ゲームに音楽は絶対に欠かせない要素。
名作と呼ばれるゲームが生まれ、同時に名曲と呼ばれるゲーム音楽も生まれています。
ソシャゲにおいても同じで、名作と名曲は生まれ続けています。
普通の音楽と違い、主役ではなく脇役であることがほとんど。
歌は聴くこと・聴かせることがメインですが、ゲーム音楽の場合はストーリーやキャラの感情に添って流れ、雰囲気を作り出していく役割があるためです。
作曲家の方たちが、自分の音楽だけではなくゲームへの理解も加えて完成するそれはもはや芸術といってもいいと私は思います。
今回は私がおすすめしたいソシャげにおけるゲーム音楽の紹介。
リストを見れば分かる方は分かると思いますが、回顧的な曲も多く入っていて真新しい要素が少なく思うかもしれません。
ちなみに、私は音楽についてはドが付くだけでは収まらないくらいには素人です。
そこは先にご承知の上で、何言ってんだこいつ・・・と暖かい目で見てくれると喜びます。
あと今回リズム系ゲームからは紹介はしていません。そこから始めると、初代ビーマニからぐだぐだ言い始めるので、記事の長さがえらいことになります。個人的にはクラブミックスの太陽にほえろがですね(以下略)
パズル&ドラゴンズ(パズドラ)
パズドラの音楽といえば、まずはタイトル画面・メニュー画面でしょうか。
スキルレベル上がれ!!とエキドナを必死に注ぎ込んでいた頃を思い出します。古いね。
もう1つはノーマルダンジョンの道中の音楽。これ個人的にはパズドラが成功した理由の1つと思っていいくらいにすばらしい曲だと思うんですよ。
聞きやすさ、親しみやすさ、パズドラのゲーム性と相まり遊ぶ楽しさの相乗効果になっていて、今でこそダンジョンも多様化して聞く機会も減ってしまっていると思うんですが、ふと聞いたときにやっぱりいい曲だなぁ、と思わせてくれます。
ゼウス&ヘラ降臨で、ノーマルダンジョンの音楽構成にしてきたのはすごく上手かったですよね。ランクが上がっていってなかなか聞かれにくくなったことを利用して高難易度ダンジョン聞かせに来ることで、余計にすばらしさを感じられるわけですよ。心憎い演出です。
私自身が一番印象に残っているのは、「クリスタルディフェンダーズコラボ時のボス戦」です。
これが作曲家の伊藤賢治さんのらしさ凄く感じられて凄い好きですね。幼い頃SAGA2の最終防衛システムから受けたスターバスターを思い出します。
なお当時のパズドラは曲芸士による大炎上をカマしていた模様。今となってはいい思い出・・・なのか?
とりあえずこれだけは聞いてみろ!
・メニュー画面
・Departure(ノーマルダンジョン)
・A New Journey(テクニカルダンジョン)
・Fight the Fanatics(FFコラボダンジョン)
他にもコラボダンジョンが多数ありますが、まずはイトケン節を感じて欲しいと思う所存。
グランブルーファンタジー(グラブル)
作曲家、植松伸夫といえば、ファイナルファンタジーシリーズでおなじみ。
グラブルの配信当初、知名度も認知度も当然低い中で、話題になったのはこの人が作曲したことが1つありました。
メインテーマ、ポートブリーズ島、星は空高く(ジ・オーダー・グランデ戦など)といった曲を作り上げていきます。
ゲーム内では召喚獣ノビヨとして登場するおじさん。
・・・ただ、それから今現在に至っては、もう1人の作曲家である成田勤さんの功績がもう死ぬほどデカイと思うんですよ。
有名なものなら、大星晶獣との戦い。他にもマグナ戦全曲、プロト、アルティメット両バハムート戦、使徒戦と数えきらないくらいの戦闘曲をメインに、全体的に楽曲の評価を高くしているのは、植松さん以上に成田さんなんですね。
ただでさえ長上場になることが多くて、面倒くさい戦闘もある中で、音楽の良さが多少なりとも緩和していることは間違いないです。
かなり個別に戦闘曲が作られているのに、ほぼハズレがなくて、聞いていられるレベルの曲が多いのはほんとに凄いと思います。
戦闘曲だけで数十曲ありますからね・・・。昔のゲームだと1本で2、3曲あれば多いくらいと考えると、凄さが分かるかなと。
とりあえずこれだけは聞いてみろ!
