今回はローグライクゲームに関してのお話。
私にとっては面白みが深すぎて、逆に手を出したくないほどのジャンルでもあります。
何言ってんのお前、と思われるかもしれませんが、私にとってのローグライクゲームとは面白すぎて時間がただただ過ぎ去っていくゲーム。
以前休みの日に、朝からちょこっと触るか・・・と始めて、気が付いたら22時を超えていたことが何度もあります。あとはお風呂に入って寝るだけ。なんて休日だと言わざるを得ません。
従来のRPGとは全く異なる面白さ・楽しさがあり、ハマると中毒性すらも発揮するほどの魅力を持つゲーム、それがローグライクゲーム。
ちょこっとでも興味がある人、ある程度知識がある人はぜひともその面白さを体感して欲しいです。ということでスタート。
ローグライクゲームって何?!
以前レビューした魔女の迷宮の記事でも、同じように解説しているので、こっちからコピペ。
・ランダム生成されたダンジョンをクリアしていくこと
・ターン制の戦闘である
・満腹度が存在し、食料が必要になること
・レベルは毎回1に戻る
・倒された場合、持ち物を全て失う(最近だと救済措置も多い)
ローグという40年近く前のゲームを元に、ローグを元にしたゲーム・・・ローグライクゲームが今でも伝わってきています。
ローグライクゲームの魅力
初代トルネコが登場した際に使われたキャッチフレーズが「1000回遊べるRPG」でした。
1000回遊べるやり応えこそが真っ先に挙がる魅力でしょう。
完成度が仕上がっているローグライクはガチでやり続けられます、怖いくらいに。
私はトルネコ2、シレン1と2、4とアスカ見参は多少は遊んでました、ガッツリとか書くとガチでガチな方に怒られそうなので、多少は、と言わせて頂きます。
この界隈ではトルネコを1000回どころか4000回以上遊んでいる猛者も存在します。「トルネコ 冒険日記」で検索だ!・・・さすがに4000回以上はヤバイ。
毎回レベル1から再スタート、ランダム生成のダンジョンであること、この2つが飽きさせないことに一躍買っています。
1回の冒険で始まりから終わりまで完結していて、手に入るアイテムも何が来るかは分かんないんですよ。
序盤で強力な武器が手に入りやったー!ってなってたら食べ物が手に入らずに死んだり、武器アイテム一式揃ってやったー!ってなってたら理不尽なコンボを食らって死んだり。
死んでばっかやんけ。いやいや、この死を越えた先にこそローグライクの楽しさが溢れるほど詰まってるんですよ。
作品によっては最上階でボスと戦ったり、アイテムを持って帰ってきたり、99階到達を目的にしたりと様々ですが、理不尽な先にあるクリアという目標へ辿り着いたときの達成感といったら。
ただクリアするだけじゃなくて、装備品を鍛えに鍛えて無双しにかかったり、ポケモンシリーズだと仲間集めみたいなコレクター要素に精を出したりと、楽しみ方、自由度の高さもそれなりに高いのも○。
私はタバコは吸わないし、ギャンブルも嗜みませんが、やめられない感覚は十分に分かります。クリアすること、攻略することへの中毒さ加減がハンパないです。
人気のあるタイトル(ダンジョン)はいまだにタイムアタックの更新が行われていたり、システム解析から新しい情報(バグ)を取り入れて見たことのない攻略法を生み出したりと、未だに変態が多数ひしめき合っています。
それほどの魅力・・・もとい魔力を持っているのがこのジャンル。楽しくないわけがないんですよね。
・・・ただ、合わない人は絶対に合わないです、間違いなく。
ほとんどの作品において、メインストーリーにかかわるダンジョンは入門編で、本番になるのはクリア後に解禁されるダンジョンが出てから。
近年救済措置が増えましたが、多くのゲームでは死んだらアイテムを含めて全てを失います。
これに対して納得というか、あまり理解できないと思う方は合わないかなと。大切に育てたアイテムを失ったり、理不尽に死ぬ場面があったり、それらに対して立ち向かえる根気が必要。
穴も大きいんですが、だからこそ魅力がより際立つんですね。できない子ほどかわいい、ではありませんが突出した部分が
ソシャゲでのローグライクゲームの展開
2019年4月現在、ソシャゲで人気を獲得しているゲームは・・・残念ながらありません。
・ジャンルがマイナーであること
・現在のソシャゲの主流から遠く離れていること
・ガチャ(課金)への誘導が難しいこと
・・・今回箇条書き多いですね。すみません、見逃してください(;´Д`)
現在のソシャゲの主流になっているのは、ライト層向けの遊びやすいゲームがほとんど。空いた時間に手軽に遊べるのが主な目的。
対してローグライクは、1回のプレイが濃密で展開次第では5分10分どころではなくなってしまうのが難点。時代の真逆を行くジャンル、それがローグライクゲーム。
このジャンルが持つ最大の難点が、課金に繋がる要素を考えにくいこと。
キャラが単独で潜ることが基本のローグライクで、キャラガチャを出しても効果は薄く、持っていける武器や盾を引かせようものならバランス崩壊の可能性が高くなる上に小さめの炎上も考えられるのでダメ。
