秋もめっきり深まってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今年はさまざまな事情からも読書の秋が一番となる年かもしれません。

そんな秋に登場するのが、人気漫画『五等分の花嫁』のアプリゲーム『五つ子ちゃんはパズルを五等分できない(以下ごとぱず)』

これがまた面白い作品でして。同じマガジンではダイヤのAやはじめの一歩が休載気味で、かのかりやブルーロックと一緒に終了まで毎週楽しみにしていましたね!

今回はごとぱずの事前登録のお話。とはいえ、配信日が近いんでほぼキャラクターの振り返りみたいなことに近いのと、期待と不安を述べております。

すぐにまた遊んでレビューになるかなと思います。その次の日にオクトパストラベラーが待ってるんですが。

寝れない日が続くかも知れません。嬉しい悲鳴なんですけどね。ではスタート。

五等分の花嫁とは?

週刊少年マガジンにて連載されていた春場ねぎ先生によるラブコメ漫画。単行本全14巻、122話で完結済みでアニメは1期が放映済み、2021年1月から2期が放送予定。

五等分の花嫁は、1話で5つ子と風太郎が結婚式を挙げる場面から始まり回想始まるストーリー。

主人公の上杉風太郎がアルバイトとして5つ子の家庭教師となり、ゆくゆくは花嫁として迎え入れることになります。

5つ子の”誰か”と結婚することを一番最初に知り、それから風太郎と5つ子の出会いから始まり家庭教師を縁にした交流が行われていきます。

最初から終わりが見えた状況で、誰と結婚するのか、どんなルートを辿るのか、推測したり自分の推しを選んで応援したりとさまざまな方向から色々な楽しみ方がありました。

もしかしたら5人全員のハーレムエンドなんてこともあり得るかと、ハラハラしたもんです。・・・実際ちゃんと読んでいくと絶対に無いってわかるんですけどね。

よく紹介されるときに、漫画とは思えないほどドデカく見開かれた5つ子の絵とセリフが出てくるんですが、それ以上に見て欲しいのはその場面に至るまでの経緯だと思うんですよね。

如何にしてそこまで辿り着いたのか、どうしてその見開きとセリフが心にぐっと来るのか。上手く作られてますよ、名作です。

ごとぱずの登場人物をおさらい!

そんなごとぱずを支えることになるのはなんといっても5つ子の魅力。

やっぱりギャップだと思うんですよね。それぞれ見た目通りの部分があったり、意外な一面があったりするんですが、その描写がまた上手いのなんの!

ヒロインのうち誰が好きなのか。いわゆる推しを作り応援するスタイルも確立され、誰もが喜怒哀楽をフルブーストさせて毎週を迎えていたものです。

上杉風太郎

CV.松岡禎丞 最初期はテストの点は取れるけど融通が利かず、人付き合いも無いためコミュ能力が壊滅的に悪く、口も悪い。これだけ聞くとただ最悪な男。

5つ子全員との第一印象も四葉を除けば最悪極まりないもので、上辺のみ、怒り、無関心、喧嘩腰と何かしらの確執を持ったまま家庭教師を受けることに。

家庭教師をしながら、事件が騒動が起きると最初は家族のためお金のために不本意ながらも解決に奔走していき、少しずつ姉妹のためにと変わっていきます。

実はと言うほどでもないんですが、物語中誰が一番変わったかと言われると風太郎なんですよね。

彼が5人に対して学業面での成長を与えながら、自身の成長を5人から受けていくのも五等分の花嫁の面白さ。

1巻から読むと、徐々に変化していくことから劇的に変化したようには見えないんですが、1巻と最終巻を読み直すと「お前、誰だよ!」レベルの違いはいくつもあります。見返してみるとまた面白いかもしれません。

表紙は12巻でやっと飾り、巻初の人物紹介では最初から最後まで1巻の切り抜きのまま、と待遇そのものは不遇でもありました。

・・・ごとぱずのストーリーでの表記は『アナタ』になっているんですが、風太郎だよね?実はオリジナル主人公でした、とかないよね?さすがに勘ぐりすぎか。

中野一花

CV.花澤香菜 中野家長女。お姉さんだけどズボラ、まとめ役だけどどこか感性がおっさん臭かったりする子。やたらと風太郎にエッチなことを尋ねる回るのはお姉さんとしてもどうかと思います。

最初は上辺のみの愛想良さを振り撒き、序盤にあった花火の事件から味方ポジに入るものの、姉気質が祟ってか自分の気持ちに気付いた後も調和を考え他の姉妹を応援してしまったことから、少しずつ道が逸れはじめます。その後の展開は・・・ぜひ原作を・・・。

一花は全体で見ても立ち位置が凄い難しかったんだろうなあ・・・と思わざるを得ませんでした。

終盤の立ち回りはちょっとやっちまった感が強いんですが、一花の人となりを含めてどうしようもなかったんですよね。あのハイライトの消えた眼は怖くもありどこか寂しくもあります。

