少しずつ夏が過ぎ去りつつある9月になりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私は最近はパワプロ2020の栄冠ナインにどっぷりと浸かっております。
イラつくのは嫌いなんでオンストガンガン使う派なんですが、スカウトが楽しくて楽しくて仕方がありません。時間泥棒極まりないゲームです。
そんな中、2020年9月9日、Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories(以下リゼロス)が配信されました。
小説化になろうでもきちんとブックマークをしている私は、喜んで遊びだしましたよ。
【事前登録】Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories(リゼロス)の情報まとめ 、配信時期、原作の面白さは?
今回はリゼロスのレビューのお話になります。
当サイトでは攻略はあまり重要視せず、ゲームの雰囲気やゲーム性への感想がメインとなるため、リセマラや最強キャラなどはほぼ触れません。
そういった攻略情報が欲しい方は、企業系ゲームサイトへとお願いいたします。ではスタートです。
※注意※
当記事では、リゼロに関するネタバレも多少含まれています。
現在リゼロを絶賛読み進めている人はご注意下さい。
忙しい人のために5分で分かる”リゼロス”とは?
・ストーリーを中心に展開
・原作ストーリーに “if” 展開
・ストーリーはフルボイスじゃない
・戦闘システムは平凡
・ガチャは記憶結晶(装備品)ゴチャ混ぜの闇鍋ガチャ
・配信直後はラインハルトは不在
ジャンルはRPGですが、ゲーム性としてはアドベンチャーのほうが色濃いリゼロス。
ストーリーは原作の長月達平先生が直々に書いており、本編リゼロを追憶する内容でありながら、本編とはまた違ったもしもが楽しめるのがリゼロス。
分岐を見ても分かりますが、めちゃくちゃ力入ってますよね。普通の家庭用で遊ぶアドベンチャーゲームでももっと分岐は大人しいですよ?
ちなみにこの分岐はif展開が起こります。スバルの異世界転移後、もしも誰かと出会ったら、というもの。
それだけにフルボイスではないのが残念で仕方がありません。
リゼロの面白さって、文字だけでもかなりのものなんですが、やっぱり声が入って余計に感じ入るものがありますからね。
スバルを始めとした味方陣営の強烈な断末魔や叫びっぷり、ペテルギウスを始めとした魔女教大罪司教のいやらしさ、聞いていてハラハラドキドキするし、ムカつきますが、喜怒哀楽を揺さぶられてこそのリゼロでしょうて!!
肝心のRPG部分は、良くもなく悪くもありません。ぶっちゃけ平凡。
システム面でも現状はそこまで面白さを感じる部分が少なく、やはり平凡。
RPGだと思って期待するのはちょっと難しいかもしれません。
そしてガチャ。最高レアの星3は7.5%とかなり高確率で排出されます・・・が!
戦闘できるキャラクターに関しては2.5%となり、残りの5%はキャラが装備できる記憶結晶。
ガチャで虹が出ても安心しきれないのがリゼロスのガチャ。
「やった!!虹だ!!!」→記憶結晶(^^)v
という結果も頻繁に起こり得ます。ガチャの演出で虹扉、パック、ベアトリスの喜びが出たら、おそらくは星3のキャラ確定なはず。
総じてストーリー重視の付属としてRPGが付いてきたよ!というゲームになったリゼロス。
このソシャゲ、実はスバルには精神力が備えられていて、ストーリーを1話読むごとに消費していき、10ある精神力が0になるとストーリーが進められなくなります。
毎日3回復するため、なくなったらおとなしくスバルを休ませましょう。なんか妙にリアルです。
ま、最初の内は休まずにレベル上げだのなんだのさせられるんですがね。ヒャッハー!!
