
私の中で元祖バカゲーと言えば、ファミコンのシャドウゲイトを思い浮かべます。いきなり年代を感じさせるゲームが出ました。あ、まだ戻るボタン押さないで・・・。
昔ながらのアドベンチャー形式のゲームで、さんまの名探偵という名作をクリアしたあとに遊んだんですが・・・。
中世ファンタジーな世界観、今で言うとダークソウルのような結構物々しい雰囲気を持っているはずが、主人公である勇者がバカ(な行動を取れる)で、剣や斧や矢を自分の胸に突き刺して死んだり、飲んだら即死する薬品を誘惑に抗えず飲んで案の定死んだり、サメのいる湖で優雅に泳いで死んだり、たいまつの火が消えて絶望して死んだりと、多種多様な死に様により、雰囲気に比べてバカっぽさを感じてしまいます。
最後には死神さんがお迎えに来てエンド。該当箇所からやり直しになります。ゲームオーバーにならずにやり直しになるのがミソ。
さて、今回はそんなファミコン時代からあるバカゲーのお話。
長く遊ぶとダレるしうっとうしい(!?)けど、時間の空いたときから始まり、普段ゲームやアプリをしない人相手にもそれなりに遊べるので、少人数でのパーティ用に知っておくといいかもしれません。
ただし、一点だけご注意。
バカゲーはさらっと遊んでさっさとやめるこそ楽しめるというもの。
この言葉、覚えておいてください。多分この後のゲームを見たあとに分かるはずですから。ではスタート。
愛すべきバカゲー一覧
びんのふたが開かない!
一応ジャンルは謎解き。ステージに用意されたギミックを使って、ジャムのびんのふたを開けてパンを食べるゲーム。
ダイナマイトで爆破する、異世界から勇者を召喚してふたを切らせる、おじいちゃんにバットを与えて警官にけしかけて拳銃を入手する、捕まったおじいちゃんに繋がれた重石を大砲にセットして叩き壊すなど、中々のフリーダムさ。
ビンが粉々になっても知ったことかと言わんばかりに、破片だらけであろうジャムを塗ってもしゃもしゃパンを食べる彼の姿は現代日本人にちょっとだけ足りていないおおらかさを感じさせるような気がします。

その発想はなかった 対義語
一応ジャンルは対義語の穴埋めクイズアプリ。わいわいやれるくらいのバカさ加減がグッド。
ひとりでやるとクスッとなれて、たくさんでやるとネプリーグのような楽しめ方ができそうです。
満を持して生肉。手が込んでないどころか、焼くこともしない手抜きっぷりにも関わらずに満を持しているのが高ポイント。
問題を書き写して、大人数のパーティ用に作成すれば結構使えると思います。こういうクイズって世代関係なくそこそこうけるんですよね。

オタサーの姫 ~僕らの姫はデリケート~
実写映画化されたミスミソウやテレビアニメ化されたハイスコアガールの作者である押切蓮介先生がキャラデザを担当された奇作。ジャンルはシミュレーションとアドベンチャーを足したような感じ。
オタ女子を勧誘して、オタサーを活性化させていくのが目的。これだけ聞くと特に何も感じませんが、中身がなかなかにアレ。
勧誘した当初の姫は、まごうことなきブス。押切先生の絵によって迫力を感じさせます。
そして最初のうちはビックリするくらいさっさと辞めていきます。妙にリアル。テニス部に入ったり、チャラ男に嫌気がさしたりとさまざま。
これだけ聞いてると、バカゲーというよりはクソゲー気味に聞こえますが、進めていくとちょっとずつ分かってきます。
姫が成長していくのを見ていくのが、なんだか妙に感慨深いんですよね。不思議な達成感と言いますか。
成長した姫は、ガチでかわいいです。これはほんとガチ。ここだけで遊んでみる価値があります。
あえて成長した姫の画像は乗せないんで(ググりゃ一発で分かるんですが(笑))気になったらぜひともプレイですよ。


クレイジー英語クイズ
クレイジーどころか、サイコパスを通り越して頭がイカれたバーサーカーが飛んでくるレベル。ジャンルは文字通りクイズ。
「これはペンですか?」「はい、ペンです。」「これはリンゴですか?」「いいえ、それはいちごです。」
中学で勉強し始めた一歩目は、そんな誰しもが分かる例題を解いていきます。
「とても美味しいコーラですね。」「いいえ、それは醤油です。」
間違えてたまるか。
こんなレベルのクイズがどんどん飛んできます。これはまだ全然マシなほう。
時にブラックジョーク、時に下ネタを交えつつ、モラルってなんだっけ?と考えさせられます。英語クイズアプリなのに。
それなりに冗談が通じる相手と一緒に楽しむには良さそうですが、使い道を間違えるとハラスメント系で気まずいことになりかねないので注意。


