マンガ系アプリの特徴とあなたが見たい作品を見つけ出すポイント

※なおジャンプの紹介はしていない模様。

世はまさに大電子書籍時代!マンガに限らずですが、紙の書籍はちょっとずつ需要が減り、kindle本や今回お話するアプリ系の需要がどんどん増えてきています。

今回はマンガ系アプリのお話。自分で言うのもなんですが珍しくゲームの話ではありません。
増えてきたマンガアプリの特徴や、見たいマンガを探すためのポイントなんかを軽くお伝えしていきたいなと思います。

ランキングは人気と流行が混合した結果

ジャンルの方向性を持って見たい作品を探すなら、やっぱりランキングが一番手っ取り早いです。

人気作は良作!

あながち間違いじゃないんですが、ちょっとだけ穴があります。
実際には、人気と流行が入り混じったものがランキングの結果である、ということ。

近年の漫画はラノベからのコミカライズが数多く存在しています。
そして現在ラノベの主流になりかけているジャンルが異世界転生もの。小説寄稿型サイトの「小説家になろう」での人気ぶりにあやかっている形ですね。

と、ここまでお話すればもうお分かりかなと思います。
そうなんです。媒体・・・アプリによっては、ランキングに結構な割合で異世界転生ものがあふれています。
今回紹介するアプリ内ではニコニコ漫画やマンガアップにこの傾向が強く見られますね。

漫画として完成された作品がランキングを取っている、というよりもジャンルの人気が先行してしまい、そこそこ完成度が高ければそれなりに順位が上がってしまうのが実情。
漫画とは直接関係ないんですが、小説家になろう系のサイトで「異世界転生」「チート」「おっさん」「追放」「悪徳令嬢」が現在の必須事項であれば、Pixiv小説にて男性向けの「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」女性向けの「名探偵コナン」が必須事項になっている状況に似ています。ちょっと異様とも言っていいくらい。
ジャンルの強さで、まず人気を獲得したいから、それら必須事項から書き始める方も多いようです。

あなた自身、これらの作品が面白い!と思えたならそれでOKなんですが、そうじゃなかった時にランキングはいい加減なものにしか見えなくなります。

人気のあるジャンルに対して意識をしておく

「異世界もの」「転生もの」「おっさん」「追放」「悪徳令嬢」
人気のあるジャンルの全部が全部面白くないなんて言いませんし、言ってしまうと傲慢も過ぎるんですが、問題になるのは作品の数。
多種多様なジャンルの違いがあって、魅力があって、面白さも変わってくるのが漫画の良さなんですから、似たジャンルの漫画がたくさんあるとそれだけでお腹いっぱいになってしまいます。特に異世界もの。

例えばですよ。1冊で20作連載されるジャンプ内で、海賊を主体にした漫画が10作あったら「え?」ってなりません?
なんか同じような漫画ばっかりだなぁ、って思うはず。じっくり見ればそうでもないと分かるんですが、今回のように面白い作品を探したい!と思う人から見ると、首をひねるはず。

手っ取り早く自分が見たいと思う作品を探すなら、一度これらのジャンルを意識して外してみること。
もはやジャンルとして確立されている以上、他のジャンルと見分けていくのがいいかなーと。

あくまでも広がりすぎたジャンルとして、ちょっと分けましょうねってだけのお話なのでそこだけは誤解ないようにお願いいたします!
私自身は異世界転生に対しては全然肯定的で、たまにひたすら異世界転生ものを見たくなるときもあるくらいです。

最近だとカクヨムで「この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる」を最新話まで読みました。
RPGにありがちな段階的な難易度を嘲笑うかのような敵の魔王軍に対して、主人公である転生した勇者は万全を超越するほどの慎重さでレベル上げに始まりさまざまな策を弄して、敵を(だいたい)蹂躙していくお話。
話の作りが上手くて、他の作品に無い魅力があって面白いです。

ニコニコ漫画

多くの雑誌媒体が寄稿していて、膨大な数の漫画を掲載したアプリ。
課金はなく無料で見れるので、暇つぶしには十分な価値。

ただし、掲載が終了したらそのまま見られなくなります。再掲載はあるにはあるけど時期も分からないためあまり期待しないほうがいいです。
かなりの数の作品があるものの、自分が面白い!と思う作品を見つけにくく時間がかかること、数がある分仕方ないのですがクオリティにも差があるのが難点。
一度掲載が終了したら課金もできず、どうやっても見ることができないのもまたデメリットですね。
ここでしか連載していない漫画に関しては、単行本化するまで見られないものも結構あるので、見たい作品は見逃さないように注意。

他のアプリと違い、ファンコミック(二次創作・同人)というジャンルが存在するのも特徴。

 

ニコニコ漫画おすすめ 宇崎ちゃんは遊びたい

2018年ニコニコ漫画年間ランキング1位になったラブコメ漫画。
かわいくておっぱい大きいけど、やたらとうざい後輩と先輩のお話!終わり!・・・終わり?

