ドラクエウォーク、大地に立つ!ゲームへの期待とポケモンGOとの関係と

6月3日、なぜか平日の12時という時間から始まったスクウェアエニックス(以下スクエニ)の新作発表会。

私もちょっと見てみようと思い見始めたところ、なぜか徳光和夫氏が司会で登場、お久しぶりです。

冒頭からスクウェアエニックスを噛みまくる中、ドラクエといえば、の堀井雄二氏も登場して新作が発表されました。

その名も「ドラゴンクエストウォーク」

位置情報を使って、プレーヤーが自らが実際にフィールドと同様に

すでに日刊スポーツなどでポケGO超えの予感!と銘打たれた記事もありました。

さてさて、そこまでうまくいくのか、色々と推測を交えた予想をしてみようかなと思います。

そもそもどちらも”位置ゲー”というジャンルである

巷では、ポケモンGOのパク・・・模倣ゲーであると言われることもありますが、元々が位置ゲーというどちらかというとマイナーなジャンルのゲーム。

古いものではケータイ国盗り合戦が2008年から現在までも続いています。ガラケーからスマホを乗り越えたゲームであるだけでも賞賛ものです
余談ですが、5年以上前からあるyoutubeのチャンネルは公式なのに登録者数56人(2019年6月現在)しかいません。
動画を見たら分かりますが、気が狂ってるとしか思えないラインナップでした。多分私の方がちゃんと運営させられると思います。

怖いものはぜひとも見ておきたい、そんなあなたはどうぞ。>>ケータイ国盗り合戦のチャンネルへ

さておき、ポケモンGOも言ってしまえば元祖じゃないんですよね。
ポケモンという国民的ゲームに、位置情報ゲームを上手くはめ込んでできたのがポケモンGO。

位置情報ゲーム=ポケモンGOに塗り替えるほどの記録的ヒットに持ち込みましたが、それも多少なりとも他人のふんどしで相撲を取った結果でもあります。

大ヒットしたポケモンGOに対して、スクエニが2匹目のどじょうを狙う構えであることは否定できないんですが、実のところお互いに明らかに白よりとはいえグレーといえばグレーです。

なので、もしドラクエウォークに対して模倣的なのはちょっと・・・って方はこの先入観を取っ払うことをおすすめしたい。
優秀な兄のいる弟としてではなく、弟を1人の人間として見ることから始まるのではないかな、と思います。

ポケモンGOを支える高齢層の存在

アプリ配信後、ちょっとした社会現象と化し、都市部はもちろんのこと地方に至るまで、外を歩く人を急増させたポケモンGO。

しばらくすると、一時の流行が終わりましたが、そのまま沈まず多くのユーザーを手放しませんでした。

その中でも特に大きかったのが、高齢層の獲得。スマホは持っていてもゲームはやらない人たちの心をガッチリ掴み取ったのはかなり凄いことだと思います。

どんなゲーム・どんな会社でもできなかったことですからね。交通ルールを守り悪環境避けつつを遊ぶのはとてもいいことです!

ドラクエウォークが難しいだろう点がここだと私は考えています。
高齢層の方の存在が一際輝くポケGOに対して、ドラクエウォークは同じ層を奪うことはおそらく無理だと思うから。

人は年齢が上がれば上がるほど、変化を避けていく傾向があります。
慣れ親しんだゲームを手放してまで、ドラクエウォークを1から始めるか?と言われると、難しいのでは。

おそらく、スクエニさんとしてはファミコン版ドラクエに親しんだ世代が40台から50台であることを見越して、懐かしさをもって遊んでもらおうとしているのかもしれませんが、それなら最初に思いついておくべきだった、と思います。結果論ですけどね。

なぜ?コロプラと手を組んだドラクエウォーク

ドラクエウォークをスクエニと共同開発で作っていくのはコロプラ。
色々と知っている人は「マジか・・・」と思わざるを得ないでしょう。

知らない人に簡単に説明しますと、コロプラは「白猫プロジェクト」のぷにコンの技術を巡り、任天堂(ポケモンGO)と今もまだ裁判中。詳細はここでは話しません、各自でお調べお願いします。

