2019年のプリコネ事情 一周年、リゼロコラボの感想とこれから

1周年も終わり、さすがにもう半年記念の名目でキャンペーンはやらないだろうから、しばらくはゆるゆると遊ぶつもりのプリコネ事情。

レビュー記事やちょっとした攻略記事も、今はもう昔の内容となりました。まだご新規さんには通じるとは思うので、念のためリンク張らせていただきます。

1周年予想時期から特に何も書いてなかったんですが、最近の事情について、ちょっとお話していこうかなと思います。

1周年後を超えたプリコネの今

良くも悪くも遊べるコンテンツとしては安定してきました。

良く言えば、ゆるく遊べるスタイルはずっと変わらずやり込むよりも、コツコツと進められること。
悪く言えば、発展性がないコンテンツも多く、同じことの繰り返しだと感じることがある。

ゲームのコンセプトとしては、手軽に遊べることが一番だと思っているので今のままでも十分面白い以上不満はないものの、長く遊ぶゲームとしてはどうなんだろう、とも思います。

1年後、2年後、サービスが続いていたとして同じように楽しく遊べるのか、ここが気になる点ですね。

これについては前向きに思える点もあります。
1周年と直接関係するわけではないんですが、専用装備です。

専用装備と使いづらかったキャラの復権

専用装備は、キャラクターの能力とスキルの底上げをすることができるもの。

実装当初はインフレが起こるのでは、と不安が大きかったものの、蓋をあけてみれば中々に悪くない内容でした。

ジータ、アンナ、エリコといったそれまで出番がないどころか、上位互換が存在していたのでそれらのキャラを持っていない場合仕方なく使う程度でしかありませんでした。

そんな不憫とも言えるキャラに専用装備が付いた結果、他のキャラにはない個性と使いやすさが生まれました。

ジータは攻撃役として更に性能が上がり、UB(奥義)加速のサポートが追加され、組み合わせが無限にできるキャラに。

アンナも同じく攻撃役としての性能が上がり、魔法防御のデバフが追加されたことで全体火力への貢献もできるように。

エリコは攻撃役としての部分を超強化、UBがクリティカルから20万を超えるほどの火力を持ってしまうことに。

変わりに、専用装備を持ったにも関わらず使い勝手が悪いキャラも何人かいるのですが、全体的には悪くない調整になっているなと思います。ずっと出番がないマヒルさんはなんとかしてあげて。

今のところ派手なインフレも起きておらず、どんなキャラでも専用装備で輝くかも?と思わせる調整はグッド。

プリコネとガチャ Ver.2019

1週年時の大型アプデの目玉の一つとして、ガチャ確率の変更がありました。

これまで2.0%だったものが、2.5%に確率がアップ。
出る時期がやけに安定しないプリフェスでは4%→5%なのでかなり大きいです。たかが1%と思うことなかれ。

目には見えにくい効果ではありますが、かなり思い切ったことをやったなと思いましたね。
元々一発引けば終了のプリコネガチャにおいて、その一度を引かせるための敷居を下げたのは運営側が損をすることは確実。

グラブルでおなじみになっ(てしまっ)た天井機能も搭載したことで、一応救済措置も付きました。うん、まぁ、ないよりはいいよね・・・。

恒常と限定と人権と

とはいえ、プリコネのガチャは渋い。さすがにまだまだこれは変わりありません。
他ゲームにおけるガチャの多くで採用されている3%に届かないんですから。
変わりに、ガチャ産の最高レアであるキャラも、ゲーム内のどこかしらでメモリーピースを集めれば開放できるシステムを採用しているので、全体的に見れば、そこまで渋すぎるわけでもないんですが。

昨年の11月に起こした炎上案件(人権キャラクリスティーナ登場から3日後に新キャラルカ登場)から、徹底して対応してます。
1. 新キャラは基本的に月2度、期間も2週間は必ず空ける
2. 多くのガチャ産を限定にせず恒常に変更
3. 限定キャラを人権に持ち込まず、適度な調整を行う

1番目は元からやっていたことですが、クリス→ルカのようなミスは絶対にしなくなりました。
集金を臭わせる運営はせず、あくまでもユーザーの引きの範囲内で収まる程度で遊びやすい状況を作ったのは評価点。

2番目、バレンタインシズル後に初の限定キャラとして、満を持して登場したリゼロコラボのキャラクターであるレム。
原作でも人気がかなり高いキャラなんですが、誰が見ても強キャラ、みたいな性能にしませんでした。私の中でこれはかなり評価していい部分だと思っています。

はっきりと集金がしたいのなら、レムは超強キャラにすべきところです。目先のお金は絶対に拾えますから。
限定キャラ、人気キャラ、強キャラ、いわばソシャゲ三種の神器です。