鬼嫁を怒らせないように100日間生き残りたい
書いて字の如く、選択肢を正しく選び、鬼嫁を怒らせずに静々と日々生き残るために頑張るアプリ。ジャンルはアドベンチャーゲーム。
結婚しているのに、確実に殺しにくる嫁の前で出る選択肢は恐怖の代名詞。
かのシティーハンターもアニメ版最終回で爆弾解除の2択を迫られましたが、鬼嫁の前では爆弾解除が常に迫り続けます。テロリストよりも怖い嫁。・・・それって嫁って言うんでしょうか。うーん・・・哲学!
バカゲーとして面白いポイントとしては、現実味の薄い要素を含みつつ多少なりとも事実っぽい要素もあること。
「それはあり得ない」という中に「それはちょっとやっちゃってるかも・・・。」的な部分があるのはなかなかに刺激的。


木拳
モノクロキャラを操作して、相手を倒す格闘ゲーム。
何がどうして石拳なのか、鉄拳をもじったのかポッ拳をもじったのか、突っ込みどころは満載ですが、アプリながら対戦できるのが魅力。
肝心の対戦要素はまぁ・・・良く言うと大雑把。
ふわぁっと浮いてゆるゆると殴り・蹴りかかり、壁側ではめればビックリするほどダメージを与えられるので上手い、下手に関係なく対戦できるので、良く言って大雑把な内容なんですね。普段触らない人もボタン2つで遊べる内容。


グッドアイランド
何ひとつグッドではない島で、なんやかんや巻き起こるゲーム。ジャンルは・・・なんだろうな(笑)とりあえずPUBGや荒野行動を想像してください。大体あんな感じです。
今回のお話のオチになるバカゲーです。クソゲーでもあり、狂気とシュールさを併せ持ったなんだかよく分からないゲーム。
まず、何よりもダウンロードページにある公式の説明がアレなので紹介します。
世界中で大人気になるかもしれないTPSゲーム「グッドアイランド」
10種類の武器、4種類の乗り物、10種類のモンスターが登場します。
武器や乗り物の数は微妙だけどレベル制にして水増ししてあるので、全く気になりません。
敵の数も少なすぎるのでレベルシステムを導入しました!<※中略>
ゴールはありませんので飽きるまで続けることができます。
面白くないゲームの面白さを自分で見つける深い喜びを是非味わってみて下さい。
説明をしつつも、ちょっと色々と自信が無いのか自虐も交えて話していくスタイル。男らしいのか女々しいのか判断に困ります。
レビューでも一番評価数が多いのが星5で、次が星1です。クソだけど楽しい、と感じるか、クソだと思ったらほんとにクソと感じるか。えらい二択だなぁ・・・。
プレイを始めると、説明の一言もなく島に放り出されます。操作するプレイヤーが誰なのかすら分かりません。
とりあえず走ったり歩いたりしていると、突然頭のない人間(名前:マッチョ)やゴリラ、何故か空中を泳ぐサメや本来温厚なキリンやエイリアン(!?)があなた目掛けて襲い掛かってきます。なぜ襲ってくるかはやっぱり分かりません。
これを叩き潰していくことで、お金を入手して武器や乗り物を買い、更に効率良く敵を叩いていくのが目的。
最終的にはロケランをぶっ放しながら、操作性が全く感じられない飛行機のような何かを乗り回しながら蹂躙していくことができるようになります。できるようになったからなんだよって言われても何も言い返すことができませんが。
色々とほんとにぶっ飛んでいます。説明文で見た謙虚さはどこへ行ったのでしょうか。
説明にもあるとおり、ゴールは存在しないので適当に遊んで適当に終わって、飽きたら消そう。容量がもったいないです。
雑に遊べるアプリって意外と貴重なんで、バカゲーとして遊ぶならかなり高評価。
ただし、決してまとも、真面目に遊ばないでください。たぶん30分も遊ぶと ( ˙-˙ ) こんな顔になります。なんでこんなのに時間使っちゃったんだろう、と。
アイコンが怖い。なんでこれにしたの?(笑)


まとめ
たまーに遊ぶと楽しいバカゲーの方々のお話をお送りしました。
ぶっちゃけこんなもんじゃない程度にまだまだ山のようなバカゲーが世の中には存在しますが、紹介するのは疲れるのでまた今度。あんまりたくさん紹介すると胃もたれするので勘弁してください。