そして、リゼロスの目玉でもあるラインハルトさんは配信後は出てきません。詳しくは下へと。
リゼロスのストーリー
リゼロスではスバルの記憶が無くなり、夢幻術士のシオンと出会ったことから始まります。
森の中で目を覚ました―――は自分のことが思い出せず、名前がナツキ・スバルであることのみを咄嗟に思い出します。
深い森の中、がさごそと物音がしたため助けかと期待するも、見たこともない化物がズラリ。
原作を追体験し、シオンとともにスバル自身の記憶の中の世界である追憶郷を進んでいくことで記憶を取り返していくことになります。
シオンの話では、とある人物の力で記憶を消された、らしいです。
リゼロ本編でも、記憶を失わせることができるやつがひとり存在します。
正確には記憶を食べることができる、ですが、魔女教大罪司教の “暴食” ライ・バテンカイトス。
アニメ2期をご覧の方には記憶に新しい、レムの記憶と記録を奪い、クルシュの記憶を奪ったクソ野郎。
・・・なんですが、今回スバルの記憶を奪ったのはまた別の夢幻術士である可能性が高いためライじゃないそうです。
ライが食えば追憶郷とか言ってられないでしょうからね。
リゼロスのコンテンツ
メインとなるのは、記憶を失ったスバルがシオンと共に行くクエストと、過去を辿っていくストーリー、そしてPvP要素として戦わせられるアリーナの3つ。
他にも、イベントでは討伐イベントなども新規で開催されています。
ストーリー
スバルが本編で歩んできた過去を辿っていくことができるもの。
スタミナとは別に精神力が最大10までで備わっており、ストーリー1話見るごとに1消費するようになってます。
本編と大きく変わるのが、選択によってはまた違うルートを辿ることができること。
最初の山場になるエルザ戦では、本来は何度も死に戻りをした後にラインハルトの登場で事なきを得ることになります。
リゼロスではラインハルトではなく、ユリウス、ヴィルヘルム、ラムなどがエルザと対峙するifルートがあり、さて結末がどうなるかは実際に見て欲しいところ。
基本的にバトルは起こらず、その都度選択肢を選んでいき、知識・勇気・ノリ・魅力のパラメータを獲得しつつ進めていくのが流れ。
ストーリーをクリアすることで、キャラクターのメモリーボードを解放するための素材も入手できるため、日々積み重ねてクリアしていくことが育成にも繋がることになります。
1度クリアするとスキップも使えるんで、できることならあふれさせることなく使っていきたい。
クエスト
こちらは記憶を失ったスバルがシオンと共に追憶郷を進み、自らの記憶を取り戻していくことを目的としたシナリオ。
バトルがメインとなり、毎回発生するため4体のキャラで攻略することになります。
クエスト内のストーリーではそれなりにキツイ状況でもあるんですが、スバルとシオンがコントのようなやり取りを繰り返すせいもあってか、どこか緊張感が足りません。
「無事ですかスバルさん!大変!顔がめちゃくちゃです!」
「何もされてねえよ!デフォルトだよ!!」
というやり取りが、お互いにまだ知り合いじゃないくらいの間柄で平然と行われます。君たちはもうちょっと雰囲気というものをだね・・・。
ストーリーを進めていくためにはクエストのクリアも必須であり、クエストのクリアには育成が必須。
この三権分立制は良いですね。クリアに達成感が付いてくるし、ストーリーを進めるためのモチベにもなります。
シオンについてのあれこれ
夢幻術士と名乗るシオンは記憶の失ったスバルの前に現れたエルフ族の女性。
外見は若いですが、エルフ族は長寿で見た目が変わらないため、実はババa(以下略
リゼロにおけるエルフ族は、亜人戦争の名残や嫉妬の魔女サテラの影響で人里を避けるようになっており、森奥でひっそりと暮らしていることが多いおとなしく控えめな種族。
だという中で、シオンさんはなかなかにはっちゃけた性格をしていて、へんな擬音を好んで使い、喜怒哀楽の感情をストレートに出してくるなど、普通のエルフに比べるとかなり変わった人。
序盤を見る限りやはり謎多き人で、スバルを助けたい気持ちはあるのは間違いないでしょうが、核心に触れないままスバルと接している部分も多いように感じます。
クエスト1章の終盤に出てきた “敵” も意味深なことを多く語ってきますが、さて真相はどうなるのでしょうか。
アリーナ
皆さんご存知、闘技場。今のソシャゲでは常備されているといっても過言ではないコンテンツ。
勝った負けたを繰り返して、アリーナのコインをゲットして星3のキャラの欠片を集めるのが流れ。
・・・素朴な疑問なんですけど、別にリゼロにアリーナって関係なくない?って思うんですが、どうなんでしょうか。
>>
それはさておき、配信直後の今、特に話題になっているミミちゃん。アリーナの上位クラスに行くと、この子がいるかいないかで難易度が大幅に変わるそうだ!持っているキミはチャンスだ!ちなみに私は持っていないぞ!