新規ダンジョンを課金で購入するパターンならいけなくもなさそうですが、それなら買い切り型でええやんけ!となってしまいます。
他にも、製作側から見た場合にダンジョンの作成がめちゃくちゃ難しいのもローグライクが増えない理由。
全99階のダンジョンを複数出す場合、同じダンジョンだけだと意味が無いので、ギミックを変えたり、難易度を変えたり、アイテムの持ち込みを可能にするかどうか決めたり、色々あるんですがこの調整は絶対に難しいです。
コンシューマーゲームとして1本の中に詰め込んでしまうなら、終わりが見える分バランス調整はまだ可能。それでもたまに変なゲームが出てしまいますが。
それがソシャゲで、となるとリアルタイムで運営していきながら、ダンジョン増やして、武器や盾、アイテムも増やしていきながらバランスを調整して、遊びやすく楽しいゲームに!となるなら、普通のRPGを出した方がまだ話が早いです。
利益を出しつつ、ゲームとしても完成度を考えながら、運営もしていく
ハードルの高さがヤバイです。そりゃどこもやりたがらないわけで。
実際に、風来のシレンシリーズの開発元であるスパイク・チュンソフトが開発したソシャゲ“世紀末デイズ”が半年持たずに、実質サービス終了(更新停止)になっています。
簡単にゲーム性を紹介すると、ガチャでキャラ入手、キャラにレベルがあって、ダンジョンは浅くて、難易度の違いでライト層もヘビー層も取り込もうという意図を持ったゲーム。
ゲームの出来そのものは悪くなかったんですが、みんなに好かれようとした結果、みんなにそっぽを向かれたのが結末。
ローグライクの魅力である「緊張感を持った1プレイの面白さ」を保ちつつ、「やればやるほど楽しさを感じられる」ゲーム性を持ったローグライクゲームを遊びたいものですね。
ソシャゲ以外でのローグライクゲームの展開
コンシューマーゲーム以外だと、トルネコ、シレン、ポケモンシリーズが作品数も多くジャンルを牽引しています。
トルネコもシレンもすでに新作が出なくなって久しく、ローグライクは忘れられたジャンルになっていてもおかしくないんですが、それでも何かしら新作が登場し細々と続いているのが現状。
今年に入って、チョコボの不思議なダンジョンが(2019年)3月に出たばかりで、東方プロジェクトを元にした不思議の幻想郷シリーズの新作も7月に控えています。
最近の傾向としては、商業用の作品よりもインディーズゲームの方が活発な印象があります。
ローグライクとアクションやカードバトルなどの別ジャンルを組み合わせ、また違った面白さを演出したゲームが多いですね。
私が遊んだ中では “デッドセルズ” や “ウィザードオブレジェンズ”などがバチっと心を掴んできました。
この辺は機会があれば、個別でお話していきたい作品です(※当サイトはスマホアプリの紹介サイトのはずです)
トルネコシリーズ
ローグライクゲームが日本で広く知られるようになったのが、1993年に発売された不思議のダンジョンシリーズから。
特にスーパーファミコン版の1はシンプルで、チュートリアルのちょっと不思議のダンジョン、不思議のダンジョン、高難易度のもっと不思議のダンジョンの3つに挑みます。
難易度もちょうど良くて、システムも簡単なのでこの後のシリーズへの入り口にも十分な出来。
初めてローグライクゲームをやる人に、初代トルネコはかなりおすすめの一作なんですが、残念ながらwiiやswitch、DS系統でも配信されていないので、実機でしか遊べないのが難点。
2はトルネコシリーズの完成系、機種はPS1。挑めるダンジョンが多く、戦士・魔法使いと職業選択もできるなどバリエーションも豊か、難易度の高低も選びやすいので、1→2はかなり安定の遊び1やすさ満点のルートなんですが、こちらもアーカイブスなどの配信が無く、PS版を購入してPS3で遊ぶしか方法がないのが難点。難点しかないのか。
3はPS2で、リアルになってトルネコが気持ち悪くなった(※レベル継続製が嫌いな為、未プレイ)
風来のシレンシリーズ
トルネコシリーズから派生して、不思議のダンジョン2として1995年に登場した風来のシレン。
当時はドラクエ系列じゃなくてかなりがっかりした記憶がありましたが、面白すぎて買った当日にはそんなこと忘れてニコニコしながら遊んでいました。
おかげで理不尽な展開にガチギレし、1時間もしないうちにまた遊び始める子供に育ちました。親視点で見ると恐怖しかない。
シレンの凄いところは、1でほぼシステム的にもゲーム的にも完成していること、これ1本でガチで1000回遊べる内容になってるのはほんとに素晴らしい。
名作と名高いのが、この1とニンテンドー64で発売された2、ゲームボーイで発売されたGB2、ドリームキャストで発売された外伝作品のアスカ見参、DSやPSP(Vita)で発売された4と5。
・・・ご覧の通り、これから遊んでみようとする人にとってはゲーム機入手というハードルが高すぎるのが最大の難点。
