
2020年9月3日、ひぐらしのなく頃にの最新作、ひぐらしのなく頃に命(以下ひぐらし命)がソシャゲとして配信されました。
当サイトでは事前登録段階でもお話させていただきました。登場人物の紹介やちょっとした考察をしたりしてきました。
よろしければお暇のあるときにでもどうぞ。
さて、始まったひぐらし命ですが、初日から(悪い意味で)飛ばしに飛ばしましたね。
今回はそんなひぐらし命のレビュー回になります。凄いことになっているんで、覚悟していきましょう。ではスタート。
※注意点※
当記事は、2020年9月現在のひぐらし命のレビュー記事となります。
時間が経ちますと変更点も多くなると思いますが、ご了承下さい。
忙しい人のためのひぐらし命とは?
・ストーリーは原作を知っていたほうが面白い
・ガチのマジでプリンセスコネクトRe:Dive(以下プリコネ)のまんま
・内容は色々とバランスが悪くなったプリコネ
・バグとメンテナンスのオンパレード
簡単に言うと、プリコネそのまんまです。ガチでここまで同じにしてくんのか・・・というソシャゲです。
もっと起源のことを言うなら、プリコネそのものも刀塔伝奇という中国製のソシャゲが元になっているため、だったらプリコネもパクリやん、って話なんですが、まあ見ましょう。
戦闘面でまんまとかじゃなくて様々な面でまんまです。ゲーム画面の作りやら何やらが同じなんで、さすがにそこまでやるんか、とちょっとドン引きした次第。
ひぐらし好きの人は・・・まあ遊べるんじゃないでしょうか。うん。
あと、プリコネ知ってる人は遊びやすいと思います。マリカーを知ってたら大抵のカートゲームは遊べるやろの精神です。
ですが、バランスに関してはあまり良くありません。
序盤からサクサククリアしていけないため、周回してプレイヤーのレベルを上げて、キャラのレベルの上限も上げつつレベル上げしていく形になるんですが、スタミナの効率も激悪なため、テンポの悪さが常につきまといます。
更に、配信直後からバグとメンテが繰り返されたため辟易したプレイヤーも多数。その中には私自身も含まれています・・・。
ストーリー面は悪くないんですが、クエストのクリアと連動していくため、見るためにはどうしてもゲームと向き合わないといけません。
どうしてもバランスの悪さが目立ってしまうゲーム、というのがひぐらし命の簡単な評価となってしまいました。
残念ながら、評価には値しないゲームだった
自分でも遊んでみて、たくさんスクショも撮って、レビューできそうかなあ、なんて考えていたのも束の間。
メンテナンスが始まって、おいおいFGOの再来か?なんてことを言っていたら色々とシャレにならない展開になってきました。
・メンテが明けてメンテが始まる
・メンテの原因が第三者からの攻撃とアナウンス
・普通のクエストでも難易度が激高
・超周回ゲーなのにスタミナバランスが極悪
・そこらへんでバグが盛りだくさん
運営会社は大手ではないためおそらくはサーバーはそこまで用意しきれなかったのもあるのでしょう。
ですが、攻撃されたと言われても、こっちは「え?なに?」としか思いません。ひぐらしでそんなこと言いだすと「雛見沢症候群にかかったんかワレェ!!」とネタにされるやろうなあとか思ってたら、やっぱりネタにされてしまいました。
初動でやっちまったことで評判も悪化、何度もメンテを重ねるゲームの弱さも露呈してしまい、メンテが多少減った今でもひぐらし命=メンテゲーの評判はすでに消えないレベルであり、今後長く遊ばれていくかと難しいです。
ストーリーは
簡単にひぐらし命のストーリーも入れていきましょう。
雛見沢大災害で身内を亡くした主人公の公由一穂は事件から10年後、本来入ることが許可されていない雛見沢村へ一人で向い、『ツクヤミ』というバケモノに襲われます。
間一髪のところで、神様である田村媛命(たむらひめのみこと)に助けられ、ツクヤミと戦う力を与えられる。
一穂は雛見沢村にある、亡くなったはずの祖父の実家の電話番号からポケベルに連絡が入り、さまざまななぜ?を解き明かすために村へと訪れたという。
戦う力を与えられた変わりに協力を強いる田村媛様。ツクヤミが落とすカケラを集めつつ祭具殿を目指します。
なんやかんやで祭具殿にひとりで入った一穂ですが、入ったはずが外に出てしかも夜。あれれー、なにかおかしいぞー?(棒)
現れたツクヤミの前にひとりの少女が立ち塞がり、ツクヤミを粉砕。もうひとりの主要キャラ、赤坂美雪がここで登場。一緒に原作キャラの沙都子と梨花も登場。
状況が掴めない一穂ですが、誰がどう見てもタイムスリップした状況。でもツクヤミは出てきます。美雪も原作にはいません。このへんはタイムパラドックスが起きているのかもしれないですね。
わけもわからないまま、公由の家に送られていた一穂はふと出た「ここは本当に雛見沢なのか」という言葉を美雪に詰問されたことでネガティブな感情が駆け巡り、その最中に気絶してしまい――――