・メインテーマ
・大星晶獣との戦い
・ユグドラシル・マグナ戦
・ラスト・グローミング Europa Battle
・第五の天司
個人的な好みが爆発。とにかく装備が整っていない内からマルチバトルをやろうとすると、1戦が長くなるわけでそんな中で音楽は清涼剤。マルチに大挙して来ようもんなら一瞬で蒸発するんですがね!
アナザーエデン(アナデン)
40代ながら、すでにゲーム音楽作曲家として巨匠の域にある光田康典さん率いるプロキオン・スタジオの3人で作曲されたアナデン。
第2部から作曲担当が変更になっていますが、ここでは1部のものを中心に話をしています。
アナデンにおいて光田さんはそこまで多くの楽曲を作成していませんが、この方が曲を提供したゲームはまず「音楽が素晴らしい」評価を得ます。
現在サントラが2枚発売されていて、1枚目はituneランキングで1位を取ったほどの評価の高さです。
私はゲーム音楽では戦闘曲が好きな傾向がありまして、このゲームはほんとにずっぽしです。
特に “Paradoxical Dreamers” は繰り返し聞きました。曲名であれ?と感じた方は私と同年代なはず。
物悲しげなタイトル画面の音楽から、オープニングを通じてバルオキーの明るくふわっとした音楽は物語のスタートとしてかなり好きな流れ。大きなことが起きる前ぶれが感じられてドキドキします。
とりあえずこれだけは聞いてみろ!
・緑の村 バルオキー
・闇の帳
・Chaotic Recognizer
・Brilliant Streamer
・Paradoxical Dreamers
フィールド、戦闘曲ともに名曲揃いで、ほんっとにハズレがないんで遊ぶ際は音楽にも俄然注目して欲しい。
ドラガリアロスト
一風変わったゲーム音楽として流れるのが、ドラガリアロスト。
ほぼ全ての楽曲にラップシンガーのDAOKOさんのボーカルが入っていて、やわらかで心地いい曲がどこか暖かい雰囲気を作っているのが特徴。
このゲームのために書き下ろした曲は少なくて、元々製作されていた曲を編曲・アレンジしていたりゲームに落とし込むことで世界観が作られていくのは率直に凄いと思います。
ボーカルのオンオフ機能も付いていて、幅広くゲーム音楽を楽しめる意味ではグッド。歌声が良くも悪くも印象に残りやすいですからね。
とりあえずこれだけは聞いてみろ!
・ぼくらのネットワーク
・Cinderella step
・流星都市
全てDAOKOさんのボーカル入り。まさかファイアーエムブレムまでボーカル入りにして、しかも相当な仕上がりにしてきたのはさすがの一言。
ロマンシング・サガ リ・ユニバース(ロマサガRS)
もはや半分はただの懐ゲー紹介だ。ロマサガ、サガフロシリーズから原作のイベントやシナリオ時に流れることになる曲はやっぱり素晴らしいなぁ、と思わせるものばかりです。
公式が「イヤホンを使って聴きやがれ!」とタイトルで煽ってくるくらいには力を入れてきています。
作曲はロマサガシリーズでおなじみの伊藤賢治さん。上でパズドラも作曲されています.
新規曲もまだまだ数は少ないものの “らしい” 曲揃い。
・・と言っても、個人的な思い入れも含めるとやはり過去作品の曲に注目してしまうのは仕方のないところ。
ロマサガ系の音楽を聴いたことない方は、まず「四魔貴族バトル1」を聴いてみることをおすすめします。厳密にはもうちょっと細かい流れであーだこーだ言いたいんですが、1つ聞いてただ「凄い」と思わせるには十分だと思います。
私としては、未だにサガフロ2の曲が出てこないことに不満なんですけどね。
作曲がイトケンさんじゃなくて浜渦正志さんなんですが、綺麗な曲が多くてほんとに好きです。
とりあえずこれだけは聞いてみろ!
