モンスト、FGO、パズドラ、ドカバト、荒野行動、ポケGOなど、すでにメジャーになっているソシャゲは、いわずもがな魅力的なものばかり。
今更、面白いですよ!なんて言われても、知っとるわタコ、なんて言われたら返せる言葉がごめんなさい以外無くなってしまいます。
と、いうわけで。今回は面白いにも関わらず、あまり知名度が高くない、言わば「マイナーゲー」のお話。
マイナーゲーの多くは、まぁそりゃ知られてないよなぁってクオリティのものがほとんどですが、たまに面白いゲームが飛び出てきます。
そんなソシャゲを掘り起こしてみて、紹介できたらなと思います。ではスタート!
終焉を迎えたRPG ブレイブフロンティア
ブレイブフロンティア(ブレフロ)は、2013年7月3日にスタート、ドット絵を軸にした昔ながらを感じさせるRPG。
全世界3300万ダウンロードを超えているので、マイナーかどうかはかなり微妙なんですが、サービスが続いている年数に対して知名度はそこまで高くないので、知る人ぞ知る枠でのご登場。
シリーズものとして1と2が存在し、1はすでに物語も全て終了。毎月決まった日に恒常イベントが行われる以外に新しいイベント・キャラの追加などは行われていません。買い切りタイプのアプリに近い感覚ですね。
そして、続編となる2も2019年の3月に全ての更新が終了し、実質サービス停止が発表されています。
紹介だって言ってるのに、いきなり終わるソシャゲから入るのはどうかと思うんですが、これには理由がありまして。
1と2で完結したことで、1つのゲームとして最初から最後まで遊べること。
です。最近のソシャゲは継続することがメインになっていることが多く、きっちり完結しているゲームって実はあまり見かけません。
こんな人におすすめしたい
・王道のRPGが好き
・じっくり、無課金で楽しみたい
・ゲームクリアを目指したい
・ドット絵が好き
最近のソシャゲの傾向とはあまりマッチしていなかったのが、個人的には盛り上がらなかった原因だと思うんですが、それでも光るものが多いので、来る人は確実にビビっとくるはず!
これでもかなり改善した結果。操作に関してはマニュアルが手間なゲームなんですが初期頃はオート操作すらできず、スタミナが10分1回復だったり、思い出深いほど機能性が低かったんですが、今はもう過去のお話。
良くも悪くもユーザー優先の運営をし続けたことが有名で、1でもガチャによる煽りをほぼほぼしなかった。
強いキャラは、基本的に高難易度クエストをクリアして入手できるものがほとんど。
有名だったのが、敵である神々の1人”マクスウェル”
ターン管理をして相手の行動を抑制しつつHPを削り、HP減少によるトリガーを引いてから防御・回復・ダメージ半減のスキルを使うなどの徹底した攻略が必要だったくらい、実装当時は難しさを誇りました。
クリア時の達成感の高さ、長い間リーダーキャラとして君臨したことなどから、ある意味ブレフロの顔とも言えるキャラでした。
攻略させることに比重を置いていることは、私の中では凄く好印象として残っています。
2になってからは課金系のガチャは全て廃止。フレンドガチャから、レアなキャラを入手することができた。
一定数のガチャ石とキャラを交換することで必ず欲しいキャラを手に入れられるシステムは画期的であると同時に、やっていけるのかなぁと心配になったほど。
王道の世界観とゲーム展開
そんなブレフロの世界観を一言で表すと、王道中の王道。
世界は神々によって侵略されており、主人公は過去の英霊を召喚し使役することができる “召喚院” という組織に所属する召喚師の1人。
開始当初は目立った強みも持っておらず、まともに薬すら作れないバカとか言われる始末。
実際、メインの登場人物の何人かは物語が始まってもしばらくの間は罵倒してきます。
始まりは、主人公が女神ティリスと偶然出会うところから始まります。
ゲームだから仕方ないとはいえ、召喚して戦う方法すら女神様から教えてもらっている主人公は確かに落ちこぼれと言われても仕方ない有様。
ですが、心配はご無用。すでに更新が終了しているブレフロ1において、レアガチャから出てくるユニットは最終盤でも通用する強大なヤツらばかり。
主人公がどれだけヘロヘロでも英雄の強さは変わりませんし、某fateと違い反逆もしてこないので問題ありません。ゲームでそんなことされたらたまったもんじゃないですけどね。
ティリスと出会い、戦いを重ね、召喚師の仲間や召喚した英雄と共に成長していきます。
スタート後は四堕神と呼ばれる神々が待ち受け、打倒した後も更なる騒動に巻き込まれていく・・・。
といった世界です。バリバリの少年漫画を思わせる展開は、私は世代的にダイの大冒険を思い起こします。
魔王ハドラーに更に上の大魔王バーンがいて、フレイザードは最強クラスだと思ってたのに余裕で下っ端クラス、大魔王の超高威力魔法が実はメラだったりと、強さの積み重ねがワクワクとドキドキを生み出しましたが、ブレフロはその系譜と言っていいです。
ドット絵とキャラクターの関係
ブレフロにおいて、ドット絵はかなり注目して欲しい要素。アクションひとつ取っても、キャラの特徴をしっかり捉えているのがグッド。
最初に選ぶことができる”六英雄”の1人、炎属性のヴァルガスは本人の豪快な性格もあって、アクションは下から剣をかち上げるように斬るのが特徴。進化していくごとに振るう剣に炎が纏い、力強さが増していきます。
同じ六英雄の水属性の女剣士セレナは、剣を斬り下げた後即座に斬り上げるシンプルな動作。進化するとこちらは氷を纏っていきます。