・・・というところまでが一章でした。二章に入るとこのやり取りの意味も解説されるんですが、すぐにまた竜宮レナと出会ったことで新たな疑心暗鬼が芽生えることになります。
ストーリーの作りそのものは、人が見るとひぐらしらしさとはまたちょっと違った解釈に見えるかもしれない、というのがストーリーに対する感想。
原作にはない魔物のような存在、タイムスリップなどファンタジーな要素が増えたり、していることが理由ですね。
ですが、そういったひぐらしらしさとは別要素を抱えながらも、先が気になる展開を作ってきたり、伏線を貼ってきたりと面白いと思える点もひぐらしらしさでもあると思ったんで、ストーリーに関しては、ゲームそのものの評価とはまた別に評価するべきでもあるかなと思います。
どうしてこうなったのか
制作会社に開発力が無かったこと。
この一点が天元突破してしまったために出来上がったものが、とんでもないことになったのがひぐらし命。
事前登録の記事の中でもお話したんですが、開発・運営を行っているのはひぐらしの版権を持つ大一商会の子会社であるディ・テクノ。
外部に委託せずに傘下の会社で完結させることで、コスト面を含めた実を取りに行った形でしたが、見事に何も生み出せませんでした。
ディ・テクノ自体が従業員12人くらいのほんとに小さな会社ですから、1から新しく作り、それがとんでもなく画期的で面白い!なんて都合のいいことはなく。
おそらくはひぐらしのソシャゲを作ることになったけど、大型のタイトルを扱うには難しい、ならば既存のゲームをパク(略)アイデアを頂戴してみよう、となったのではないでしょうか。
すでにソシャゲ業界は少人数で大ヒットを狙えるような市場ではなく、モンストのような誰もが羨む大ヒットは今は夢でしかありませんし、FGOのように初期に大コケして盛り返した、なんて可能性すらありません。
プリコネは面白いゲームであることに変わりはないんですが、ゲーム性以上にバランスが整えられていて、多く存在するキャラの良さも相まってヒットに繋がりました。
外を真似ただけじゃどうにもならないんですよね。
最初から外部委託にして、それなりのゲームを作り上げていれば良かったものを、と考えなくもありません。
あまり有効的ではないんですが、もっと簡単なパズルゲーみたいにして、ストーリーを中心に展開させていたほうが、まだ望みがあった・・・かは分かりません。あくまでも私の素人意見ですからね。ゲーム作るのって難しい!
どうすればひぐらし命は生き返るのか
とりあえず不具合系を一掃しておかないと話にならないんで、バグの除去と緊急メンテの頻度を下げて、ゲームとして最低限成り立たせられるようにして欲しい。
あとはバランス関係の全見直し。スタミナ配分、難易度調整など、せめてアニメが放映する前までにはなんとかしないといけません。
アニメが放映されるとなると、声優さん達による番組なんかも増えてくるわけでして、そこで当然のように、
声優さん「ひぐらし命も配信中だから、ぜひ一緒に遊んでみて下さい!」→緊急メンテ、バグ、バランスおかしい状態のまま・・・。
・・・さすがに笑えませんよね。しかもひぐらしは今になってニコニコにチャンネルを構えてニコ生も配信しています。
アニメ放映前までに改善されないと、コメントがえらいことになるのは誰の目にも明らかです。
あとはプリコネの経験談を出すなら、タイミングを見計らっての石のバラ撒きは結構効果が大きいようにも感じます。
あっちもそれなりに炎上した歴史がありますが、それ以上にいいタイミングでそっと石を渡してくる機会を増やしたことで、
「遊んでくれてありがとう^^」と「石くれてありがとう^^」
と、お互いに感謝し合う場面が増えてきたことも盛り上がりを作った理由かなと。もらった10連で引けたガチャほどうまい飯はありませんからね!
現状のバランスだと、課金勢でも続けていけるかも難しく、すでにセールスランキングでも100位にも表示されていないため、流行させるための手段のひとつが無くなりました。
※順位が上であるほど人の目に付く機会も増えるため。
悪評も回っているため、今後の展開はかなり難しくはなります。
こうなってくると、もう地道にやっていくしかありません。細かな気配り、バランス配分、たくさん課題があるものをちょっとずつこなしていくのが一番の近道かもしれないですね。
まとめ
それにしても、盛大にずっこけましたね。特に第三者による攻撃は色々な意味でネタになってしまったのはちょっと悲しいところ。
私自身もメンテ、メンテの合間にもういいや、ってなってしまい投げました。買ったゲームならキレていた場面でしたね。基本無料のいいところでもあります。
ただ、ストーリーが好きな人は触れてみてもいいんじゃないかなとも思うんで、地道な改善作業と良質な運営をしていくことで数年後に笑い話にできれば一番でしょう。