ファイアーエムブレムヒーローズが好きな人ほど、風花雪月をやってほしいと切実に望むお話

ファイアーエムブレム風花雪月にガンハマリして、記事なんて書いていられるか!という状況からようやく抜け出し、セガ関連のお話をまとめて、次なに書こうかなと悩んでいたら、やっぱりファイアーエムブレムしかねえぞこれ!と開き直って今回です。句読点までが長い。

先に言いますと、風花雪月は最高クラスに面白いゲームでした。

今回は、ヒーローズはそこそこ遊んでるけど、まだ風花雪月はやってないよー、という人向けのお話。
ネタバレは極力せずに、雰囲気だけでもお伝えできたらな、と思います。ではスタート。

ここがおすすめ風花雪月 似せてきたゲームシステム

前作のエコーズ、前々作のifは、良くも悪くもヒーローズで遊んでいる人向けの作品とは言いにくいゲームでした。

エコーズは普段のFeとは違うシステムが採用されていて、シミュレーションRPGの面に通常のRPG要素も強い分、人を選ぶゲームでもありました。
元はファミコンの外伝からのリメイクで、当時からずっとFeとしては異色の作品ではありました。

代わってifは育成自由度が高めで難易度が低めの白夜王国編と、逆に難易度が高い暗夜王国編、あとはDLCの透魔王国編の3つ合わせてファイアーエムブレムif。
分かりにくければポケモンで考えていただければ。そこに難易度の違いやキャラの違いが分かれるのが特徴。

私はスペシャルエディションを購入したんですが、当時どこも予約が品切れでひぃひぃ言いながら探していたところ、11時55分に入ったジョーシンで店員さんに「ほんとは後5分経ってから受付開始なんですが、特別に予約しましょうか!」と言われて歓喜立ったのを覚えています。ありがとう、あの時の店員さん。

システムの理解や育成の計画性を十分に考えつつ、攻略を進めていかなければハードでも詰むレベルで、ルナティックだと言わずもがな。

ヒーローズとシステムも全然違うことからも、同じシリーズとはいえちょっと進めにくいかなぁ、という評価が私の中ではあります。

ですが、今回の風花雪月に関してはヒーローズとシステムの類似点が多く、むしろ剣・槍・斧の三すくみが無くなった分余計にシンプルになっています。
ノーマル、ハードどれを取っても程よい難易度・・・言ってしまえばちょっとぬるいくらいで、楽しむレベルとしては十分。
育成次第では単騎無双も可能、クラスチェンジのシステムによりへたれる(能力が伸び悩む)可能性が少なくなる、

今後、無料で高難度のルナティックも配信される予定で、慣れてきたら挑んでみるルートも楽しそうです。

ファイアーエムブレム 風花雪月について

風花雪月がこれまでのファイアーエムブレムと全く違う点として、学級システムがあります。

これは、3つの学級から主人公自身が担任となり、直接指導・指揮していくクラスを選択する制度。
一度クラスを決めると、変更することは出来ず、そのまま最後まで先生として導いていくことになります。

一番最初にこの情報が流れた時は凄かったですよ。それってFEじゃなくね?って空気が凄かったです。

実際にこれまでのFEの歴史を紐解いていくと、どれも戦争がメインテーマになっていて、学校という場所が入り込む余地は全くありませんでした。

更に、味方キャラが最初からほぼ全員揃っている状況であることも、これまでのシリーズにはなく、無理矢理関連させるなら、ヒーローズのガチャで入手して強いキャラを放り込んでクリアしていくこととも繋がるのかもしれません。

こうして、ゲームそのものはファイアーエムブレムとしては特殊性が上がったものの、肝心のシミュレーションRPG部分をシンプルに寄せていった結果、十分すぎるほどのファイアーエムブレムが出来上がった次第。
かなり調整とか頑張ったんだろうなぁ・・・としみじみ感じさせます。

風花雪月の良い点は?