精密に作りこまれていて、リアルで表現が隅々まで見渡せるCGや3Dとは違った魅力があるのもポイント。
滅びの美学を持った英雄達
ブレフロで仲間になるキャラは全てが過去に存在していた英雄達。
神々によって滅ぼされた世界で最後の最後まで抵抗を続け、その末に命を落とした者ばかり。
ひとりひとりに物語があって、ゲームでは当たり前に行われるレア度の進化もその英雄が辿った始まりから終わりまでの過程となっています。
人気キャラの1人、ルナリスから例を出してみます。
星4で排出されたルナリスは、護神十二聖という(カッコいい名前の)組織の一員。
同じくユニットとして登場するソディウスとアリュートの2人と幼馴染で、彼らの後を追い護神十二聖へと入ります。組織内では母親のように面倒見が良く、慕われていたそうです。
星5に進化すると場面が変わり、ソディウスを始め十二聖の数人が神々への叛逆を行い組織が二分割され相争うことが記される。
ソディウスが背いたから神が人間を滅ぼすと決意した、神が人間を滅ぼすことを計画しているとソディウスが知り叛逆した、と理由はあるもののどちらが正しいかは名言されていない。
星6になると十二聖同士の争いが佳境に入り、相手と刺し違える決心で魔術の奥義を使おうとする彼女の姿が表現される。
最後の星7では全てが終わりルナリスは誰も救えずに終わり、理由は語られないまま暴走し神々を片っ端から斬り伏せていき、力を使い果たした彼女は、過去を想いつつ静かに眠りに付く・・・。
という終わりを迎えます。救いがありません。
神を護るために作られた人の組織で神を巡って叛乱が起き、最後にはその神の手に掛かり神に忠誠を誓ったはずの人間が全滅に追い込まれ反乱は終焉していきます。
ほぼ全てのキャラに救いが無いからこそ、彼らの魂を召喚して一緒に戦うことに意味が出てきます。
彼らの無念を晴らすことも含めて、本編がより味わい深いものになっていくんだと思います。
最終的には、既存のキャラクターを含めた幾人かが”もしもこうなったら”という姿を現した幻創進化が搭載され、より強力な力を持ったかもしれない可能性の姿が表現されています。
死ぬはずだった際にもし生き残っていたら。もし人間に対して憎しみを抱かなかったら。
滅びた世界に存在したかもしれないもしも。ロマン溢れるいい言葉ですよね・・・。
私はフロウラというキャラがめちゃくちゃ好きで、ストーリーから何から覚えるまで呼んでました。
神の呪いで老婆にされた女性で、星4、星5がおばあちゃんで星6で一気に若返ってめちゃ可愛くなる子。性能的には全然だったんですが、好んでパーティーに入れてましたね。
物語はその後の世界へ ブレイブフロンティア2
ブレフロの世界から20年後の世界が舞台。前作の主要人物は全員登場しますが、知らなくても問題ないのでこっちからプレイしてもOK。
内容としては王道のストーリー、ドット絵の迫力、懐に優しい運営スタイル、といった要素は活きて1で良かった点を活かしつつ、
ゴチャゴチャしすぎた画面、圧迫しつづけたアイテム保管問題、インフレを重ね続けたゲームバランスなどを改良。
改善すべき点を治してゲームとして完成している、と言っていいと思います。
ただ、1が5年近く続いたにも関わらず、2が1年で全て終了することになり、問題があったのもまた事実。
あまりにも代わり映えしなさすぎた、この一点です。
逆に言うなら、これまでブレフロそのものを遊んだことが無い人にとっては選択の余地があるわけです。
主人公がユニットとして召喚したキャラと最初から一緒に戦うことになるのが2。
キャラと同時に主人公の育成も行うことで、主人公=自分に思い入れができやすくもなるのがミソ。
1でも主人公がユニットになって戦うんですが、ストーリー的には終盤の方でしかも最初は制限があったり、やらないといけないことが多かったりと手間もかかるので、より主人公を活かして進めたいなら2の方がおすすめ。
他にも私が1で好きじゃなかったのが、進化しすぎた味方キャラが攻撃するともはや何をしてるのか分からないこと。
せっかくのドット絵が攻撃エフェクトではちゃめちゃになって、もうドット絵関係ないやんけ!状態に。
2では画面を整理して、1キャラごとに用意されるスペースが広くなり、ドット絵ががっちりと見れるので戦闘シーンをより楽しみたいなら2の方がおすすめかなと。
まとめ
配信当初から遊んでいた人間の1人として、このゲームはいつか天下を取るんだろうなぁ、と思っていたので今回の更新終了を聞いて結構大きいショックを受けました。
ですがストーリーを見返してみると1はきっちりと、2は駆け足になった部分はありながらもしっかり終わらせてきたので、家庭用ゲームさながら始まりから終わりまでコツコツと遊んでいけるのは魅力的ですね。
すでに更新が終了している1は毎日ガチャ石が1つ配っていて、おそらく2も同じようになっていくと思います。
他のプレイヤーと競わずに、じっくりとゆっくりと遊べるという点ではブレフロはかなり高レベルなゲームに仕上がっていると思います。
今の時代ではウケにくいゲームでもあり人も選んでしまうんですが、ビビっと来た人は試しに遊んでみてほしいです。
ブレフロ1はこちらから。


ブレフロ2はこちらから。


おまけ 系譜を継いだ”ラストクラウディア”
直接的には続編でもなく、同じ会社が作っているわけじゃないんですが、ブレフロを手掛けたクリエイターさんが開発したということで、系譜を受け継いだといってもいいゲーム。

