2020年11月11日。実況パワフルサッカー(以下パワサカ)にてキャプテン翼コラボが開幕しました。

これまでもアオアシ、シュート!、エリアの騎士など、多くのサッカー漫画とコラボしてきたパワサカですが、ここにきて超大物の登場となりました。

>>ディズニー

なおその頃、本家パワプロではなぜかディズニーとコラボを始めていた。どうしてそうなった。

サッカー漫画としては誰しもが知る金字塔とも呼ぶべき作品で、サッカーは知らなくてもキャプテン翼は聞いたことがある!という人もいるのではないでしょうか。

私はリアルな世代ではなく、いくつか上の年齢の人達がめちゃくちゃ世代でした。ほんっっとに凄かったですよ。

上の人と遊ぶ場合絶対にサッカーしかやらない(やれない)ほどで、みんな「岬くーん!!」と言いながらパスのようななにかを打ってきました。

なぜ「なにか」なのかというと、みんなキャプテン翼の蹴り方を真似するんで、ちゃんとしたボールなんて誰も打てないんです。普通に打てよ。
「ドライブシューッ!!」と言いながら真上に打ち上げたシュートがどっか飛んでいくんで、取りに行かされた小学校低学年頃の私。おかげで当時はサッカーが嫌いでした。

それほど世代としては盛り上がって然るべきコラボなんですが、今の若い人って実際どれだけ知ってるんですかね?

今もソシャゲで出ていますし、2020年に新作で家庭用ゲームも発売され、アニメもすでに4作目まで放映済みで、最新のアニメは2018年から2019年までとかなり最近やっていたんで、それなりに知ってる人もいるかもしれませんが、当時の熱量も含めて知っている人って多くないとは思うんですよ。

人によっては「なんでそこまで騒がれているのか分からない」と思われているかもしれないんで、今回はいかにキャプテン翼が偉大で魅力ある作品なのかも含めて、パワサカでのコラボ内容にも触れていきたいと思います。ではスタート!

キャプテン翼とは?

高橋陽一先生が、週刊少年ジャンプにて1981年から1988年から連載されていました。連載開始時は40年近く前。

主人公の大空翼が南葛への引っ越しをきっかけにさまざまなサッカー仲間、ライバルと出会い、切磋琢磨しながら成長していくストーリー。

1話から翼と作中最強ゴールキーパーの若林源三の出会いから始まり対決、ロベルト本郷から教えを請い、南葛サッカークラブとして全国を目指していきます。

ダイジェストだとこんな感じで、ジャンプ特有の『友情・努力・勝利』をガッチリ詰め込まれた作品になっています。

面白い作品であることは間違いないんですが、それ以上に当時のジャンプが全盛期だったことやアニメ化の大ヒットもあったのも確かでした。

人の目に触れられたかどうか、という点ですね。全てを兼ね備えた上で最大の魅力を放ったが故にサッカー漫画として大成功を収めました。

“サッカー”を知らない人が書いた”サッカー”

キャプテン翼 高橋陽一 集英社

キャプテン翼の凄いところって、連載を始めた当時は高橋先生がサッカーを全く知らなかったこと。結構有名なエピソードですね。

今の時代はどんな作品でも整合性を重視されますし、矛盾があればすぐに指摘されてネタにされることも多いんですが、当時はそういった風潮もなく。
だから良い意味で好き勝手やれたんですよね。今見るとめちゃくちゃすぎる場面も多くあるんですが、サッカーの認知度の低さが相まったのとキャラの魅力や場面ごとのカッコよさとサッカーが混ざり合い、熱くて爽快なストーリーになっているんだと思います。

それ以上に、その頃はまだスポ根漫画に見慣れている人も多く、キャプテン翼 “程度” のめちゃくちゃさは他の作品に比べると子供のお遊戯のようなものでした。
若い方は『侍ジャイアンツ』や『アストロ球団』を調べてみよう。侍ジャイアンツは最終的に主人公が魔球の投げすぎでマウンド上で死にます。

1巻2話の翼と若林がぶつかり合い、劇画のようなタッチにナレーションが入る場面なんて今見ても全く色褪せない名シーンですね。
ここから始まり、全日本ジュニアユースでの決勝へと繋がっていくのは鳥肌モノですよ。

