
結構久しぶりに新作アプリのお話。最近はめっきり家庭用ゲーム寄りになり、新作に手をかける意欲があまりなかったんですが、ありかなと感じたステラクロニクル(以下ステクロ)で遊びました。
めちゃくちゃ面白い!とはいかなかったんですが、なんだかんだ続きそうな気がする、と妥協感満載ですがそこそこ楽しめるゲームっていいものです。気楽に入れ込まずに遊べるんですから。
最強キャラやリセマラなど攻略はここでは一切触れません。あくまでもゲームそのものの評価をするだけなので、それらが気になる方はゲーム攻略サイトへゴーです。ではスタート。
ステクロはこんな人におすすめ
記事なんてじっくり見てられないという人に、私自身が感じた魅力やらダメなところを率直にお話していきましょう!
・キャラの可愛さに魅力を感じる
・システムはさておきオート操作完備のお手軽さ
・何かをし”ながら”遊びにそこそこうってつけ
ステクロのプラス評価とマイナス評価
・各種オート操作完備による楽々プレイ
・特殊な経験値獲得によるゲーム進行
・主人公を育てる楽しさ
・豪華声優陣!
なんといってもオート装備の充実っぷりがイケてます。ながら遊びをしたい、サブで遊びたいって人にはおすすめですね。
キャラのレベルの上限が主人公のレベルと連動していて、レベルの上げ方も基本はミッションをこなして得られる経験値がメインという特殊な仕様。普通に敵を倒してもほとんど経験値は無し。
・ストーリーの稚拙さ
・変な日本語の使われ方
・極端なボイスの少なさ
・課金煽り、有償限定ガチャが存在。
元が海外製のものであって日本製は翻訳版という形になり、ストーリー面では話が唐突だったり無理に日本に合わせようとしてるなと感じたりしました。
誤字脱字や日本語がおかしい部分があったり、ん?と思う部分もそれなりにあるため、気になる人はめちゃくちゃ気になるかなと。
声優も豪華なんですがストーリー中は重要な場面でたまに、戦闘中もあんまり喋りません。豪華声優陣に惹かれる人は注意。
最後の課金に関しては、最終項目の追記を参照。
ステクロはどんなゲーム?
ジャンルはRPG、公式では「スライドコマンドRPG」と付けられていて、その名の通り技を出す際は合わせた技をスライドさせることで出すことが可能。
制作会社がEFUN COMPANY LIMITEDという中国発の会社で、元々は海外用に作られた「Astral Chronicles(アストラルクロニクルズ)」というゲーム名でした。名前は違いますが、アストラルもステラも星を意味するため、どちらも意味は変わりません。
かの有名なドラゴンクエストも、海外ではドラゴンウォリアと別の名前になっています。海外でドラゴンクエストという別のおもちゃがあったためです。今は解決して海外製もドラゴンクエストになっています。
・アナザーエデンを思わせるストーリー、マップを自由に動き回れるタイプのRPG
・主人公育成型、レア度”N”から始まり”SSR”まで育成していく
・オート戦闘、オートナビ、一部周回など便利機能完備
制作会社が日本ではありませんが、日本製らしさがあり海外版のアストラルクロニクルズでも音声は日本語として配信されています。
ざっくりとゲーム性を見てみるとアナザーエデンが似た雰囲気を持っていて、ストーリーに時間移動が存在すること、マップの移動、奥行きやクエストのあり方なんかも似ているかなと思います。
ステクロではアナザーエデンとは違って、オート系がかなり充実しており戦闘を始めクエストのナビ・移動なども全てナビに任せることが可能。
今の時代にオートなしはちょっと不便で、遊ぶ人を選んでしまう部分でもあるため、ステクロの強みですね。
戦闘面ではマニュアル操作では主人公の移動とスライドコマンドの入力を行い、オートではこれらも含めた全行動を委任することになります。
主人公以外はオートで動きますが、隊列は主人公を中心にするため主人公が動かないと周囲のキャラも動かないこともあるなど結構ざっくばらんな流れで進みます。
