすると、原作の追体験が根本にあるからダンジョンの自由度を演出するのは難しい・・・のですが、それでも惜しいんです。

私としては例え無理だったとしても、ダンジョンをもう少し活かして、自由に冒険・探索し、従来のRPGのようにエンカウント制で戦えるゲームであっても良かったかな、と思います。ここに関しては人によって意見が違うので、悪いというよりは賛否両論といった言い方の方が正しいでしょうか。

ダンメモは戦略や戦術以上にキャラの上限突破などの基本的な強さがモノを言うので、単調になりがち。
私がダンメモを”キャラゲー”とし押すのは、戦闘が物足りないから。この一点です。実にもったいない。

ダンメモレビューまとめ 上質な原作をどう受け取るか

・戦闘など、物足りなさを感じるものの、キャラゲーとしては超一級品。

完成度の高い原作の面白さをガッツリと感じられるのが、私の中でのダンメモの一番の魅力。

先日行われた1周年記念イベント”ダンメモFes”においても、主人公のベルが話したボイス数は6813という破格な数値だと発表されています。

これは、アニメ100話分相当の数と同じだそうです。
どんだけ力入れてんだよ、と言わざるを得ません。この力の入れようこそがダンメモが素晴らしいと思えるところ。
あとはそれ以外の部分をもう少し面白くできれば、と願う部分も確かにあります。

それでも、全体的に見てよくまとまったゲームであることは間違いないです。

1周年を迎えることで、大掛かりなイベントも行うことが告知されました。
本家とはまた違った物語が展開されるそうなので、ここを機会にのめり込んでみるのもいいかもしれませんよ?