スポーツを通じ、ライバル同士であっても後廃れはなく爽やかな関係性なのも特徴的で、若林や日向小次郎など最初はチームとして敵対していましたが、同じチームになった後は心強く頼れる味方になってくれるようになります。

先生自身も必死に学びながら描くことで、漫画を読む子供と同じ立場・目線から伝わっていたのは大きいんだと思いますね。

リアルではありえないシーンの連続に混ぜられたリアル

近年ではどうしても有名であるが故にネタにされやすいシーンも多く、切り抜きだけで見たら「絶対ありえない!w」となってしまうことも多々。

若林潰しのために敵チームほぼ全員で体当たりカマしたり、スライディング部隊というとんでもない殺戮マシーンが稼働していました。なにィじゃねぇよ。

1巻で丘の上で最低100m以上は離れた場所から、11歳の少年が正確に若林に向けてボールを蹴り込んだり、走るバスのタイヤと車体の隙間を相手が見えない状況下で手元に蹴り返したり、やってることそのものはとんでもないんですが。

ストーリーが進んでいくとスカイラブハリケーンや三角跳び、各種選手たちが放つ必殺シュート、必殺ドリブル、必殺ディフェンスなどリアルではありえないことがどんどん取り入れられていきます。

それでも、キャプテン翼の代名詞であるオーバーヘッドキックやヒールリフト、いくつかの必殺シュートは再現することが可能。

オーバーヘッドキックはプレミアリーグ、レスター・シティ時代の岡崎慎司選手が伝説的なゴラッソを決めて1-0で勝利したことがありました。今でもレスターファンの間では語り草でもあるシーン。

ヒールリフトはパリ・サンジェルマン所属のブラジル代表、ネイマール選手が使う場面がいくつかあり、ドライブシュートは中村俊輔選手が後期マリノス時代に実際にゴールしたことがあります。

リアルとは思えない、ありえないような中で実戦で取り入れられるリアルもあることで、「これって現実なのかもしれない」と思わせてくれる何かが芽生えます。多分。

Jリーグの公式チャンネルにおいて、これら必殺技に取り組む動画があり、実際に成功させているものも多くあります。反動蹴速迅砲やツインシュートはさすがにひとりで打てやとしか思いませんでしたが(笑)

できること、できないことが混ざり合うことで全部できそうに思えるんですよね。
現実離れしすぎていているとただの漫画で終わるんですが、できることの延長線上にあると感じたらそれは現実のように映るんですよね。その境界線の作り方が上手かったんだと思います。

サッカーを知らない最初の一歩への貢献

今でこそサッカーって日本のスポーツの中でも人気が高いんですが、81年当時は競技として日本での立場はかなり微妙なものでした。

Jリーグは当然まだ存在せず、高校サッカーは歴史と伝統がありましたが、その後の大学・社会人サッカー・日本サッカーリーグなどもあまり注目されません。

日本代表も最終目標であるワールドカップの本戦に進むことはできていなかったため、一般的には注目度は低いと言わざるを得ません。

野球の『高校・大学・社会人』から『プロ野球』へ行くような道筋も存在せず、ワールドカップは夢のまた夢。サッカーで給料を貰えるなんてありえない時代でした。

日本で遊ぶサッカーそのものの認知度とは別に、日本サッカーは発展していないというあべこべな状況だったんです。

 

『サッカーはボールを蹴ってゴールを入れること』以外の詳しいことが年少世代に知られていなかった中、キャプテン翼は戦術やルール、ポジションの概念を物語の中に取り入れました。

翼のフォワードからミッドフィルダーへの転向、南葛小対修哲小での翼のスイーパー戦法、三杉淳率いる武蔵FCのオフサイドとオフサイドトラップなどのエピソードがありますが、新キャラの初登場時にポジションと特徴の説明も入れてサッカーをイメージしやすいように、学びやすいようにという配慮。
学んだ結果、サッカー少年たちはこぞって花形のミッドフィルダーへと集ったというお話。みんな翼になりたいよね、そりゃ。

https://www.jfa.jp/about_jfa/organization/databox/player.html より

1981年から88年の7年間で、競技人口が30万人増えています。
これがキャプテン翼かどうかの証拠は出せないんですが、結果として人口は増加していて、Jリーグの設立に繋がったのかもしれません。
93年から94年はJリーグの開幕によるフィーバーによるものですね。一度だけガンバ大阪の試合を見に行ったことがありますが、当時のサッカー嫌い少年が楽しめるはずもなく、2度目はなかったそうでした。余談ですが、そんな私も中学時代は元サッカー少年です。2週間でやめましたがね!

