一昔前までは、多種多様なゲーム好きどもが自分の好きなゲームを好きなように攻略していましたが、残念ながらそれも今は昔の話。

コンシューマー、ソシャゲ、どんなゲームにおいても、大手ゲーム攻略サイトが台頭してきたことによって、個人がゲームを攻略し発信する場所はどんどん無くなりつつあります。

第一の理由としては、個人が企業に太刀打ちできないからです。

当サイトも含めて、人が来るのはグーグルの検索を介してがほとんど。
有名になってくると、ブックマークしてもらえたり、ツイッターからの流入が増えたりですが、うちは全然です(笑)

うちでも是非ともブックマークお願いします!!・・・・・・無理か。

話を逸らしてしまいました。誰だって、自分が一生懸命考えて面白いと思って書いたものは見て欲しいもの。
ですが、知っている人はご存知の通り既に大手ゲーム攻略サイトはどんな情報でもグーグルにおいて最優先で表示されます。
個人で運営しているゲーム攻略サイトは、こと攻略においては絶対に大手に敵いません。間違いなく。
せっかくの力作も見られないと、書くやる気も起きなくなります。そんな負の連鎖が個人による攻略サイトの衰退にも繋がっています。

今回は、企業が進めていくゲーム攻略とそれに伴うメリットやデメリット、ゲーム攻略とはなんぞや!と考えて欲しいお話。

私個人としては大手のゲーム攻略サイトはそのほとんどがつまんない、というのが一番の感想です。
性能やら何やら解説するのはいいんですけど、遊びがないから読み応えがなくて面白くないんですよね・・・。
これぞ仕事!と感じてしまうものも多いのです。

うちのサイトだって、そりゃ好きなゲームをやってお金が入り続けるなら嬉しいですが、それ以上にまずはゲームが好きだって気持ちの方が上なんですよね。

ゲーム攻略を企業が行う時代

現在はGameWith、Game8、アルテマなどがお互い競争しながら攻略をすすめていく時代。大手ではなくともそこかしこに存在しています。

ソシャゲも含めた、ゲーム攻略そのものはかなり楽になったと思います。
企業が何人もの攻略ライターを雇い、ガッツリと攻略して記事にしているからです。

ファミ通や電撃系統の雑誌攻略が既に過去のものと言っていいほど、情報の遅さが仇になってしまっているのも、大手サイトからするとしてやったりな状況でもあるでしょう。
ファミ通も攻略サイトは持ちますが、どちらかというと4gamerのような情報サイトの側面の方が大きいですね。
情報サイトはコラムや企画もそれなりに充実していて読めるものも多いんですが、この辺はライターにもレベル差があるので難しいのかもしれません。

企業として行うのはこれだけではなく、ホームページの力も格段に上げてきます。中身すっからかんでも検索が最上位に来るのはここが理由。
どれだけ個人サイトの攻略する記事のクオリティが高くても、検索エンジンにおける上位表示の方法を知り尽くし、圧倒的なパワーを誇る企業側のサイトの前では塵も同然。

逆に、中小規模のサイト(メディア)から攻略をパクってしまったりする問題もありました。
この辺はモラルもしっかりとしないと、邪魔と言われるだけでは済まなくなってきます。

速さと伝達力の高さは大きな魅力

とはいえ、大手サイトの持つ速報性の高さはやはり魅力的。

新キャラや新クエストの攻略情報が、いち早く提供されるのはありがたいことです。

何かしらアップデートや生放送があった場合、それらの情報をまとめて一気に知りたい場合もかなり有用。
重要な情報の発表の場である生放送を見れない時なんかは、ツイッターでそれらの攻略アカウントを見ていれば事足りる

ツイッター上で情報の拡散も頻繁に行われ、リツイートも多く目に付きやすいことからも情報を伝達する力の圧倒的な高さは素晴らしいと思います。

収益を軸にしたゲーム攻略

いい話をしたところで、ちょっとずつ悪い話に続いていきましょう。

当サイトでも多少なりともお金になるような広告を置いている以上、本来は批判をする権利はないんですが、やはり収益をメインに据えた運営をしてしまうと、どうしても気になってしまうポイントが多く見受けられてしまいます。

・リセマラ、環境上での最強キャラのランキングが飽和
・キャラクターに無理な点数付けを行い集客
・薄い内容でも個別記事を最上位に表示させまくる
・更新終了記事の “見限られた” 感