ただ、それをやってしまうと、間違いなく大多数の人間がゲームから離れてしまいます。

今の世の中、ソシャゲとSNSは一心同体。キャラの強い・弱いなんてすぐ広まりますし、粗が見つかるとすぐにまとめサイトに飛びます。

【悲報】プリコネさん、コラボキャラを信じられないくらい強くしてしまい炎上・・・。

ありえそうだからやだな(笑)レムは現時点ではそこまで高い評価をされておらず、実装後まだ未開催のクランバトルとルナの塔においては検証してみないと分からないといった段階。

ツイッターでは検索にツイート件数を元に予測変換が出る仕組みがあります。
「レム 強い」「レム 人権」だけではなく「レム 弱い」なども出てきていて、みんなまだしっかりとは分かってない状況。
ゲームにおいて、検証して使えるか使えないか、検証してみないと分からないくらい調整がされているのはバランスがそれなりに整えられている証拠だと思っています。
これは作る側がゲームをしっかりと把握できているからできることです。これがいいんですよ。

別のゲームの話なんですが、スマブラSPの発売後しばらくの間、

「あいつ強キャラ!!」「いや弱いって!!」「キャラランク(キャラの強さの順位付け)めちゃくちゃなんだけど!!」

と香ばしいほどに阿鼻叫喚でした。今となっては落ち着き、SPは過去作品の中でもかなりバランスが良いスマブラだと言われています。同じことが起こっているのでは?と思う次第。

クリスティーナ、ニューイヤーユイ、バレンタインシズル、ムイミと限定で人権間違いなしのキャラがそれなりに立て続けで出た中で、まだ検証が必要な面を残しつつ、おそらくは中の上くらいの性能で抑えてきたのは英断でしたね。

次にヒロインであるエミリアを残していますが、ここもそれなりの性能にするんじゃないのかなと予想。外れてたらごめんね。
原作では超バリバリの魔法キャラなので、物理に比べると絶対数が足りない魔法パの1人にはなれるでしょうけど、必須キャラではなくて選択の余地がある、くらいのキャラならちょうどよさそう。

3番目、現在プリコネの抱える問題点でもある、限定キャラ=人権キャラ
上の4人は所持していた際、プリコネ上のあらゆる面で有利になることができるキャラ。絶対に必要ではないけど、持っていると効率面で大幅に違いがあるキャラ。
個人的には、クリスティーナとムイミはまだ!アタッカーとしての範疇内に収まると思ってます。

あとの2人・・・ニューイヤーユイとバレンタインシズル、この2人の調整は正直やっちまってます。
どちらも便利すぎて、大体困ったら2人を入れてみればOKな具合。
クエスト、クランバトル、ダンジョン、ルナの塔、アリーナでの運用はちょっと下がるものの大体なんでもござれな状況。

これをFGOで例えるなら、孔明とマーリンの2トップと同じくらい、汎用性が高いんですよね。
クエストに付いているほかのプレイヤーのクリア履歴を見ると、ほぼニューイヤーユイで埋まってる、クランバトルでかなりのハイスコアを叩いてるから履歴を見ると、バレンタインシズルが埋まってることが多い具合。

ただ、これも改善され、カスミ、マナリアフレンズコラボのアンとグレア、オーエド仕様のクウカとニノンの限定っぽいキャラも恒常キャラとして登場していて、性能的にも必須クラスのものはいないので、あくまでも色々な役割のうちの1人といったバランス。

流石に別原作のリゼロは限定キャラになりましたが、その性能も上でお話した通り。

限定って魅力的な言葉ですよね、持っていると人より優越感を得るわけですが、度が過ぎると白けられるわけでうまーくやって欲しいところです。

Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)コラボ

初めて、正真正銘多作品とのコラボになったリゼロ。マナリアフレンズはコラボではありますが、同じサイゲームズなのでスターシステム要素の方が強い。

原作ではごく普通の少年、ナツキ・スバルが異世界へと転移したことから始まる物語。
プリコネ世界には、エミリア達が自分達の世界からランドソルへと転移することから始まります。

ペコリーヌ達ギルド美食殿メンバーが出会ったのは、みんな大好きペテルギウス・ロマネコンティ。おいっすー!(野太い) コラボだと大抵ボスキャラに抜擢される便利屋さん。この後に「この素晴らしい世界に祝福を ファンタスティックデイズ」でもめでたくボスになりました。

原作では、魔女教と呼ばれる組織の大罪司教・・・いわゆる幹部クラスのボスキャラ。
初見の方は「なんじゃこいつは・・・」と思うこと間違いなしですが、他の大罪司教はこいつとは比べ物にならないくらい邪悪が揃っているので、大罪司教戦においてはチュートリアルキャラ。これで?