遊びやすいシンプルな面白さ、完成度の高さ、そして個人的には音楽!めっちゃいいです!
音楽を目的にゲームやるか?と言われると難しいんですが、ゲームを楽しめる要素としてめちゃくちゃ押したいですね。

私の中では、子供世代が出なくなったのが正直嬉しいです。
覚醒はルキナ1人いればストーリー的には十分で、ifは存在そのものが必要なかったから。

元々子世代に関しては過去作の”聖戦の系譜”で採用されたシステムで、こちらでの親世代は反逆者の汚名を着せられた末にほぼ全員が悲劇的な最期を迎えることになります。
それから長い時間を経て子世代に受け継がれて後編がスタートし、本当の聖戦が始まるのが流れ。

今の時代にやったら軽く炎上しそうですね(笑)
覚醒もifもライトな展開で子世代を設けたら、軽く時間移動してきたり、時間の流れが早くなる空間ができたりと中々めちゃくちゃなことになったので、まぁ、うん。なくなって良かったよ。

・・・良さの話に戻りましょう。気付いたら脱線するのがうちの特徴ですね!
聖戦もクセは強いけど、名作中の名作。3DSやWiiUを持っている方は買えるならご検討を!・・・めっちゃネタバレしてますが。

シミュレーションRPGとしてのシンプルさ

Fe特有のクラスチェンジもシンプル化、剣槍斧の3すくみも無く(ifでは魔法や暗器にも3すくみがあった)、エコーズにもあった巻き戻し機能も実装といったさまざまな簡略化が風花雪月で進みました。

ここに更に、敵が誰を狙うかが表示されるようになりました、これはかなり大きいです。難易度が下がることからも賛否両論な点でもあるんですけどね。
これまでも敵の行動傾向は決められてはいたものの、普通に遊ぶだけでは把握することはほぼ不可能でした。検証して
上手い人の動画なんかでは、それら傾向を全て把握した上で戦略を立ててスイスイ攻略していくのも見れるんですが、実際に自分でやるとなると難しいもの。

敵の行動が分かるって戦争ものとしてどうなんだよ、と思うかもしれませんが、ゲームです。割り切りましょう。
主人公は指揮にも軍才にも優れている描写が多いからそういう設定、と考えればOK。

ヒーローズから風花雪月へ移行して遊んで、楽しめると思うのは、色々な部分がこれまでのシリーズから簡略化されて遊びやすくなっているから。

難易度がぬるくなっているのも事実なんですが、これまで遊んだことが無い人に向けて作られて、シリーズが存続していくことの方が大事ですからね。
(3DSの覚醒の時に売れなければ終わりの状況だったらしい)

音楽

今回一番推したいのが音楽です。優れた音楽が多いファイアーエムブレムですが、風花雪月は私の中では最高クラスだと思っています。

「フォドラの暁風」「天裂く流星」「鷲獅子たちの蒼穹

挙げ出すとキリがないんですが、私は特にフォドラの暁風が特にお気に入りですね。
これが通常戦闘マップ曲なのが、ほんとにこのゲームの株を4つほど上げている要因じゃないでしょうか。

どんな場面であっても物語の雰囲気を盛り上げてくれるのは、さすがと言わざるを得ません。限定版買ってよかった・・・。

ストーリー

今回ストーリーの主軸になるのが、次期皇帝エーデルガルド率いる「アドラステア帝国」時期国王ディミトリ率いる「ファーガス神聖王国」時期盟主クロード率いる「レスター諸侯同盟」そして、それら異なる国の者が集まる「セイロス聖教会」

本来なら学友としてではなく、戦場で敵として戦っていてもおかしくはない不安定なバランスで保たれているのは学校という立場もあってでしょうか。

主人公は元セイロス騎士団の団長であるジェラルドの息子・娘として各地を放浪していた傭兵。

それが教師!一見無縁に思えますが、的確に長所を伸ばしつつ短所を補えるような指導を行っている評判を得ています。生徒たちからはしょっちゅう育成方針変えろと言われますが。