キャラクターブックによると「一花は悪いことさせた方がかわええな・・・」と先生ご本人が気付いたそうです。先生ェ・・・。

先生ひどいよなーと思いつつ読み返してみると、愛ゆえに修学旅行で必死に立ち回り、泥をかぶり、嘘を付くのも、全部バレて泣いてしまうのも、最後には他の姉妹の手助けもしてしまうのも愛ゆえにと考えると、めちゃくちゃ必死で可愛いやん・・・。でもアニメで再現されたら再度激烈に叩かれそうでそこが怖い。

中野二乃

CV.竹達彩奈 中野家次女。分かりやすい感情直結型の子。一番やっかいではあったものの、一番年相応とも言えたかもしれない子でもありました。

とにっかく序盤から中盤までの立ち振舞いから、立場的にかなり損をしていて、アニメの一期でも他の姉妹に比べると見せ場が薄かったのもマイナスイメージ。さすがに睡眠薬はちょっと・・・。
キャストによるリアルイベント中の5人の印象に残ったシーンで、他の姉妹名場面、二乃は一人だけ「早く帰れよ!」の場面を選ばれたのもまた不遇でした。初期の人気投票も僅差とはいえ最下位だったのも向かい風。

そうなると、見せ場が来るのは中盤以降。ここからの巻き返しは凄かったです。

後半の二乃は凄くいいですよね!強気な部分はそのままに、気遣いが出来るし、女子力も高いし最強クラス。コイキングがギャラドスになるくらいには最強になりました。
元々の人となりが「誰よりも家族を愛する」からこそ、当初は不純物でしかなかった風太郎にもキツく当たっていて、認めるまでにも人一倍時間がかかってしまったが故だった風太郎を身内と認めてからの二乃は可愛い!とか好き!とかだけじゃ言い表せないものがあります。

中野三

CV.伊藤美来 中野家三女。ヘッドホンを身に纏う大人しめの雰囲気なダウナー系歴女。

四葉を除いて初めて風太郎と和解し、初めて風太郎に恋をしたのも三玖でした。

姉妹の中でも特にギャップが大きく、序盤からかわいいところを多く見せられたことからも、人気がダントツ。
他の4姉妹で2位から5位までで400票くらいしか差ない中、2位に1000票差を付けてのトップ。

 

読み切り時代から一番デザインが変わっているのは有名なお話。詳しくは0巻を!!それにしてもあの三玖、言い方は悪いですがかなり芋っぽい。

中野四葉

CV.佐倉綾音 中野家四女。天真爛漫で純粋無垢!と同時に5人の中でアホの筆頭でもあります四葉。上のポーズ可愛いですね。

最初は反目しあっていた中でも四葉だけは協力的で、味方でいてくれたことで風太郎も精神的に助かった部分は大きいはず。

ストーリーが進むごとにちょっとずつ理解しあえていく他の姉妹と違い、逆に聞き分けが良すぎたが故にストーリーが進むほど本人の歪みが明るみになっていくのはいいですよね。
そのまま進んだらただの良い子ちゃんで終わる場面でしたからからね。
自分を後回しにすることで、他の子を取り持とうとするけれど、でも他の子からすればそれはただの自己犠牲にしかすぎない、というお互いにとってのジレンマもあって、また違った個性と向き合っていかないといけません。ここらへんの上手さも五等分の花嫁の魅力。

彼女の名シーンは意外と切ないものが多いのも特徴。

原作が原作である分、オリジナルストーリーが展開された場合、この子はどうなるのかが一番気にかかります。

中野五月

CV.水瀬いのり 中野家五女。風太郎と最初に出会い、いがみ合いながらも少しずつ歩み合っていく子。カレーは飲み物ではありません。

しっかりしているようでどこか抜けていて、素直なようで頑な、と私は一番読んでいて掴みにくかった子でした。

風太郎と最初はぎゃいぎゃいケンカしながらも渋々従う形でしたが、中盤以降はお互いに理解し合うことで目的へ向かっていく関係に。

恋愛が主戦場になる後半戦では、全然それっぽい描写が無いことからも、他の姉妹は恋愛感情がある前提で進む中『五月って恋愛感情があるの?』の段階。

それでもこの後にお控えなさる無堂先生と対峙し、亡き母親の話でもメインを張るため、ストーリー全体で見ると明らかにキーになる子でもあるんですよね。

・・・でもなんでか影が薄く見えるのは何故なんでしょうか。他の姉妹と違って劇的な何かがなかったからなんでしょうかね。

無堂

 

出展:春場ねぎ 五等分の花嫁 講談社

風太郎の妹のらいはちゃんも、5人の父親のマルオもすっ飛ばして、からの~無堂ッ!!

人物としては、まさに絵に書いたようなクズそのもので、母親である零奈が5つ子を宿したことを知ってお金関連の責任など全て投げ出してトンズラ。
生まれてから一度も会っていなかったにも関わらずに唐突に登場し、全員引き取ると言い出したものの拒否られ、五月の夢を破壊しにかかり、マルオの都合悪い部分だけ否定して評価下げ、とクズさにアクセルを踏みすぎてブレーキを置いてきた人。
正論を吐いているように見せて人を貶める邪悪さ、クズさのベクトルは違いますが3月のライオンの川本父といい勝負です。あっちはあっちでとんでもないんですが。

役割としては、それまで風太郎と対峙していた(作品的に)イヤなやつである父・マルオを掘り下げることと評価を上げることを目的としていましたね。

何が悲しいかと言うと、5つ子の個性や癖はしっかりとこいつから受け継がれていること。性根が似なかったのが一番幸いではありましたが。

そんな無堂先生ですが、ごとぱずに登場はあるのか!乞うご期待!!あるわけねえだろ

ごとぱずの運営会社は?