最適解を求めてキャラを育てていくのもリゼロスの醍醐味のひとつでもあると思うんで、ミミとプリシラと状態異常耐性の記憶結晶があれば、攻めていくのもいいんじゃないかなと思います。
リゼロスの戦闘システムについて
ターンとwave制が採用されたオーソドックスなRPG。
キャラクターには属性、リーダースキル、ボーナススキル(パッシブスキル)、そしてスキルが3つ、その中の1つが必殺技のような形で存在しています。
キャラの持つ素早さの順番に行動し、お互いに殴り合い全滅させていきます。
オート機能と倍速機能は標準で装備、戦闘そのものに手間はありません。
個人的には、戦闘はそこまで面白いとは言えないところ。必殺技のモーションは悪くないんですが、5回みたらもういいやってなります。
SDのクオリティもあまり高いとは言えず、そこまで奥深さも感じられない、といったところ。
メインヒロインであるエミリアとレムの勝利モーションが全く同じなのはちょっといただけません。今後の実装に期待です。
リゼロスの育成について
・レベルアップ
・スキルレベルアップ
・レベル上限アップ
・覚醒
・メモリーボード
おおまかな育成はこんな感じ。レベルを上げて、上限を上げつつ、ストーリーで入手できるメモリーを使ってメモリーボードを埋めてパラメータを上げていきます。
メモリーボードは4段階と同じキャラが被った場合の覚醒用と合わせて合計5段階。
キャラ被りによる覚醒は、そこまでゲームバランスを崩すほどのものでもないため、ガチャで何度もキャラを引く必要はあまりなさそう。
レベル上げ用、スキルアップ用、上限アップ用と、とにもかくにも育成アイテム集めのために、周回は必須。
スキップ機能は存在しないため、地道にコツコツと溜めていくことが大事になってきますね。
リゼロスのガチャについて
リゼロスのガチャはキャラクターと、キャラクターが装備することができる記憶結晶の2つが混ざったタイプのガチャ。
ガチャ確率は最高レアの星3キャラが2.5%、星3記憶結晶が5.0%と合計で7.5%で最高レアが引くことができます。
確率だけ見れば、そこそこ引けそうに思えるんですが、実はこの引けそうという感覚が罠。
よっしゃ、虹やんけ!
が、
なんや、記憶結晶やんけ・・・
とガッカリすることもそこそこ。
これ、どっかでデジャヴ感じるなー、とか考えてたんですが、思い出しました。
虹が出てガッカリするのはダメ。
ドラガリだ!それも今のじゃなくて、以前のキャラとドラゴンと護符がごちゃまぜになってた頃の!
※今はキャラとドラゴンのみになり改善しています。
見ている限りでは、キャラと記憶結晶には演出差を付けているため “虹扉、パック登場、ベアトリスのセリフ変化” このあたりはおそらく出れば星3キャラ確定だと思います。
逆に金扉で演出なしだった場合は、ふわふわ浮き上がる演出で虹に昇格しても記憶結晶の確率が高いかもしれません。
出たら嬉しい、喜べる、ことが大事。すり抜けとか被りとかあるから安心できないんだけどね!
ココが良いとこ!リゼロスさん
ストーリー面
ある意味ではここが1であり10でもあるリゼロスのポイントだと思います。
スバル自身が陥った状況もそうなんですが、やはりifストーリーは原作好きな人にとっては垂涎ものですからね。
あのキャラがここでいてくれたら、そんな場面がとうとう原作の長月先生が手を加えて登場するんですよ!
正史が決まっている以上、根本から変えることはできないんですが、それでもいないはずのあの人がいてくれる頼もしさを感じられます。
ユリウスルートでは、助けを呼んだスバルに迷いなく貧民街への同行を願い出ています。
原作ではスバルとの出会いの場が最悪だったのもあって、お互いに険悪になりましたが、ifルートでは立場的にも一市民と一騎士ということもあってお互いに友好的。
ラインハルトが一蹴したエルザに望むことになりますが、結果は如何に。
こうしたストーリーと結末を楽しめるのは、リゼロスの良きポイントですね。さまざまなキャラのifを見てもらいたい。
ココは悪いよ!リゼロスさん
なんでフルボイスじゃねえんだ・・・!