うざいけどあくまでもかわいい・ほほえましい範囲内でしっかり作られていて、この辺のバランスが上手い作品。ただうざいだけなら漫画として成り立ちませんからね。それなら現実でいくらでも見れるっていう(笑)

ニコニコ漫画おすすめ 強くてハンターハンター

次のおすすめは、ハンターハンターの世界でもし物語の始まりから主人公がゴンではなくゴンさんだったら、という話。大体周囲がえらい目にあうやつ。

ゴンさんを知らない人は、この項目飛ばして下さい。おそらく何一つ面白くないので。

狂気。サムネの21/22が例のアレ。

ハンターハンター好きなら、馬鹿馬鹿しいなぁ、と思いながらちょっとふふっとなれるのがポイント。

絶対作者さんはネフェルピトー好きだぞ。私も好きだ。

マンガワン

サンデ、スピリッツ、ゲッサンといった小学館が運営する雑誌関連のマンガが掲載されているアプリ。
ゲーム系のアプリと同じような課金システムを採用していて、作品の1話を除き見るたびにライフを消費していく仕組み。

当然限りがあるので、闇雲に見続けるとすぐにライフが尽きてライフフリーの作品以外見られなくなります。

1日1回動画で広告見たり、色々と他のサービスに登録したりするとライフをもらえたりするんですが、そこはさじ加減で。

 

マンガワンおすすめ作品 からかい上手の(元)高木さん

ゲッサンで連載中の「からかい上手の高木さん」のスピンオフ漫画。
西片くんと高木さんが結婚して子供ができた後のお話。盛大にネタバレになりますが、原作が既に結婚しろよと言われる状態だからセーフ。
スピンオフ前にも公式で結婚後のストーリーがすでにあることから、結婚は規定路線。

原作が2人の距離感や西片くんのからかわれ方の上手さ、かわいさを含めてニヤニヤできる作品なら、元高木さんは2人の子供である「ちー」ちゃんを交えてほのぼのできる作品。

さすがに原作ほどのクオリティはありませんが、スピンオフとしては十分面白いので、原作と一緒に楽しむと2度楽しめるかなと。

マンガアップ

ガンガン系、Gファンタジーなど、スクウェアエニックスが運営する雑誌関連のマンガが掲載されているアプリ。
マンガワンと同じく課金方式のライフ製(表記はMP)を採用。無闇に見続けると減っていくのも同じ。

アニメ化された作品の掲載率が高いのが特徴。
マンガアップアプリで読める作品だと、荒川アンダーザブリッジ、アカメが斬る、咲 -saki-、セキレイ、working!!、ナイツ&マジック、りゅうおうのおしごと・・・などなど、挙げ始めるとキリがないくらい作品数が多い。

 

マンガアップおすすめ作品 FINAL FANTASY LOST STRANGER

“ファイナルファンタジーを作る”夢を持ってスクエニに入社した4年目の社員である主人公が、同じ夢を持って同じスクエニに入社した妹と共にトラック事故に巻き込まれてしまう。
気が付くと、目の前にモーグリがいることを見た兄妹はFFの世界に転生したことを知る・・・。

“スクエニの社員”が”FF”という”異世界”へ”転生”
メタにメタを重ねたメタな漫画、それがロストストレンジャー。
なんだか色々とゆるそうな漫画だなぁ、と思いきや、実は全くそんなことはなくて。

異世界転生にありがちな最強・チート面は一切なく、ご都合主義的な面も薄い(無いとは言わない)、ハーレムで女の子たちとキャッキャウフフするわけでもなく。
ストーリーもどちらかと言うとハードでシビアな方向によっています。

戦闘面の絵の描写の上手さ、巧みさは一見の価値有り。ストーリー面もスクエニが監修に入っているのもあって不自然な面も少ないです。

一風変わった異世界転生を楽しんでみたいなら、の一作。

マガジンポケット(マガポケ)