株式会社enishが開発とおそらく運営も担当。会社の規模は中規模ほど。

・VGAME
・De:Lithe ~忘却の真王と盟約の天使~
・欅のキセキ 日向のアユミ
・HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD

などを開発されています。評価は厳しいものがそれなりに見られ、どのゲームでも全体的にバランスが甘かったり、バグの調整が遅い、もしくは対応できていない、など。

ゲームそのものは悪くないんだけど、運営がやらかしたりすることもあるなど、少々不安もある・・・かもしれません。

ごとぱずの配信時期は?

2020年10月27日に決まりました。意外と早かった・・・。

ごとぱずのゲーム性とストーリーと

ゲームジャンルはパズル+アドベンチャー。

パズルが付いていますが、おそらくはそこまで期待しすぎるのは酷かもしれません。

ゲーム画面が配信直前の今になってもあまり表に出てこず、公式サイトにも詳しいゲーム画面がなく、

のみ。これまでゲームで遊んできた経験則なんですが、ゲームを表に出したい場合は出す情報ってめちゃくちゃ大事なんですよね。
発売前のゲームはどれだけわくわくできるか・させられるかがが命。ごとぱずはパズルゲームとしてはそこまで推せる部分がないんじゃないのかなと。

変わってアドベンチャー部分はごとぱずののメイン要素。フルボイスのオリジナルストーリー。

ごとぱずの期待面

5つ子はやっぱりかわいい

みんなかわいい。これだけでもゲーム化の価値はあるってもんです。

当然ガチャは出てくるでしょう。5つ子以外のキャラは出てこないでしょうから、必然的に衣装違いの5人が逐次投入されます。

既に踊り子?のような、キャラによっては妖艶さすら感じさせる衣装の5人のものがあったりと、紳士としては見逃せません。

原作とは違うifルート

やはりここ。一番はここですよ。複数ヒロインが登場する作品において、ゲーム化はもしもを最大まで広げることができる最高の機会です。

五等分の花嫁もその例に漏れず、選ばれなかったヒロインと風太郎がもしも結ばれるルートがあるとすれば?選ばれたヒロインと、もっとラブラブな日常を見ることができるのであれば?

それだけで当然テンションはガツンと上がります。

いっそのことヒロインルートに入ったら、他の姉妹の登場がほとんど無くしてしまうぐらいに徹底してひとりひとりを大事にして作ってみるとかどうでしょう。
ファンアイテムとして最高の出来栄えになって、課金したくて仕方がないくらいのゲームになって欲しい!

私個人としては、いっそのことルートごとに1話2、300円でガッツリ作ってくれればな、とも思うんですが、求めすぎもダメですから。自重自重。

ごとぱずの不安面

・CGが安っぽい

CGが浮き上がっているといいますか、不自然に “線” を感じてしまうのはアドベンチャーのゲーム性として不安点。

なぜ?と思う方もいるかもしれませんが、遊んでると以外に気になるんですよね。気になってしまうと、世界に入り込めなくなります。

これ、一大事です。例えば、あなたが彼女・彼氏とデートしていて、相手の鼻毛が飛び出ていたら、デートよりもそちらが気になってデートどころではないはず。

そういうことだ!!現実の身だしなみはゲームで言う作り込みです。ゲームとしてお披露目するなら、きちんと身だしなみを整えましょう。

春場先生は関わっているの?

公式サイトでは、週刊少年マガジン原作担当編集完全監修、と記載はあるものの、春場先生が関係しているかは未記載。

キャラクターブックの春場先生へのインタビューを見ていても、担当編集さんの貢献度の高さはかなり大きいのは分かるんですが、やはり先生ご本人が監修をされた方が安心感が違うかなと思います。

ストーリーもifルートへ行くことを期待しているんですが、五等分の花嫁は物語の最初から花嫁になる子は決まった状況からスタートしていて、どこかで分岐が起こったがためのエンディングではないことを先生が断言しています。

この辺はジャンプで連載されていて、方向性が似ている『ぼくたちは勉強ができない』とは対照的で、あっちは明確な分岐点を作ったことからオムニバス形式で各ヒロインのルートへと展開していくことになりました。

五等分の花嫁で無理矢理分岐を作ってしまうと根本から崩れてしまうため、やはり先生ご本人の関わりが大事だと思うことからも不安点であります。

まとめ

少々の不安は残っていますが、原作を活かせるかどうかにかかっている分、蓋を開けてみないと分からないのもまた事前登録段階の今です。

・・・と言っても、明日なんですけどね!(公開日は10月26日)

もうつべこべ言いません。当日は一緒に楽しみましょう!