風花雪月のストーリーで重要になってくるのが、セイロス聖教会。

大司教であるレアに対して、主人公の父、ジェラルドは最初から「注意しろ、気を許すな」と忠告してきます。怪しさがムンムン。

3学級ともにただ学んでいるわけではなく色々と思惑がありつつ、といった具合で、戦闘はあっても戦争は無い、平穏な状況ではあるけどちょっと情勢が変わるだけで全てが変わる、そんな不安定さだからこそ、次が次が!と、どんどん気になってしまいます。

風花雪月の悪い点は?

当たり前ですが、いいことばかりあるわけではありません。悪い部分もしっかりと伝えていきましょう。

人によっては難易度の低さも悪い点に写るかもしれませんが、今回は省いています。

あくまでもヒーローズから見て、と考えて頂ければ幸いです。

探索

風花雪月では、日々を過ごす中で戦闘パートと教師パート、そして主人公が教会内を探索するパートが存在します。

探索パートでは、依頼という名のおつかいに走ったり、必死こいて種もみして花育てたり、生徒たちのご機嫌を伺う為にご飯をご馳走しまくったり、金策するために生徒たちを闘技場に連行したりと先生の行動がきらりと光ります。

が、単純にめんどいです。作業感が強くなってしまうのもマイナスポイント。
探索を早めようとダッシュすれば、移動画面で酔う人もいるみたいです。私はFPSを長時間遊ぶと酔うんですが、これは平気でした。

主人公の指揮値が上がることで行動値が増え、メリットも増えるんですが面倒臭さも増えるんですよね・・・。

やらないといけないけど、あんまり楽しくないしって感じがどうもソシャゲを思わせるような気がしてなりません。

まだやるかどうかも未定なんですが、私は難易度ルナティックが出たら行動全お任せ縛りで遊んでみようかなととか考えてます。
これでまだ簡単そうなら、行動全縛りプレイというのもありでしょうか。相当な難易度になりそうですね。

ロード時間

こっちはちょっと擁護しきれないダメな部分。なんにせよいちいちロードが長い。

もしかしたら、ロード時間はスマホでヒーローズを消化しなさいというお告げかもしれません。

・・・苦しいか。ほんとにただの悪い点です。

グラフィック

私が3DSのFeで好きじゃない要素でもあるグラフィック面。
ニンテンドースイッチである分改善されていますが、それでもまだちょっと不満点として残ります。

表情パーツが無く、距離次第で人形のような造形で写るキャラ。許容点ではありますが、もうちょい頑張ってほしかったな、という点でもあります。
笑わないまま身振り手振りで動かれてもちょっとこえーんすよ・・・。

例えば、黒鷲にいるリンハルト君。ちょっと離れたところから見ると、

ハンターハンターのイルミに見えます。生気のない目と両側に分けた髪型がまんま、ウィンドウに写る彼は別に似てないんですけどね。

まとめ

3学級からなるストーリーの違い、これまでのファイアーエムブレムとは異質と呼べるほどの違いがありながらも、過去作に負けないレベルで仕上げられた完成度。

ここでは一切話しませんでしたが、ストーリーに関してもお墨付きを出しておきます。

安心してください、私のお墨付きはラノベや漫画で見る「○○さん(先生)、大絶賛!」の帯くらい信頼度が高いです。・・・高いの?

ほんっとにネタバレを見ずに、一から進めて欲しいです。
今回キャラクターが全般的にクセが強く作られていて、作られているんですが、支援パートを見ていくとただクセが強くできているわけではないのが分かって、なんだよお前ら可愛すぎかよ!と親のような気分になれました。

ヒーローズはぶっちゃけストーリーの質はそこまで高くない分、ゲームとしての面白さが半減しているなぁと個人的に思っていまして、そうした不満を払拭してくれた風花雪月は、神ゲー評価をせざるを得ません。