プリコネ内では、元世界でも付け狙っていたエミリアと、エルフのコッコロを見て自らの行うべきことを悟り、姿を消していきます。

なんだかんだあって、ペテルギアスを倒す一行。ここは本編をどこかで見てね。書くのがめんどくさいからじゃないよ!

コラボとしては、めちゃくちゃ良く出来てました。私自身の感想としては、さすがと言わざるを得ない出来。
それもこれも、リゼロ原作の長月達平先生がストーリーを描き下ろしていることが一番の理由ではないでしょうか。レム、ラムのキャラストーリーも先生が描いていて、おそらく18日に実装されるエミリアも同じ。

内容も凄く上手くて、コッコロを妹分として可愛がろうとするエミリアたん、誰であろうと毒舌を忘れないラム姉様、スバルを想いつつも色々と好奇心が尽きないレムなど。
特にアニメーションはプリコネ流でやりすぎなくらいきっちりと作られているので必見。エンディングまでリゼロ勢3人の新規曲

ストーリー中にもペテルギウスを叩くために、とあるキャラが戦いを挑むんですが、狂人同士過ぎて 「お前ら世界観一緒やんけ」と思わずにいられないほど。

最後はしっかりとハッピーエンド!・・・と行きたいんですが、それをさせないのがスバルの存在。いやー先生はほんとスバルにキツイ仕打ちを繰り返しますね(笑)

プリコネ世界でのナツキ・スバル

今回のストーリーの核になったのは、リゼロの主人公であるスバル。
彼は原作でエミリア達の世界に転移後、死に戻りという能力を持つことになります。

この能力はスバルが死んだ際に”何か”によって定められた地点からリスタートするというもの。
物語上での区切りごとにオートでセーブされ、死んだら自動的にその地点からリスタート。それより前には戻れない。

原作内は剣と魔法の世界なのにもかかわらず、何一つ武器を持たないスバルは否が応でもこの能力を使わざるを得ず、数え切れないほどの死に戻りを繰り返します。

スバルはプリコネ内で最初ははぐれていましたが、途中からは明らかに美食殿(とエミリア達)とわざと合流しないようなそぶりを見せ、そして偶然の結果とはいえ密会のような形で主人公と話すことになります。

この際、予言のような物言いで話をしてくるので、知らない人は当然「どういうこと?」と思うはず。
普通に考えると、誰も信用するはずのないスバルの予言をその必死さと深刻さから信じた主人公達によって、危険はギリギリで回避されペテルギウスは倒されることになります。

と・・・、ここまでお話すればお分かりだと想います。

 明らかにプリコネ世界においてもスバルの死に戻りが何度も発動しています。

スバルの予言はなんてことありません、ただの体験談です。
主人公の視点で見たコラボストーリーは一度で全て完結していますが、スバル視点で見たプリコネ世界はそれはもう地獄だったでしょう。
ペテルギウスに何度も何度も仲間が蹂躙されているわけですからね。主人公に懇願するように信じて!と言ったスバルは何度目の彼だったのかを考えると、さすがにゾクッとしてしまいました。先生はほんとスバルに(略

最後に一応の説明があるんですが、死に戻りについては明確に描写されません。これは原作におけるスバルと死に戻りの関係性のため。
初見だと分かりにくい、と思うかもしれませんがそこはかとなく描写されているので、この辺り色々と探してみるのも面白そうです。大体はスバルの心の声でこっち(プレイヤー)にだけ聞こえてくるんですけどね。

ちなみに、プリコネアニメのノリでリゼロを見ると後悔する可能性が大なので、まずはニコニコ動画などで1話を見てみることをおすすめします。
スバル視点で始まる異世界生活は結構えらいことになるので、受け付けない人はとことんダメだと思います。
引き込まれるようならそこからWEB小説版や書籍版を見ると、楽しさが分かってくるかなと。先生、原作6章の完結、ほんとお疲れさまでした。

これからのプリコネ

リゼロコラボが終了することで、無事一周年時に発表した内容も全て終了しましたね。

私の中で、これからプリコネでぜひとも運営にやってもらいたいのが「初心者への救済」です。

後追いがあらゆる面で不利なプリコネで、1から始める人をもっと増やすために、始めたての人に対してのキャンペーンをもっと増やして欲しいですね!

具体的に言うなら、マナや装備品、スタミナに女神の秘石の融通、1週間無料ガチャ10連付ける、といった内容でしょうか。
恒常キャラで強いキャラが増えると、リセマラも多少はやる気が出ますし、続ける理由も増えていきます。

さっさと強くなる方法は無く、コツコツゲーなので楽しそう!と思った人には一秒でも早く始めてもらいたいですから。

今後も、しっかりとバランスを壊さずに遊べるゲームとして運営していって欲しいですね!