ポケモンGOと類似したシステムのドラクエウォークに、任天堂とバチバチにやり合っている最中のコロプラを招聘。

過去を辿ると、任天堂と当時のスクウェア(FFの方)も90年代のプレステ、ニンテンドー64、セガサタ(・・・ドリキャス)のハード競争の時期にスクウェアが任天堂側を大激怒させ、任天堂ハードにおいてスクウェア製品を一切出させなかった経緯もあります。

2000年代に入り、和解した後にスクウェアがスクウェア・エニックスに合併し、お互いに確執は無くなり、今に至ります。

当時と今とでは時代も環境も全然違うので、どうなるかはまだ分かりませんが、任天堂側からすると何一つ面白くありません。

が!位置情報ゲームそのものは、上でも言ったとおり任天堂も強く言える立場じゃないんでしょうから、お互いに沈黙して終わりの可能性が高そうですが。

ドラクエウォークとコロプラ、法的には全く問題ないけど明らかに火に油を注ぎに行ってるマッチアップを成立させたのが、駅メモというアプリじゃないかなと私は睨んでいます。

駅メモは名前のとおり駅を題材にし、様々な駅を訪問してその情報を集め、たくさんいるでんこちゃん達と一緒におでかけしたりコミュニケーションを取ったりすることができるアプリ。
コロプラが運営元ではないものの、販売元として位置ゲー運営のノウハウを多少なりとも持っていると期待されての起用、と予想してます。

位置ゲーはバグらせると致命的なダメージを負いかねませんからね。

自社のみでなく、他社からの力を借りて万全のゲームを作り出そうということかな、と。結果任天堂が怒りかねないラインナップになったのは運命なのでしょうか。

個人的な懸念材料としては、運営はスクエニ側なんでしょうけど、スクエニとコロプラ、どちらも課金要素の使い方が壊滅的に下手なイメージなので、変な要素で課金を煽ることだけはしないで欲しいところ。

ドラクエウォーク独自の面白さの追求を!

色々不安や粗を探してしまっている感ありありな当記事ですが、私自身はドラクエウォークに期待している部分はかなり大きいです。

なんだかんだで、ポケGOとは差別化できそうな気配があるからで、個人的に期待したいのはここ。

・歩くことにしっかりとした目的が付いてくること
・飽きさせないためのコンテンツ作り
・安全への呼びかけと緊急時の対応

単純に歩く、エンカウントする、戦う、経験値が入る、では長続きしません。擬似ファンタジー北島(※)をやりたい方以外は。
※魔法陣グルグルに登場するキャラ。ザコを15年倒し続けてレベル99になった。物語的には全然役に立たない。

・クエストの目的地を自分で決める目的地システム
・現実にある有名な場所で限定クエストに挑めるランドマークシステム
・ゲーム内で自宅を持ち、カスタマイズしたり、たまに物が落ちている自宅機能

発表会の中で簡単なプレイ動画も流れ、システムも発表されていましたが、個人的にはちょっと弱く見えました。
低レベルの内はレベルアップが楽しめるでしょうけど、レベルが上がってくると黙々とモンスターを狩るだけになるような気も。

ポケGOは自分で歩くことでポケモンを見つけ、ゲットするという、シンプルにして究極の目的があります。
定期的に新ポケモン、伝説ポケモンの追加でイベントを行い、遊べるようなコンテンツを作り上げています。

このコンテンツ部分をどうやって作ってくるかが大変そうですよね。
ボスを用意する、ダンジョンを作る、擬似的な町を作る、ポケモンのポケモンたるコンテンツに比べると長期的なコンテンツとしていくのが難しそうに感じます。
少なくとも私は全然思い浮かばなかったので、だからこそ期待したい部分でもあります。ゲームとしての予想を超えたゲームって創造するだけでも楽しそうじゃないですか!

ゴールドの使い方、特技や呪文の覚え方、装備の揃え方、色々と気になる部分も大きいので、ベータテストが6月11日に東京で行われるそうなのでここでの情報を期待して待ちましょう。