パワサカでのキャプテン翼コラボの内容は?

さて本題に入ります。長かったなー。

パワサカにおけるキャプテン翼コラボでは、原作のキャラの登場とサクセスの南葛高校の実装が同時に行われました。

キャラは大空翼、岬太郎、松山光、石崎了、三杉淳、新田瞬の6人。おそらく追加で日向小次郎や若林源三なども出てくるはず。

コラボ期間がかなり長く、開催から2ヶ月はガチャが設置されます。ここから始めてコツコツ石を貯めて引いていくのもかなりあり。
後述しますが、翼は最高レアをタダでもらえるという運営大サービス案件になっているのもプラス要素。

南葛高校は、原作を知っている人なら分かりますが翼は所属していません。彼は中学大会3連覇後にブラジルのサンパウロFCに渡ったから。

南葛高校のサクセスについて

 

サクセスでは主人公は中学3年時の 南葛中 vs 東邦中 の試合に感銘を受け、南葛高校に入学するも2年間サブ止まりの11月からスタート。
南葛高校がブラジルへの遠征に招待され、サンパウロFCと合同練習をした際に大空翼と出会い、プレーやその人柄に触れることに。
帰国した主人公は、サブ止まりだった自分に喝を入れてレギュラーへ登り、日向小次郎率いる東邦学園を破り、プロへ、果ては世界へと出ることを掲げる。

といった内容。翼は南葛高校には所属していませんが、世界へと渡るために翼から”アドバイス”を貰い、”名言”を取得することで日々の練習に活かしていくことになります。

本来の南葛高校には今回登場したガチャキャラでは岬、石崎、新田しか所属していませんが、デッキに入れることで今回登場した松山や三杉も南葛高校に所属させ一緒に戦うことが可能。
サクセス中の試合も東邦学園戦とサンパウロFCのみなので不都合な場面もありません。
翼は一緒に練習している “てい” で話が進みます。コツイベントなども含め電話通話で全てを伝えてくる翼くんマジ超人。

 

キャプ翼原作では中学の全国大会後は全日本jrユース編で終了し、3年後のワールドユース編へと飛ぶため高校時代の描写は少なめ。

・小次郎率いる東邦学園が1年、2年時の夏季、冬季選手権を連覇
・小次郎を欠いた3年時の南葛が夏季選手権を優勝
・万全の東邦学園が冬季選手権を優勝

これが正史になりますが、サクセスの南葛高校では主人公を加えて冬季選手権の優勝を狙うことになります。
翼はデッキに入れても南葛にいないため、デッキに入れているキャラ次第ではめっちゃ苦戦します。森崎くんにネオタイガーショットとか無理ゲーすんのやめてよ・・・。

優勝すると、サンパウロFCとの試合になりここで敵側で翼が登場。勝敗に関わらず試合が終わるとエンディング。

プロにはならずユースへと進む原作キャラたちと変わって、プロへと進み自分の道を進むことを名言する主人公の対比は凄く好きです。

 

デッキには残念ながら他のコラボ作品のキャラを入れることができません。これは他のコラボ先のサクセスと同様。
アオアシ、シュート、エリアの騎士などのキャラは南葛高校に所属することは不可能。権利上の問題なので、残念ながら仕方ないね。

上でもちょっと触れましたが、今回私が一番驚いたのが、翼をガチャ入手ではなく全員に配布してきたこと。しかも最高レアであるPSR。

過去にも進撃の巨人コラボで主人公のエレン・イェーガーもPSRで入手可能でしたが、イベントをクリアした報酬としての入手でした。

翼はログインするだけでもらえるため、条件は全く必要なし。これはかなり思い切ったことをしてきましたね。

ここでガチャのみで全部出す形にするよりは、少なくとも新規の呼び込みにも繋がる形にしたのは素晴らしい。

キャラのボーナス性能も悪くなく、専用の特殊能力をゲットできたりとこれから始めるかもという人も、無課金の人にも悪くない形。
更に、翼をピックアップした専用のガチャもあり、上限突破させたときの強さも備えているため、課金勢の人にとっても良しとなっています。