ほんとにもったいないの極み。
小説は活字を見ながら想像する楽しみがあって、アニメやゲームでは声と絵があるからこそ楽しいんですから!
リゼロは他の作品に比べても、敵味方もひっくるめて感情が表に出てくるからこそだと思っています。。
回想機能がなく、内容の見返しは(ゲーム内の)精神力が必要にある
ストーリーの見返すための回想機能がなく、精神力を消費して見るしかなく、クエストではバトルを挟まないとスバルとシオンのやり取りを見返せません。
リゼロは考察が面白い作品なんで、ここらへんは便利にしてくれた方がありがたいですね。
やることの多さとスキップがないゲーム性
育成ダンジョンなどで集めるべき素材も多く、デイリーでこなすためのダンジョンもの数も多いです。
EXP特訓所、進化の洞窟、技能の祠、など、1日3度のダンジョンが多いため、スキップがあれば育成も捗ればよりストーリーに集中できていいと思いますね。
結構運営さんもがっつりとスタミナを配ってくれるんですけど、消化しきれません。スキップがあれば・・・。
・・今から実装しようとすると、根本的に変えないといけなくなるはずですから無理なんでしょうけどね。
どうなる?剣聖ラインハルトさん!
配信直後のキャラの中に名を連ねることはなかったラインハルトさん。
原作を知らない人に、ラインハルトを一言でまとめると “世界に愛されたスーパーチートイケメン”
作中でも倒す方法は無いと言われていて、とあるifルートでスバルが1000回以上戦っても勝機に欠片すら見出だせず、ようやく見つけたのが彼の名誉を徹底的に貶め続けて社会的に滅ぼすというもの。
心技体全てが完璧過ぎて、本人に対しては何もかもが通用しないというとんでもない男。
リゼロの世界には加護と呼ばれるものがあり、先天的に備えられた才能のようなものです。
使えない加護は百人に一人、使える加護は千人に一人、そこそこ希少な加護は一万人に一人、すごい便利な加護は十万人に一人、この世に一つしかない加護は百万人に一人、複数の加護は一千万人に一人。
ラインハルトはそんな中、自分自身が望めば加護を授かることができる力を持っているため、他の有象無象とはそもそも生きてる世界が違います。
「初見の加護」の性質で初めて見る攻撃が絶対に当たらない。「再臨の加護」で二度目以降に見る攻撃が当たらない。
「先制の加護」で奇襲を受けず、初手が必ず当たり、「不死鳥の加護」で1回コンテニュー付き、使っても「続・不死鳥の加護」でもう一回コンテニュー付き。
さあ!リゼロスでどうやって再現しようかァ!!!
普通のキャラと同じ性能にすると、ラインハルトじゃなくなるし、原作通りの強さを備えるとリゼロスがゲームではなくなります。・・・あれ?リゼロス詰んでない?
となると、やはり超絶に手加減させるしかあるめぇよ・・・。剣聖の証である龍剣は絶対に抜かせません、加護は本人の意志で封じている(できるかは知らない)状態にして、なんとかリゼロス内で最強程度のポジションに収まってもらいましょう。
何度も言いますが、この子がちょこっと力を振るうだけでゲームが成立しなくなります。
とにかく制約を積み重ねさせて、手足をがんじがらめに縛り付けるくらいしか方法がなく、これから出てくる場合は怖いもの見たさな面が強いですね。
まとめ
リゼロの良さそのものを活かし、RPGに落とし込みつつもキャラの良さ、ストーリーの良さも詰め込んできたリゼロス。
ゲーム性がチグハグになっている部分が気にかかりますが、原作に興味がある人はストーリー部分に注目して遊んでみる価値があるかなと思います。
育成面、戦闘面、ガチャともう少しバランスを整える必要はありそうにも感じました。
スキップが無いのなら、色々な面において、周回の必要性を減らしていかないと、ストーリーを堪能する前に面倒さが上回ってしまうんじゃないでしょうか。