・再生の絆 Re;univerSe
・侯国の旗のもとに(ホーム画面)
・Grave Battle
・バトル2(ロマサガ)
・クジンシーとの戦い(ロマサガ2)
・四魔貴族バトル1(ロマサガ3)
戦闘曲が多いんですが、タイトルとホーム画面はさすがのサガらしさといったところしょうか。
ファイナルファンタジーレコードキーパー(FFRK)
ロマサガと同じく、懐メロ紹介だ。FF1からFF15に至り、タクティクスなどの外伝作品も全て網羅。
戦闘曲のみならず全般的に人気のある楽曲が揃っていて、しかもアプリ内で音楽室が用意されているほどの周到ぶり。最高かよ。
FFといえば植松伸夫。FF1からFF9までは全て一人で作曲を行い、数多くの曲を作り出しました。
ちょっと聞いて欲しい、と思う曲を挙げだすと有名どころだけでもキリがないほど。さすがFF、さすが植松さんと言わざるを得ません。
FFRKそのものが過去の物語を辿ることがストーリーの主目的なので、各作品ごとのストーリーでこうした過去の曲を聴く機会は多いです。
曲を知っている人知らない人も、お互いに視点の違う楽しみ方ができるのがFFRKの大きな強みですね。
とりあえずこれだけは聞いてみろ下さい!
・悠久の風(FF3)
・ゴルベーザ四天王とのバトル(FF4)
・ビッグブリッヂの死闘(FF5)
・決戦(FF6)
・更に闘う者達(FF7)
・The Extreme(FF8)
・バトル1(FF9)
・ザナルカンドにて(FF10)
・ルシの試練(FF13)
・Antipyretic(FFT)
※FF12、15は未プレイ
多すぎて無理だよ!いい曲多すぎるからとりあえずシリーズで好きな曲選んだだけだよ!
消滅都市(消滅都市2、消滅都市0)
バイクに乗ってどこまでも。訳あり少女ユキを連れて、運び屋タクヤが走るアクションRPG。
音楽は加藤浩義、川越康弘さんのお二人。ボーカルとピアノをメインに据えて、遊んでいて爽快感が凄く感じられる曲が多いですね。
今でこそボーカル付きの音楽はそれなりに見掛けるようになりましたが、使い方を間違えると一気にゲームの雰囲気が無茶苦茶になると個人的には思っていて、使い方が難しいイメージが大きいです。
が!消滅都市では驚くくらい場面とマッチしていて、ゲーム中では追われていることがほとんどの中、ただ逃げるだけではなくタマシイ同士のぶつかり合いも含んだ世界観をひっくるめての楽曲、と考えてみるとより聞きやすくなるかもしれません。
1枚ごとの曲数自体はそこまで多くないんですが、サントラが7枚も出てるあたり、底力を感じさせます。
とりあえずこれだけは聞いてみろ!
・I miss you baby
・Green Light
・Keep Moving On
・You and Me
聞いたことがない人でも聞きやすそうな4曲。
特に”I miss you baby”は初期曲で曲自体の方向性も分かりやすくて、おすすめ。
まとめ
そこまでマイナーなゲームまでは行かず、比較的人気のあるゲームからの紹介になったゲーム音楽でした。
ゲームの中での音楽は役割としては脇役・裏方に近いんですが、メインであるストーリーの最中やキャラが活躍する場面、ゲーム中で操作している間などで流れる音楽は、状況にマッチしていればいるほど記憶に残りやすくなるくらいには大きな役割を持っています。
私の中では、FF10の「ザナルカンドにて」がイメージとしてはかなり強いゲーム音楽としての思い出があります。
オープニングと、ストーリーが進んだ後で流れて最初は「なんか寂しい曲やな・・・」と思うんですが、もう一度聞いたときには「そりゃこの場面はこの曲じゃないとダメだわ・・・。」とガラッとイメージが変わりました。
結果、10年以上経っても曲を聴けばその場面が当たり前のように思い浮かび、いいゲームだったなぁ、と思い返せるようになるんですよね。
これまであまりゲーム音楽まで注目してなかった!という方、これからは是非とも音楽までしっかりと聞いてみて欲しいです。
意識して聞くようになれば、どんな場面でもよりゲームが楽しくなる、はず!