ステクロのストーリーについて
公式サイトによると、学校の屋上で寝ていて気づいたら異世界で、順調に冒険を続けたものの全滅の危機を迎えてしまい仲間が命からがら時を戻す禁忌魔法を使い、主人公を過去へと戻します。
過去に戻った主人公は、そこで出会った少女と共に訪れるだろう破滅の未来へと立ち向かっていく・・・。
・・・と、いうものなんですけど、ゲームだけやってると異世界転生してることとか全然説明も無く、ストーリーをスタートするとほんとにクライマックスの状況に放り出されるため、結構ポカーンとしました。
しかもスタート後は主人公自身も記憶を失っていたり、ここでは名前が分からないシリリちゃんがいきなり変身して禁断の魔女になったりと、必要かもしれませんが情報量の多さに混乱するように感じます。色々とごちゃごちゃしているといいますか。
過去に戻ってからは、主人公を召喚したシリリ、護衛のカリドラと共に異世界で戦っていくことになります。
第一章始めに受けた依頼で幼い子供2人を探していくんですが、両者共に何者かの魔法で魔物化しどちらも倒した末に死亡。妹は姉妹を案じ、姉は採ってきた山菜を家族にと手渡す。
更に、立ちはだかった高級魔物(もうちょい名前どうにかならないのか)を前に為す術がない一行の前に、姉妹の母親が自ら魔物と化し、残った末娘のシンシアを助けるべく高級魔物に特攻。魔物は撃退されるも相打ちとなってしまい、シンシアは1日で家族全員を失うことになります。
「・・・おいおいマジか!そんなストーリーなん?」
と戦々恐々としていたところに、シンシアの幼馴染リンクが禁断と言われるタイムスリップの魔法を唱えて一連の流れをリセットすることに。
なんだ、じゃあリセットされるんやな、と思いきや時間を戻そうが死亡する運命からは逃れることができず、母親と姉2人の存在が消滅します。2度救えなかった主人公からしたらトラウマもんやで・・・、章が切り替わると全然けろっとしていますが。
前回と違いきちんとした別れにはなったものの、結局死ぬんやというのが率直な感想でしたね。
その後は色々事件を解決したり、仲間と出会ったりしていきますが結構平和です。だからこそ一章が唐突過ぎだと感じましたね。
多少平和にスタートさせて、でもそういう世界じゃないんやで?と主人公に実感させた方が展開としては分かりやすかったでしょうから。
起承転結でいきなり承から入ってしまいましたパターン。見ていてポカーンとしましたよ。このあたりは感性の違いとかもあるんでしょうか。
なんだかんだ楽しそうにパロディ満載でわいわいしているんでそこまで暗すぎずといったバランス。それにしても元ネタの年代が古い(機動武闘伝Gガンダム 1994年)
ステクロの戦闘について
オートが便利すぎるが故に、マニュアル操作もあるんですがほぼ9割オートに頼ることになると思います。
敵と味方がわーわー配置されて各々が自分の役割を全うして戦っていきます。
構成されるキャラはディフェンダー(タンク)、ウォーリアー(近アタッカー)、レンジャー(遠アタッカー)、マジシャン(遠アタッカー、魔法)、チャンター(ヒーラー)の5種類から5キャラ1パーティー。
ステクロはこの構成を考えつつ育成してくのが面白さのひとつですね。
最初に育成する際はキャラ選択で結構悩むと思います。SSRキャラがいる場合優先してそっちを育てると思いますが、それだけでもダメな理由がいくつかあります。
1. タンク役の有無
ステクロはタンクがかなり重要なゲーム。SSRキャラばかりで揃えてタンクがいないと、クエストの早い段階でもパーティーが崩れます。
引き直しガチャにて天空を総べる王を引いておくのがおすすめ。上記のように被ダメを耐え凌ぎ、自己回復も持つため単独で
2. アタッカーと全体のバランス
時間制限も付いてくるため、アタッカーの割合も高めにしておくと、詰まりにくくなります。
3.チャンターはもっと高難易度で?