特にアスカ見参はドリームキャスト版の中古で8.000円近く、PC版は中古で30.000円を超えるほど。ドリームキャスト本体のことも考えると、入手難度の高さはピカイチ。
買い切り版 風来のシレンは是か非か
2019年3月12日に1.800円の価格でスマホアプリに移植された風来のシレン。
遊びやすい初代のDSリメイク版を移植、新規モンスター、武器・盾、アイテムを追加してパワーアップ版に。
アプリ版はおすすめですか?と聞かれると、私の中ではノーです。おすすめしません。
理由は操作性、UIの問題から。4月末にアプデが行われましたが、それでも満点には届かないでしょう。
元々コントローラーでの操作を前提にしたゲームですから、タップ、スワイプなどのタッチ操作はコントローラー以上に操作ミスが起こりやすい以上無理があります。
そして、ローグライクゲームにおいて操作性の問題は致命傷、これは間違いありません。ものすごくストレスが溜まります。
逆に、スマホにコントローラーを接続して遊べるようになるなら、多少はアリになってきます(※現在、公式では未対応)
現状そこまで対応してくれるかなぁ、というのが素直な感想。下手にバグを出したり、不具合を出すよりは、タッチでなんとかしてね、で終わりな気も。
ポケモン 不思議のダンジョンシリーズ
通称ポケダン。天下のポケモンがローグライクとして登場したシリーズ、開発自体はトルネコ、シレンと同じチュンソフトが担当。
ポケモンのキャラパワーに甘えず、ガッチリした作りの硬派なゲーム。
元来のポケモンとは全然違ったストーリー、ちびっ子層に向けた難易度とシステム調整、1人ではなくパーティーとして行動して、トルネコ・シレンには無いポケモン収集などのコレクター要素など、シンプルだけど奥深いゲームになっているのは流石でした。
私はこのゲーム、当時学生時分だった際に交通事故にあった知人にゲームボーイアドバンスごと貸して・・・返ってきませんでした。なんか悲しい思い出(笑)
3DSがあればほぼ全作遊べるんですが、おすすめするならストレートに空の探検隊か、超不思議のダンジョンの2つ。
不思議の幻想郷
東方プロジェクトを元に同人ゲームからスタートし、最新作はとうとうPS4、switch、steam(PC版)にまで上り詰めた作品。
ローグライクゲームとしての面白さは折り紙付き。
ほぼ可愛い女の子ばかりの登場人物の中、ゲーム性はシレンライクな作りになっていて、特にニンテンドー64のシレン2を思わせる要素が強い。
ダンジョン数も山のようにあり、1作をカッスカスにやり込むとなるとほんとに数百時間は遊べる内容。
ストーリー的には知らないと面白さが減る要素もあって、間違いなく人は選びます。これはポケモンのような誰しもが知っているコンテンツで無い限りは仕方ないんですが。
ただ、それを補って余りあるのがPS4版の体験版のボリュームの大きさ。
全40階のダンジョンをクリアするまでと、全33階のダンジョンの途中までが無料。その後引き継いでプレイできるので足がかりにするには十分。
elona
唐突にパソコン用フリーゲームが登場。スマホではプレイできないんだ、すまない。
チュートリアルから問答無用で殺しに来る、界隈では有名なゲーム。
上記シリーズものの優しさが一気に排除され、初心者お断りの鬼畜仕様。変わりに自由度の高さと豊富な遊び方が魅力。
自分の種族、職業、年齢、性別といったクリエイトから始めるのでMMORPGにも通じている。
パソコンを持っている人は、怖いもの見たさで一度プレイしてみるといい。なぁにタダだから実害は無いさ。
elonaの世界では命がとんでもなく軽く、死んでもすぐに生き返るのでそこかしこで気軽に殺し合いが行われる。ちなみに死ぬと剥製が手に入る。どんな世界だ。
酒を飲み、食事を楽しみ、音楽を嗜み、下手クソ!と野次ってくる犬や猫を死に追いやったり(すぐ生き返る)、色んなもの(犬や猫や人)をペットにして連れ回したり、もはやローグライクゲームをモチーフにした何かでしかないんだけど、これはローグライクゲームだ。一部では1人オンラインゲームなどとも呼ばれているぞ。
まとめ
スマホアプリの話をするサイトのはずが気が付けばコンシューマーの話どころか、いたいけなゲーマーにelonaまで進めるのはさすがにアレかもしれませんが、すでにまとめ段階なので無視でいきます。
ローグライクは登場してからずっとニッチなジャンルであり、ゲームそのものの難しさもあって、手に取りにくく感じるかもしれません。
ですが、もしもハマったらその時は引き返せなくなる程度には面白いとも感じるようになるのがローグライクゲームだと思っています。
先にも言ったとおり、ハマる人はガッツリハマり、ダメな人はとことんダメなのがローグライクゲームです。
ちょっと面白そうだな、と思った人はとりあえず触れる作品に触ってみて、本当に面白いと思えるか、をチェックしてみましょう。
面白い!と思ったあなたは、めでたく底なし沼への切符を手に入れました、存分に楽しみましょう・・・!