大空翼

ご存知我らが主人公。パワサカ内では必殺シュートのフライングドライブシュートとファンタジスタ(芸術家)とグラディエーター(戦闘士)を併せ持ったファンタグラジスタとして参上。

選手能力はパワサカ内ではメッシやクリスティアーノ・ロナウドには少し劣るものの、日本のレジェンドである小野伸二、中村俊輔、香川真司よりも高く、まさに日本が誇る『サッカーの申し子』

パワサカでの使い道としては、オフェンス寄りの超得であるフライングドライブシュートと万能性の高いファンタグラジスタを選択で入手可能。
近年多くなっている超得2種類ゲットはできないものの、必殺シュートは元々あるドライブシュート、ファンタグラジスタはファンタジスタの上位互換でありどちらも強力。

キャラのボーナスも必要なものの詰め合わせとも言える代物で、+5にしてレベル50にすると、練習効果アップというボーナスが跳ね上がりより強力なキャラになります。PSRの上限解放はかなりの闇要素でもあるんですが。

南葛高校のサクセスでは作品の都合上所属はサンパウロFCのままですが、他の高校ではきちんとチームメイトとして登場してしっかり無双していってくれます。

岬太郎

画家の父に連れられ全国を転々としていた中、小学校6年生時に南葛への転校により翼と出会い短い間ながら「ゴールデンコンビ」として名を馳せることに。

『フィールドのアーティスト』と呼ばれるほど芸術的なテクニックと、誰とでも即座にコンビを組める柔軟性も備え、翼にも負けない実力を持ったプレイヤー。アニメ4期の声がめちゃくちゃ可愛いんで色々とおすすめ。

選手能力はオフェンスとテクニック偏重型。パサーとしては最高クラスの能力がありますが、自分で得点するのはどちらかというと不得意。
オリジナル超得の『フィールドアーティスト』とフリーキックが凄く上手くなる『伝家の宝刀』が武器。あんまり岬くんにフリーキックのイメージは無いんですけどね。

どうやらフィールドアーティストは極端にシュートを打たないルーチンが組まれているのではないのか、という推論がありパス型の極みとも言える能力かもしれないとのこと。

パス系の超得をガンガン覚えさせて、スーパーパサーを目指しやすいのが特徴。

三杉淳

才能は翼や日向も凌駕するとも言われているが、心臓病を患っており全力でのプレイが不可能な天才プレイヤー。

個人的に一番好きなキャラで、もしもの想像が一番ワクワクできるロマンのあるキャラ。視野の広さ、分析力、戦術眼、単純な技術の高さなど隙が無く高レベルのプレイヤー。

中学2年間と高校時代は一切フィールドに立たず、心臓病の治療に専念。その後は全日本入りするも・・・?

テクモ版のゲームでも能力値が最強クラスで、翼よりも上、だけどガッツ(スタミナ)の消費が激しく使い続けると次の試合に出場できなくなるなどのデメリットも備えたまさにガラスのエース。

選手能力は・・・正直弱いです。フォワードを除く中央のポジションはこなせる万能性は持っており、テクニックの高さは折り紙付きですが、他のキャラを圧倒できるほど高くない。
ドライブシュートやファンタジスタなどの前線を張れる特殊能力もあるんですが、スタミナがEとかなり少ない上に、スタミナの消費量が激しいデメリット能力の赤得『線香花火』を持ってしまっており、スタミナは当然すぐ切れます。

これは成長期である高校時代なのにすでにブランクが激しく、一線から離れすぎていたのもあるため。
逆にこれだけの能力を保っていられるのが三杉くんの凄さともなっているのは悲しいところでもあります。

超得は敵味方問わずゴール付近にいるキャラの能力を上げる『大号令』と試合中の判断が研ぎ澄まされる『インテリジェンス』

どのポジションでも関係なく使いやすい超得のコツなので、とりあえず入れておくだけ強さを感じやすいキャラですね。

松山光

弱小で11人ギリギリのふらの小を全国区に導いた努力と根性に長け、攻守に走り回り、シュート意識も高いバランスも取れたプレイヤー。

翼、岬、三杉などのセンス系プレイヤーとは違い、努力と根性と統率力で張り合う人。年代別代表でも翼、日向と並んで主力格のひとり。
常にケガが付き纏うキャプ翼世界において、無事是名馬を体現する貴重な存在。