といったものでしょうか。

個人的には、この中でも点数を付けてしまうのがどうにも好きじゃなくて。
点数というのは本来は付けてしまうと、イコール決定じゃないですか。テストだったり、通知簿だったり、なんでも決まった数字は簡単には覆りません。

このキャラは9点、でも調整が入って8点、もっと強いキャラが出たから7点。

フワフワコロコロと変わっていく点数って、何の意味があんの?と思ってしまうわけですよ。そんな細かいこと言うなよって言われたら終わりなんですが。

昔のゲームみたいにアプデや調整が入らないようなら、バシッと点数付けて評価を決めてしまうのはまだ分かりますが、最近のゲームは調整や新要素を加えて、そのキャラの評価が変わることも多いわけで。

はっきりさせるために定める “点数” である意味がありません。

ダイヤ(Tier)方式にして、S、A、B、C、D、のようにランク付けしていく方がまだ現実的です。
変動していくことを前提にしたピラミッドの層を作り、色んなキャラを交えてどんどん評価を加えて、ダイヤを動かしていく方が好きですね。研究のしがいがある方が絶対に面白いです。

ただ、点数方式にした方が人を引き寄せやすく、興味も持たせやすいことからも無理に点数内に収めた結果、歪な評価表になってしまうことも多々見受けられます。
こうしたグチャグチャな評価をしたり、速報性を重視しすぎて間違った攻略情報を載せたりして、ガチ勢の方からはエアプエアプ言われてしまうんですが。

ちなみに、企業型ではなく個人で編集する攻略wikiなどにおいては、どんなゲームでもほとんど点数なんて付けられていません。
wikiが個人の集合体である以上、点数を付けることは足かせでしかないと誰もが理解しているからです。

面白いwikiは解説や考察がしっかりしているので、色々なゲームのwikiを探してみるのもおすすめですね。

いつだって付きまとう”パクリ”問題

コメントでも頂いたんですが、やはりここは言及しないといけません。

ポケモン徹底攻略さんのツイッターから。多少ポケモンをかじったことがある人はぜひとも見て欲しいサイト。

サイトはこちらからどうぞ>>https://yakkun.com/

“これが”しっかりした攻略サイトです。育成論を投稿してわいわい盛り上がることもできるなど、一昔前のインターネットによるコミュニティの良さも詰まっている良サイト。

こういう愛のある方たちが淘汰され、愛の無い企業が跋扈するのが今の時代。

パクリ騒動自体は、今回に限らず何度も起きています。以前はモンハンワールドでしたね。
モンハンも企業サイトはポツポツと事実だけを書いていることが多いんですが、個人サイトでは道筋や手順もしっかり書いてることが多いんですよね。もちろん検索順位は企業の方が上。中々にやるせない。

文章や情報は画像と違って盗用の証明が難しく、知らずに被ったと言われたらそれまでのことがほとんど。
それを分かっているから企業はグレーゾーンを突っ走って、自らで攻略を証明せず効率を求めて情報をパクるんでしょうね。悲しいことです。だからエアプと声高に言われるんでしょうけど。

分かりますよ、お金は欲しいです。私だってこのサイトで少なからずお金をもらってますから、アフィリエイトを使っていることそのものは否定できません。

個人の集合体である企業が、個人を蔑ろにする。ありがちではありますが、聞いていて気分のいいものではないですね。

切り捨てられるゲーム達

更に弊害となるのが、切り捨てられたままで検索エンジンに残り続けるゲーム達。

「(ゲームタイトル名)の攻略は(何月何日)に終了します。」

という文言と共に、日々更新されるゲームに対して更新されない攻略サイトが掲載順位は高いまま、グーグルに残ります。相変わらず個人で攻略するサイトを駆逐しながら。

収益を軸にしている以上、書いているライターの人たちにも給料を支払わなければならず、赤字になるようなら切り捨てるのは合理的です。

合理的なんですが、まぁ納得はいかないですよ、当然。
古い情報が検索の上位に表示され、本当に欲しい情報をプレイヤーが手に入れられないわけですから。
あちらさんに責任はなく、欲しい情報も多くあって全部が全部悪いとは言えませんが、邪魔だと言われても仕方がありません。せめて消してしまえばいいのになぁ、と思わずにはいられません。