マガジン、ヤングマガジン、別冊ヤングマガジン、が主流のアプリ。
ダイヤのA、五等分の花嫁、進撃の巨人といったアニメにもなった作品は単品で購入して読むことができる。
マガポケ連載作や過去の連載作は掲載時は有料→期間が経つと一定期間無料に切り替わる。

更新時間は無料版は0時、有料版は朝の5時。
マガジン内で気になる作品はあるけど、マガジンそのものを購入するのはちょっと・・・って場合に重宝しますね。
雑誌購入は価格的には安いんですが、場所を圧迫しますから良し悪しですね。

作品数が他アプリに比べると少なく、クオリティは高いものが多いがジャンルが選びにくいのがデメリット。

 

マガポケおすすめ漫画 五等分の花嫁

おすすめするには今さらですが、私個人的には今のマガジンの中では1、2を争う面白さだと思ってます。
主人公の上杉風太郎くんが、転校生である5つ子と出会い、運命か偶然か彼女たちの家庭教師になり彼女たちと絆を深めていく物語。

5つ子ちゃんたちがね、反則級に可愛いんですよ!

※左から二乃、三玖、五月、四葉、一花。

5つ子の中で頼れるお姉ちゃんだけど、結構なぐーたらでだらしない部分もある長女の一花

ツン気味だけど家族思いで繊細で実は料理系も上手い次女の二乃

クールかと思いきや意外な趣味があったり、料理が苦手な三女の三玖

活発な見た目通りの元気な性格の四女の四葉

真面目で優等生(優秀ではない)ながら、大食いで不器用な面も多い五女の五月

と、余すことなく5つ子であることの魅力、5人の違いを活かした物語になっているのが実に素晴らしい。

その中でも一番魅力だと思うのが、見開きにドカンと載る5つ子ちゃんたちの可愛さ・綺麗さ。
大きな転換点が起こったときやトラブルの解決時などに描かれるんですが、これが正直たまらない!好き!!

今は8巻まで発売(2019年2月現在)されていて、物語もかなり進んでいて、5人全員が風太郎への印象や思いが多少なりとも変わってきています。

ネタバレはしたくないので伏せますが、そうした過程で見れる見開き絵は物語への感情移入をより深く行わせてくれるので、とても魅力的な作品だと思っています。

5人の誰推しかとかめっちゃ言いたいんですが、そこもちょっとネタバレ風味になるので自重。見て!とにかく見て!!

マガポケおすすめ漫画 ブルーロック

世界一のサッカー選手を作るため、100人の内1人しかサッカー選手として生き残ることができない青い監獄内で繰り広げられる少年達の物語。
特徴は生き残りをかけたサバイバルを中心にしているところ。チーム戦は、あくまでも個人が生き残るための手段の1つ。
名作と言われるサッカー漫画は当たり前ですがチーム対チームでの争いがほとんどで、ブルーロックはあんまり見ないタイプのサッカー漫画ですね。

この漫画の悪いところに悪名高い “担当編集T屋” がいます。最終ページに一言書き込みがあるんですが、漫画とは全く無意味なことをペラペラとのたまう方。
本人は自分のことを名物編集と思っているそうですが、私から見れば物語に水を差すクソ野郎にしか見えません。

私「はー・・・今週良かったなぁ・・・」巻末「担当T屋ですwww僕みたいなモテ男は大変だなぁwww」

いや、ウザいでしょ?電子版だと全部カットされているんでそこは大きなメリットだと確実に言えます。

従来のサッカー漫画とは違った緊迫感、シュートや全力疾走時の絵の迫力も高くて見ごたえがある漫画に仕上がってます。

おまけ

余談ですが、現在も迷走著しいボクシング漫画、はじめの一歩は一切の電子書籍化されていないことで有名。最近一歩くん坊主になりました。
コミックのkindle版も一切配信されておらず、マガジンの電子書籍版内ですら掲載されない徹底ぶり。その分ダイヤのAなどの過去分を3作ほど乗せられていて帳尻合わせが行われてるほど。

終わりに

漫画系アプリは大手も中小も関係なく力を入れてきているのはひしひしと感じますね。

おすすめの漫画もアプリももっとたくさん紹介したいんですが、多分読むだけで1時間かかりそうなクソ記事になりそうなので、泣く泣くカットしました・・・。
第二段もあるかもしれないですし、もっと付け加えていくかもしれないので乞うご期待です!!