選手能力は攻撃寄りのオールラウンダー。三杉と同じくフォワードを除く中央のポジションは全てこなせるため、ミッドフィルダーが飽和気味の南葛高校でデッキに入れると無事(?)センターバックに配置され、攻撃系の得能のほとんどが機能を失う。悲しい。

取得できる超得のコツは、遠目のシュートが強力になる『長距離砲』必殺シュート『イーグルショット』キープ力がアップする『達人キープ』ディフェンス時の反応が上がる『セキュリティセンサー』

の中から2種類が組み合わせになっていて獲得可能。三杉と同じくあまりポジションを選ばず起用しやすいのもグッド。

石崎了

皆さんご存知、泥だらけの石崎。翼が来るまでの南葛小のキャプテン。若林率いる修哲小相手に0-30で負けたこともあった。

その後は小中通して翼の友達としてチームメイトとして、南葛の快進撃に貢献。
南葛SCにに統合後はベンチを温めていたものの、全国大会の中盤ごろからスタメンになり、その後はユース、代表を通じてスタメンのサイドバックとして君臨。
ネタキャラに見られるのは仕方ないとしても、そこまで成り上がっていったのは間違いなく才能故。

ご自慢の顔面ブロックは小次郎のタイガーショットを始め、ドイツの若き皇帝シュナイダーのファイアーショットまでも防いでみせるほど。いやいや、鼻折れるよ?!

選手能力は正直弱いですその2。三杉くんのようなハンデを背負った弱さではなく、単純に選手としての弱さが目立ちます。
ディフェンスとスタミナはあるもののその他は全て水準以下。顔面ブロックもパワサカ内でそこまで強くもないという検証結果も出ていてその点も不遇。

サクセスではその『顔面ブロック』とスタミナの限界までプレーする『ド根性』の2種類。どっちも石崎くんを代表する特徴ですね。

新田瞬

翼世代の1つ下、中学時代に翼率いる南葛中に立ち向かい、高校では南葛高校へ進んだプレイヤー。登場当初は生意気系年下キャラの鏡のようなキャラだった。この時代こういうキャラそれなりに多かった気がします。

小学生時代に翼たちが抜けた後の南葛SCを率いて全国優勝を成し遂げ、年少なのにも関わらず翼にも日向以来の衝撃を感じたと言わせたほど。

その後も順調に成長を続け、全日本ジュニアユース編でも年少ながら代表に選ばれ、多くの試合で日向とともにスタメンを張り、南葛高校では翼世代が卒業した後の3年時に夏冬の選手権を連覇、プロチームに入団、年代別代表にはしっかり選ばれて若島津の道場で空手を覚える。・・・空手?

・・・が、いまいち目立たないんですよね。中学編だと全国大会の前座として目立ちましたが、ジュニアユース編だとどうしても翼年代を中心にしていることもあって物語にも試合にも絡みにくくて。
『GOLDEN-23』まで行くと主戦力に登りつめますが、そこに至るまでの道が遠い・・・。

選手能力はスピード特化型のフォワード。成長過程なのもあってやはり翼世代の主戦力と比べると数段劣る。

入手できるコツは必殺シュートの『隼シュート』とスピード系の『電光石火』『スピードスター』から最大2種類。フォワードやウイングに有効なんですが、ミッドフィルダーを作りやすい南葛において少し噛み合わない。作中での境遇も含めて悲しい。

まとめ

ネット上での反応を見ていると、知ってる人と知らない人の層が分かれているように見えて面白かったです。

今回パワサカのキャプテン翼コラボは、パワサカの新規層獲得に向けたプロモーションであると同時に『古き良き』を思い出させてくれるコラボにもなったなと思います。

もちろん、人によっては破天荒なサッカーに見えて受け付けないかもしれませんし、なんか分からんけどすげぇ面白い!と思う人もいるはず。

大事なのは自分の目で見て触れてみることです。キャプテン翼は知ってるけどパワサカは触ったことが無い人も、触ってるけどキャプテン翼は知らない人も、遊んでみて欲しいです。

南葛高校のサクセスでは、キャプテン翼の名場面を盛り込んだシステムになっていて、ただのコラボ以上のものを感じました。

ネタにされやすい彼ですが、翼の名言でも揶揄されてしまいます。これは中学3年時にちょっと腑抜けていた南葛メンバーへの猛特訓中に言った翼くんの一言。

頑張れ森崎!いけるぞ森崎!!ガチャキャラとしての席はないけどな!