更には、切り捨てられたゲームを見た一般のゲームユーザーはどう思われるでしょうか。

「このゲーム人気ないんだな」

と思われることもでてきます。全てのゲームに対して責任を持てとは言いませんが、少なくともそのゲームを衰退させる一助になっていることは自覚して欲しい。

ゲーム制作側の一意見

2020年9月にゲーミングお嬢様という漫画内において、ゲーム攻略サイトのことが言及され話題になりました。

そんな中で、グラブルやシャドバのプロデューサーである木村唯人さんが、ゲーム攻略についてコメントを出されていました。

もうね・・・よくぞ言ってくれましたですよ。

私個人としての意見は、更新を停止した攻略サイトがツイッターを残してサイトそのものをグーグルやヤフーに表示させない”no index”を行い、ツイッターが上位に来る場合に備えて、

「すでに攻略サイトとして更新は終了しております。○年×月までの攻略サイトはこちらです」

のアナウンスと共に、過去の攻略サイトを案内する方式にして、検索サイトには出させないようにするのがベスト。

攻略サイトそのものが存在しないならしないで、ユーザーも諦められるし、もしかしたらその中から

「俺がこのゲームの攻略サイトを作る!」

となる人も出てくるかもしれません。

数ある大手が、同じ記事ばかりアップする現状は邪魔

正直、私が一番言いたいのがここから。大手が邪魔だと言いたい人の多くもこの意見じゃないかなと思ってます。

最近、ファイアーエムブレムヒーローズに登場した、オリジナルキャラのスリーズさんの水着ver。CVが茅野愛衣さん、最高かよ。
声最高、絵最高、水着最高と理想的すぎるキャラでしたが、早速ガチャを回したらものの見事に当たらず。

「クソがよ(´;ω;`)・・・とりあえず被弾絵探そう」

これです。「水着スリーズ」と調べると、内容はほぼ同じで、性能、評価値、おすすめ固体値、スキルなどを書いたページがずらっと並びます。
上からgamewith、game8、game8(なぜか関係がない別キャラ)、アルテマ、5番目にようやく個人の方が運営するサイトが出てきます。これも内容は似たようなものなんですが・・・。

なんで上から4つのうち3つに同じ記事があるんだって話。こんなもん、邪魔以外の言葉が出てこないでしょ?まぁ被弾絵はしっかり見ましたがね。とても良きものでした。

攻略が誰のためにあるのか。遊んでるプレイヤーのためであって、おたくらのお金のためじゃないんですよ?

多種多様なホームページが並ぶことこそが魅力でもある検索エンジンでここまで同じものが並ぶと辟易します。通販サイトがずらりと並ぶのとはまたわけが違うんですから。

我先にと大手同士で争われると、ユーザーが困惑しストレスを抱えます。ゲーム外でのストレスほど腹の立つものもありません。
この辺はグーグルのやり方が大概なのもあるんですが、大手さん方も今一度、遊ぶ人を思っての攻略をぜひともお願いしたいところです。

まとめ

昔の攻略本ってなにか魔力が込められている、と錯覚するくらいに言い表せない魅力がありました。
それこそ面白いことがないかを隅々まで探し回ったものです。

特にスパロボ関係の攻略本なんて当時は酷かったですよ。
スパロボF、αくらいの時期はまだまだユニット、キャラの格差が凄まじかった時期。使えないユニット、キャラに対して罵詈雑言の嵐。酷すぎてほんと笑えました。

有名な説明文でもある「ニュータイプにあらずんば人にあらず」はガチで書いてましたからね(笑)

企業が攻略とキーワードによるグーグルでの上位表示を最優先し、似たようなゲーム攻略サイトが増え、お仕事のように効率や最適解を最速で生み出していきますが、どうにもゲーム本来のお遊び感がなくなったと私は思ってます。

邪魔だと言われないようになるためには、色々と根本的な問題も多く抱えているので今すぐには無理。

なので、プレイヤーである私たち自身が情報の取り捨て選択をしていく必要があるのかな、と思います。

ゲームはまだまだ下らない、馬鹿馬鹿しいと見下される立場の娯楽です。
だからこそ、ゲームを遊ぶ人、関わる人がちょっとずつ証明していかないといけないんですよ。ゲームは楽しく遊ぶものだって。
こんなことばっかり繰り返していると、あなたたちが貪って稼いでいるゲームそのものの寿命を擦り減らすだけですよ?もうちょっと考えましょうよ。