私自身チャンターをパーティーに入れなかったため、半憶測になりますが難易度が上がるほどチャンターの重要性も上がっていくような感じがします。
ボス戦では右上のHPバーが「☓50」となっていて、要は50本削りましょう、と。でも中央の画面ではHPバーあんて関係なく全部のHPが表示されています。
大ダメージを与えると、激烈な勢いでHPバーで減っていきますが中央のバーが0になっても右上のバーはヘリ追いつかないまま処理を待って終了します。実にややこしい。
性別選択が可能な主人公
スタート時からいきなり記憶を失ってしまった状態から最終局面を迎え、タイムスリップを行い過去へと飛び未来を変えるために戦う人。
過酷な状況ではあるもの、けっこうあっけらかんとしていて、深く思い悩んだりする場面は見られず、メンタルが強いのか単純に鈍いのか判断に迷う性格。
公式サイトにおいて学校の屋上から異世界転移したとあるため、学生であることを示唆されていますが、まだ全容はあきらかになっていない。
性別は選択できるものの、ストーリーのバランスで見ると男主人公の方がしっくり来ますが、ちょっとした百合気分を味わいたい人は女主人公の方が色々と映えるかなと思います。
声優さんの演技の面で男主人公の方が上で、残念ながら女主人公は戦闘時のセリフが結構棒読みなのが響きます。主人公であるがゆえに戦闘中もそこそこ喋るのもあって、選択時にはどうしてもこっちがいい!ということがないのであれば男主人公を推奨。
男主人公の声優さんはすでに何度もメインを張っている方ですが、女性の方は新人さんなのでしょうがない部分でもありますね。
性別の変更はガチャ石8000(ガチャ4回分とちょっと)が必要なため最初の選択はしっかり吟味しよう!
日本製RPGによくある、あんまり喋らない主人公タイプではなくガンガン喋ります。周囲に奇人変人が多いためツッコミも入れるしかない苦労人。
戦闘面に関しても、パーティーの長所を伸ばすよりも短所を補う方が役割としては適切な感じでそういった意味でも苦労人。
最終的には育成でどのキャラよりも最強になるため、主人公の育成を目標にしていくのはステクロの楽しみ方のひとつ。SSRになっていくとデザインもかなり強キャラ感が増して中々に目指しがいがあります。
ステクロのガチャについて
ガチャはスタンダードな最高レアのSSR3%型。天井は存在せず、100連までに特典が付くタイプ。
ピックアップタイプはSSR3%のうち半分である1.5%が排出率になり、2キャラの場合は0.75%ずつとなりますね。
ガチャ1回1800石というなんとも中途半端かつ量が多く見えるのが特徴。
ガチャ石が多いと、広告などで「今なら10000個もらえる!!」とか強気そうに見えればいいのかもしれません。この例えだと実際には10連も回せないんですが(笑)
ガチャチケットがそこそこ入手でき、10連を回す際にもチケット+ガチャ石で回してくれるため、それなりに10連は回しやすいように感じます。
サブクエストもオートで進めやすいため、なにかしながら進めているだけで溜まっていましたってことも多く、そこは純粋に利点。
ステクロの序盤の進め方と簡単な攻略と
・とにかくガンガン進めよう。紫ナビは見つけ次第即進めること
・引き直しガチャの選別はしっかり!おすすめは天空を総べる王
・フレンドやギルドは即座に募集、加入すること、恩恵が絶大
・軽く遊ぶだけならシステム面は無視してもいい
・装備関係も分からないならとりあえず無視しよう
様々なシステムがレベルを上げることで解放されていくことから、とにもかくにもレベル上げが最優先。
レベル上げのためにはクエストをクリアすることでもらえる経験値を積み重ねていくことが重要になってきます。
こんな感じで経験値がもらえます。56万て。これだけあってもレベル30後半になると塵も積もれば程度でしかありません。
そこで序盤攻略その1!まずはガンガンメインストーリーを進める!紫色のサブクエストは新規システムの解放になるため最優先でクリアしていくこと。
新規システムは解放しておけば、デイリーミッションが楽になります。デイリーミッションは毎日最大まで取得するとその時のレベルに応じた経験値とガチャ券1枚が手に入ります。
システムを解放しきれていないと、全部取り切るほどデイリーミッションも開放されないため、ガンガンクエストを進めてちゃっちゃと進めてしまって、デイリーを全て埋めることができればかなり優位に進められるためまずはそこを目標にしてみましょう!
その2。引き直しガチャはきっちりと考えよう。おすすめした天空を総べる王はタンク役の中ではかなり優秀なキャラで、持っていて損をしないキャラ。
普段はこういうガチャだと 股間に従え とか 自らの性に忠実に とか言う私ですが、ここはしっかりとキャラの性能で選んでおいた方が良いですね。
引き直しはSSRは1体のみなので、SRをいくつか引ければOK。
その3。フレンドとギルドは解放され次第最大まで募集・加入すること!
フレンドにはデイリーミッションやウィークリーミッションにいくつか関与するものがあり、ギルドは入らなければ挑戦することができないクエストもあるためです。
メリットが多くデメリットが存在しないため、とりあえずやっておくべきですね!
その4。システム面は気にしすぎると面白くなくなるため、まずは無視して進めよう!
1.星の亀裂
2.伝承試練
3.悪夢の塔
3.星会闘技場
4.闘魚
5.星界の遺跡
6.深淵遠征(ギルドイベント)
クエスト系でも最低これだけあり、更にイベントクエストも存在。釣った魚を戦わせる闘魚とか見たときはなにこれ?と素直に思いましたからね。今はデイリー分しか触りません。
キャラクターの育成に関しても、
1.装備と強化と錬成
2.妖精の契約
3.伝承
4.キズナ
5.覚醒
キャラの強さだけでもこんだけやることがあり、コンテンツ面ではもっとたくさんのシステムがあります。
ひとつずつ気にし始めるのはストーリーや強さが煮詰まってきてからでいいでしょう。とりあえず進め続けてみて、詰まったらそれらシステムを気にしてみて、その中で面白さが発見できればそれが一番かなと思います。
同じような点でキャラクターの装備に関係するものも、最初は無視しておいていいと思います。
一括装備、一括強化で適当にぽいぽいと付けておけば良し。限界突破させて強化してもそこまで高い効果が期待できないのが理由。
お金はむちゃくちゃ使うんで、まずは他の優先すべきポイントを回していきましょう!
まとめ
大絶賛!とはいかなかったものの、オートの遊びやすさを駆使して “手に取りやすい” 感覚がウリに感じたステクロ。
似たジャンルのソシャゲはかなり数多くあるため、どうやってステクロが独自のゲームであるかを表現してくるかに注目したいですね。
追記 ステクロ辞めました
・・・と、もうちょっとまとめくらい長く書けやという話なんですが、最後にここに追記。
この記事を書き出したのが7月26日からで、ステクロを遊びだしたのも同じ日からなんですが、7月31日にプレイをやめました。
ステクロの有償限定はさっすがに萎えた。
そこそこやったしレビュー記事も書いてるけどプレイは打ち切り。
もったいないしレビューそのものは注釈つけて送り出そう。もちろん批判内容が付くけど。
ゲームは悪くない。有償限定の文化が悪い。惜しい、惜しいなぁ・・・。 pic.twitter.com/VIPHGguozC— 冴えたスマホアプリの始め方 (@sae_sma_channel) July 30, 2020
理由は、有償”限定”ガチャを出してきたから。ただの有償ではなくて、課金しないと入手することすらできないガチャです。しかも、主人公が強くなればなるだけめちゃくちゃ強くなるキャラみたいで、最終的には持っておかないとダメだよね!ってキャラ。
このキャラは海外版だと限定でもなんでもなく恒常で手に入る強キャラの1人なんですが、なぜか日本製ではこんな扱いにされてしまいました。
私が萎えたのは、リリース一週間程度で目の前の集金に走る運営サイドのやり口。今後も似たようなガチャが絶対に出てくるのは目に見えています。
あからさまに露骨さを出してきた以上、こっちも手を引きました。
ゲームそのものは楽しく遊べていたんですけどねー。運営がアホやからゲームがでけへん、としか言いようがありません。
こういったことが気にならない、課金はしない人は私なんかの意見には目もくれずに遊んでみるのが一番だとも思います。
私自身、最後にこんなことをレビューとしてお話しているのはいい気分がしないんですが、ここまでレビューを書いていてもったいなかったのもあって、こうして追記しました。
今更ながらですが、ソシャゲを壊すのはゲーム性ではなく運営側であることをまざまざを見せられました。以上、後味の悪いステラクロニクルのレビューでした・・・。